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Mikuのブログ

ますます強まる中国のメディア統制 「中国メディアの魂は死んだ」のか

2016-03-04 12:28:03 | 政治・国防・外交・経済

中国の新聞「南方都市報」に掲載された、習近平国家主席を暗に批判する記事(下の写真参照)を書いた女性編集者が解雇処分になった。先月20日に掲載されその記事の見出しは、次のようなものだった。

「党と政府が作ったメディアは宣伝のための基地である。その姓は『党』とすべきである」。つまり、メディアは共産党の命令に従うべきだという意味だ。

一見、中国共産党や習氏を批判する記事には見えない。

だがその下に、「魂が海に帰る」との見出しで、党幹部の遺骨を散骨する写真を掲載。上と下の見出しを続けて読むと、「中国メディアの魂の死」と読める。

 

(左)2月20日付南方都市報の1面。赤で囲った部分が「中国メディアの魂の死」と読める。(画像は博聞社サイトより)
(右)2月20日付南方都市報電子版の1面。現在は、写真が変更されている。(画像は南方都市報電子版より)

 

この記事は、習氏がメディア統制を強めていることへの批判だとして、中国のネット上で大きな話題になっていた。

 

絶対服従を求められる中国メディア

こうした批判を抑えこむため、中国政府はメディア統制をさらに強めている。

南方都市報の報道があったのは、習氏が中国の主要メディアの視察をした次の日。共産党機関紙の人民日報、国営の新華社通信、中国中央テレビを一度に回った。これは極めて異例のことだ。

視察の際、中央テレビは次のような文字を大型テレビに映し出し、習氏を迎えた。

「中央テレビの姓は党です。絶対の忠誠を誓います。どうぞ検閲してください」

この文言に対し、ネット上では批判が続出し、炎上。だがこうした批判も、中国政府によって削除されてしまった。

また、ミニブログサイト「微博(ウェイボ)」で3700万人のフォロワーを持つ、元不動産会社会長・任志強(レン・ジーアン)氏のアカウントは2月下旬、中国政府に強制閉鎖された。

その理由は、習氏のメディア視察を受け、任氏が「メディアは人民の利益を代表しなくなった時、人民に捨てられ忘れられる」と微博に書き込んだためだ。この他にも、数百万~2千万人のフォロワーを持つ何人もの人気ブロガーのアカウントが閉鎖されている。

 

自由を求める運動は起きるのか

習氏がメディア統制を強める理由は、「焦り」との報道もある。国民の支持が離れているため、党のメディアを使って、自らの支持を演出しようとしているということだ。

だが中国国内では、「言論の自由」を求める声が少しずつ高まっている。今回の新聞の見出しにも、中国政府の目をかいくぐり、何とか中国政府を批判しようとする涙ぐましい努力が垣間見える。

表面的に見れば、中国メディアの魂は死んでいるのかもしれない。だが、その中にいる人々のジャーナリスト魂は、まだすべて死んではいない。

「自由」を求める運動が中国国民の中から起きて中国の政治体制を変える未来の種が、今、芽を出しつつあるのかもしれない。自由を求める中国人、加えて、台湾や香港の人々への支援を惜しんではならない。

(山本泉)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『現代の正義論』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1630

【関連記事】

2016年2月28日付本欄 G20閉幕 中国に構造改革求める 自由のない政治体制が経済の限界http://the-liberty.com/article.php?item_id=11001

2016年4月号 なぜ宗教が「核装備」を訴えるのか―アジアの平和を守る外交・国防プラン - 編集長コラム - 日本も核装備をhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=10972

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参院選 奈良・群馬選挙区 田中氏・安永氏が出馬表明

2016-03-04 12:25:03 | 幸福実現党

かつて日本の都として栄えた古都・奈良県。東大寺の大仏や法隆寺に代表される仏教文化が花開いた地であり、もっとさかのぼれば、神武東征の舞台でもある。奈良県は、まさに日本建国の原点と呼ぶにふさわしい宗教都市だ。

この地から神仏の心に基づく政治を行いたいと語るのが、同県のハローワーク職業相談員として活躍した、幸福実現党の田中孝子氏だ。

田中氏は3日、奈良県庁で記者会見を開き、今夏に行われる参院選に幸福実現党の公認候補として出馬することを表明した。「奈良の豊かな未来を切り拓きたい」という思いから出馬を決意したという。

田中氏が掲げる主要政策は、(1)教育政策の全員幸福、(2)生涯現役社会の全員幸福、(3)経済の全員幸福の3つ。(1)の教育については、正しい歴史 教育で自虐史観を払拭する、愛国心を育むことを掲げる。(2)の生涯現役社会を実現するために、高齢者一人ひとりの能力を生かし、高齢者の健康や生きがい に貢献することを宣言。(3)の経済政策については、消費減税で景気回復を目指し、産学連携で奈良から未来社会のモデルを発信することを語った。

 

中央が安永陽氏

同日、群馬県では、安永陽(あきら)氏が群馬県庁で記者会見を開き、幸福実現党の公認候補として、出馬表明した。

群馬県にある富岡製糸場は、日本の近代化、絹産業の技術革新に貢献した功績から、2014年にユネスコの世界文化遺産に登録された。ここには、欧米列強に追いつくため、技術革新に励んだ、明治期の先人たちの心や生き様が感じられる。

安永氏は、「この国に精神的支柱を建て、戦後の自虐史観を一掃、希望の未来を築き、誇りと自信を取り戻したい」と決意表明した。主要政策は、(1)人口減 少を止め、景気成長を目指す、(2)自虐史観を一掃する、(3) 憲法を改正し、平和と安全を守る、(4) マイナンバー制度を廃止する、の4つ。

歴史の重みを知る、奈良県と群馬県。両県で発信された正しい歴史観は、日本の未来を築く礎となるはずだ。

 

【関連記事】

2014年4月26日付本欄 富岡製糸場が世界文化遺産に 明治維新に国防の気概を学ぶhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=7759

2015年2月10日付本欄 神武天皇や建国の歴史を知らない人へ 「建国記念の日」に振り返る日本の歴史【3分で学ぶリバティ日本史】http://the-liberty.com/article.php?item_id=9184

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中国の宗教事情から未来を考える

2016-03-04 12:17:53 | 中国・北朝鮮・共産党・尖閣国防問題

[HRPニュースファイル1581]http://hrp-newsfile.jp/2016/2653/

文/幸福実現党・兵庫県本部副代表 みなと侑子

◆中国が世界最大のキリスト教国になる?

中国のキリスト教徒数が2030年に世界最大になる、との推測があります。

現在、中国には少なくとも6000万人、多ければ1億人のキリスト教徒が存在すると言われています。

大半はプロテスタントであり、カトリックは1000万人ほどです。

政府が認める公認教会の発表では、プロテスタントも1000~2000万人であるため、非公認の地下教会プロテスタント信徒が3000~6000万人も存在することになります。

これが2025年までに1億6000万人に、2030年までに2億4700万人になるとの予測があるのです。

アメリカのキリスト教徒数は2億人以上で世界最大ですが、信仰人口は減少しています。

一方、横暴と腐敗に満ちた自己中心的な共産党に嫌気がさし、精神的主柱を求める中国人は年々増えており、名門大学生らが次々と信仰者になっています。彼らは宗教に答えを求めています。

中国のキリスト教徒数が世界最大となり、信仰者たちが政治・経済の中心を担う人物となる可能性は大いにあります。

◆中国共産党の最大の敵 宗教とその信仰者たち

そのため、中国共産党はキリスト教徒の扱いに頭を悩ませています。

現在中国では、8700万人の共産党員と並ぶかそれを超えるキリスト教信者が存在しています。天命を受けた人々によって現政権打倒が行われる歴史を持つ中国にとって、宗教や信仰者は恐ろしい存在です。過去には法輪功・チベット仏教・ウイグル回教の大弾圧を行いました。

そして現在、キリスト教や人権派弁護士への弾圧が行われています。

浙江省だけでこの1年半、邪教扱いされた非公認の教会から合計1500本以上の信仰の象徴である十字架が破壊され、撤去されました。

信者は1000人以上逮捕、また人権派弁護士や活動家の300人以上が一斉に連行され、30人以上は今も拘束されたままとなっています。

昨年8月から拘束されている人権派弁護士の張氏が「社会秩序を混乱させ、国家の安全に危害を与えた」と懺悔する映像も公開されています。

報道によれば、張氏はキリスト教徒で十字架撤去に抗議する100以上の教会の委託を受けて法律顧問に就き、30人からなる弁護団を結成していたとのことです。

共産党に歯向かうとどうなるのかの見せしめでしょうが、反発をさらに強めることになっています。

中国共産党対キリスト教の戦いは、唯物論対宗教の戦いであり世界の縮図です。歴史を見る限り、一部の人間が人々を抑圧し続けることは不可能です。共産党の限界はいずれおとずれます。

◆未来を創る宗教の力

宗教に垣根はありません。国を超えてつながり、同じ価値観を共有するため、宗教は国家を超えた世界最大の共同体となり得ます。

国境を越えた運動が自国に入った結果、国が崩壊することが中国共産党の恐怖の根源です。

私たちは宗教政党として、中国共産党による宗教の弾圧と人権侵害に強く抗議します。

「宗教はアヘン」という考えを捨て、神の下の人間の平等性と尊さ、信教の自由、寛容の価値に基づいて国家運営されるよう求めます。

香港の雨傘革命は、力で圧倒的に劣る香港の若者が自由を守るために戦いました。

中心リーダーの一人、また若い人たちの精神的主柱である独立派の中心人物も敬虔なキリスト教徒でありました。宗教が自分に与える力を自然体に語る姿が衝撃でした。

信仰者が地上にて自由に語りあえる国になるためには、日本からの強い圧力が必要です。思想弾圧と人権侵害に抗議すべきです。

ただ日本国内において宗教の尊さが語れる国にならなければ、他国に伝えるものもないでしょう。宗教や信仰というものが、日本古来の位置に戻らなくてはなりません。

宗教に対する正しい認識が、日本と中国を変え、さらに世界を変えてゆくはずです。

 

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