境界性パーソナリティ障害と発達障害の関連性を よく耳にします。
境界性パーソナリティ障害は発達障害の一種ではないかと、 自説を述べる人もいます。
BPDは 心の成長が未熟な人なので、 そのような考え方もできるのかもしれません。
発達障害のひとつである 「アスペルガー症候群」 の “二次障害” として、
境界性パーソナリティ障害が生じる とも言われます。
アスペルガーの人は 場にそぐわない言動をしたりするため、 周囲から誤解され、
その結果として 感情が不安定になったり、
BPDに似た症状を 示すことはあります。
両者の区別は難しいようですが、 全く別のもので、 治療法も異なります。
精神医療の現場では 一時期、 何でもBPDと 診断されていたことがありましたが、
最近は何でも アスペルガーと言われる傾向が あるとも聞きました。
問診で、 発達段階に兆候がなかったかと、 小さい頃の様子を 聞かれるそうです。
「重ね着症候群」 という 概念も唱えられています。
BPDなどの精神症状の背景に 発達障害があるものを言い、
パーソナリティ障害だけ、 発達障害だけという人は少ない とも言われます。
BPDとアスペルガーの 両方を持っているという人が いる一方、
両者の併発は0に等しい と言う人もいました。
この機に、 アスペルガーや自閉症を含む 「広汎性発達障害」 について、
簡単に説明してみたいと思います。
(次の記事に続く)