先週の為替・株式市況の大混乱で、世の中は悲観論一色です。
もっとも、個人的には10年前の状況を見るようで、歳はとってみるもんだなぁ、という感じです。
前回は日本が局所的に相当ダメージを負ったのですが、今回は日本よりは欧米の方が傷んでいるようです。
その分世界経済への影響は深刻ともいえますが、日本にとってはここでやっと失われた10年(15年?)の経験を生かすことができるチャンスが来たともいえます。
10年前に比べれば制度的な道具立てもそれなりにそろってますし、当時外資の「ハゲタカ」がやろうとしたことは当時以上にやりやすくなっています(個人にとってもネット証券での信用取引やFXなど「売り」から入れるものができたというのは10年前と大きな違いです・・・ただご利用は計画的に自己責任で(^^;)。
本石町日記さんのエントリ「この世界的大調整の捉え方=人それぞれであろうが…」が示唆に富みます。
経済の大調整をどう捉えるかは人それぞれであるにせよ、若い方々にはチャンスであるかもしれない。既存勢力はかなり一新される可能性があり、復興期には精神的にも体力的にも若い方が圧倒的に有利であるからだ。世界で失われる富が帳簿上でどの程度になるのか分からないが、天文学的であるにせよ、所詮は帳簿上の喪失に過ぎない。これほどの喪失は大戦に匹敵する打撃かもしれないが、現実の大戦とは違って産業インフラが物理的に破壊されたわけではない。
バブルで無駄に膨れ上がった経済が調整しても、世界人口60数億人の実需は残る。人々の金銭欲(投資欲)が健在であるなら、それを満たすために金融はまた栄えるだろう。願わくば、もう少し賢明になっての復活が望ましい。総悲観の中に強気が生まれることを信じたい。
連休明けから「買い」に入るのが賢明かどうかはわかりませんが、相場は変動しているときの方がチャンスが大きいというのは基本ですし、市場や市場外(市場を落ちこぼれてしまったものやプライベート・ファンドの世界など)を冷静に観察して大胆な戦略をとることが大事だと思います。
今回の相場変動で蒙った損害をどうすると騒ぐのでなく(ただし損害が致命傷でないという前提ですが)、手持ちの資金で何をするかを考えたほうが賢明だと思います。
(アナリストや代表訴訟はIR業者や弁護士にまかせてしまいましょう(^^))
連休明けに向けて気合も込めて。