帰宅しようと勤務先を出る。宇宙は、曇っており、星の瞬きも観えない。駐車場まで5分程を歩くが、木星さえも影に隠れている。街灯が明るく見える。いつもは暗闇の中で眺める方がよく、明るいのは好かないのだが。昨夜はオリオン・シリウス・プロキオンに見惚れた。
冬の野菜の定番は、白菜に大根であろうか。そろそろ蕗の薹も見つけられる。今日日のスーパーには、何でも並んでいるから買うのか、甚だ疑問に思える、胡瓜に茄子。そういった材料で料理をしても不味いことには無頓着。売るから買うのか、買うから作るのか。
日本の台所、食卓事情は著しく変化して、最近には味噌も買うばかり。だが、美味しくない。手間は確かに大変かも知れぬが、1年分を作っておくと、いざという時には困らない。市販品が美味しい、という感覚についていけない。まあ、価格・材料・手順にも依るが。
水戸黄門でやっていたが、味噌は3年物が一番美味しい。と話していた。糀の旨みと、大豆の味が混ざり合って、風味が増すからだ。塩加減は好みでよいが、防腐剤を入れるくらいなら、増やしたのが好い。分量ややり方を換えればいいのだ。大甕に作っていたのが懐かしい。
勤務先で、そういった昔の話をしていたら、普段は話さないような人が、頷いたり、相槌を打ったりする。エピソード記憶と言うが、実に細かい部分を覚えている。可と言って、戦争の悲惨さを話すのではない。そういうこともあったね。と、回想して笑顔になっていく。
年を重ねればそれだけ、体も頭も思うようには動かない。だが、心は自由にできる。自分をもって生きていくことができるのだ。皆、思いおもいのことをしながら時間を楽しんでほしい。と、その表情を見ながら思い遣る。何よりも教えてもらうことの大切さを感じた。
帰宅して、夕ご飯を戴き、PCの前に座る。ストーブを点けている。体に毛布を巻きつけているが寒い。風邪を引かぬようにしよう。と、嗽・手洗いをしている。梅ジュースも飲む。枇杷葉茶も飲んでいる。枇杷葉ローションも新しく詰め替えた。節分が近い。
駐車場の左側。庭との境に植えている。鉢物や地植にしているが、日当たりがいいので、青々とした茂り方である。