「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「DSM-Ⅳ」 の多軸評定 (1)

2011年05月07日 20時03分04秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

 「DSM-Ⅳ」 第1軸~第5軸の説明です。

○ 第1軸 : 第2軸に含まれる障害以外の、 種々の障害や疾患の 全てが対象です。

 以下の障害、 その他が含まれます。

・ 統合失調症

・ 気分障害 (うつ病など)

・ 不安障害 (パニック障害, 強迫性障害, PTSDなど)

・ 発達障害 (自閉症, アスペルガー症候群, LD, ADHDなど)

・ 薬物関連障害 (アルコール依存, 薬物依存など)

・ 認知障害 (認知症, せん妄など)

・ 解離性障害 (解離性同一性障害, 離人症性障害など)

・ 性障害および性同一性障害

・ 摂食障害

・ 睡眠障害

・ 適応障害

 ひとりの患者が 複数の障害を持つこともあります。
 

○ 第2軸 : 10種類のパーソナリティ障害と、 精神遅滞(知的障害)です。

 (「DSM-Ⅳ」 の改訂版となる 「DSM-5」 では、

 パーソナリティ障害は 第1軸になるという話もあります。)

 顕著な不適応性の 人格特徴がある場合も 記載します。

 複数の障害が該当することもあり、 第1軸の障害と 重複することもあります。

 精神科の診断には 第1軸と2軸までが用いられます。

(次の記事に続く)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする