(前の記事からの続き)
「DSM-Ⅳ」 第1軸~第5軸の説明です。
○ 第1軸 : 第2軸に含まれる障害以外の、 種々の障害や疾患の 全てが対象です。
以下の障害、 その他が含まれます。
・ 統合失調症
・ 気分障害 (うつ病など)
・ 不安障害 (パニック障害, 強迫性障害, PTSDなど)
・ 発達障害 (自閉症, アスペルガー症候群, LD, ADHDなど)
・ 薬物関連障害 (アルコール依存, 薬物依存など)
・ 認知障害 (認知症, せん妄など)
・ 解離性障害 (解離性同一性障害, 離人症性障害など)
・ 性障害および性同一性障害
・ 摂食障害
・ 睡眠障害
・ 適応障害
ひとりの患者が 複数の障害を持つこともあります。
○ 第2軸 : 10種類のパーソナリティ障害と、 精神遅滞(知的障害)です。
(「DSM-Ⅳ」 の改訂版となる 「DSM-5」 では、
パーソナリティ障害は 第1軸になるという話もあります。)
顕著な不適応性の 人格特徴がある場合も 記載します。
複数の障害が該当することもあり、 第1軸の障害と 重複することもあります。
精神科の診断には 第1軸と2軸までが用いられます。
(次の記事に続く)