一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

弁護士もネットで

2005-10-07 | 法律・裁判・弁護士

弁護士費用、ネットで比較 42人登録「競争サイト」
(2005年10月 7日 (金) 06:08 asahi.com)


 サイトでは、あらかじめ登録した利用者が、解決してほしい借金や借地借家、交通事故、離婚などの問題の事例を書き込んで送信すると、最大5人の登録弁護士から処理方針と見積もり、経歴が返信される。
 利用者はそれを見比べて、選んだ弁護士と面会し、正式に依頼する。中小企業などは、顧問弁護士探しにも使える。見積もりは無料だ。


個人ではそう何度も弁護士に依頼するような紛争はないでしょうから、弁護士探しというのは知り合いでもいないとなかなか難しいのが現状だと思います。
その意味では面白い試みだと思います。

ただ、ネットの書き込みで相談内容をうまく要約するのは難しいので、蓋を開けてみたら思ったより費用(弁護士から見れば手間)がかかった、というようなトラブルは最初は出ると思います。
けど、顧客の新規開拓の必要経費なんでしょうね。


登録弁護士は月5250円、見積もりを通じた面会依頼通知1件につき1万500円を中間法人に払う。弁護士法72条で弁護士に事件を周旋し、手数料をとることは禁止されているが、サイトのシステム開発や維持・管理の実費と位置づけ、多く利用する弁護士の負担を大きくすると元榮氏は説明している。また、法律相談料はすべて弁護士に入り、手数料はとらない。

このへんは弁護士業界的には抵抗がありそうな感じもします(たとえば民間企業が参入した場合など)。
司法書士が小額訴訟の代理人になれるようになり、徐々に職業独占も緩くなってきていますが、職業独占のひとつの目的でもある「事件屋」「示談屋」の排除による法律紛争の適正な処理という観点からはあまりお金一方というのも問題があるかもしれません。


ここでも規制緩和と消費者保護と似たような問題が出てきそうですね。

コメント
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