一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『iPS細胞 世紀の発見が医療を変える』

2008-10-14 | 乱読日記
世の中の先端の難しい知識を、体系的にわかりやすく、また具体的なエピソードも盛り込みながら魅力的に語る、という僕が期待している「良い新書」の典型です。

京都大学の山中教授が発見したiPS細胞の話題を軸に、そこに至るまでの細胞の分化と複製のメカニズム、(韓国の黄教授の論文偽造で話題になった)ES細胞の発見からiPS細胞の発見、そして再生医療への期待と現時点での課題をわかりやすく解説してくれています。

著者は東大医学部の博士課程で造血幹細胞の研究をしている研究者です。
雑誌などの寄稿経験があるのかもしれませんが、専門的なことをわかりやすく、しかも曖昧さを排除して書く技術がある人です。
この著者を見つけてきた、ということが平凡社新書の編集者のヒットだと思います。







コメント
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