「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「イネイブリング」 (2)

2011年05月23日 21時08分52秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

 依存症者の家族が 本人を心配したり、 止むを得ないと思える行動が、

 結果的に イネイブリングになっている例の続きです。

○依存症者の脅しに屈して、 薬物を与える。

 暴言や暴力によって お金や薬を用意する。

 その結果、 家族を脅せば 薬物が手に入ることとなり、

 暴言・ 暴力はエスカレートする。

○実行できない脅しを 繰り返す。

 「今度薬を使ったら 家を出て行ってもらう」 と言うが、 実行しない。

 その結果、 お互いの信頼を さらに損ない、

 どうせ口だけだとタカをくくって 薬物を使い続ける。

○世間体を気にする。

 家庭内のトラブルや、 本人の薬物依存症を 周囲に隠す。

 その結果、 私の家は平穏だと繕う。

○依存症者に代わって、 対外的処理をする。

 依存症者が迷惑をかけた相手に、 家族が代わって 謝ったり弁償する。

 その結果、

 人から責任を問われたり、 非難されるなどの思いをせずに、 薬を続ける。

○知らない間に トラブルを始末する。

 依存症者が壊したものを 家族が片付けて、

 翌朝には 何もなかったかのようになっている。

 その結果、 自分のために生じた 現実を見ず、 痛い思いをしないですむ。

○依存症者に対して、 自分のつらさを言葉にしない。

 「私はつらい」 など言わず、 黙ってじっと耐える。

 その結果、 家族の気持ちに直面することなく、 薬を続ける。

(次の記事に続く)

〔 ASKアルコール通信講座テキスト

 全国薬物依存症者家族連合会:
 http://www.yakkaren.com/bigina.b/hissatusirinugui.html より 〕
 
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