フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

卯の年

2011-01-01 | 日記

今日は天気が荒れると予報されていたが、少し風があるものの、陽も指してきて穏やかな新年を迎えた。

コーヒーを淹れ、新聞を読む。1月1日の新聞はずしりと重い。正月のテレビラジオ番組や特集記事など。それらは後でゆっくり目を通すことにして、本体を読む。

天声人語から

~福島県で続く児童詩誌『青い窓』に小学5年の女の子の詩が載っていた。
〈あたたかいこたつ/家の家族は五人/「五角のこたつならいいなあ」/と、おねえさん/一番あとからはいる/かあちゃんは/私と同じ所/私はやっぱり/四角でもいい〉~

~人間通だった心理学者の故河合隼雄さんによれば、自立とは独りで生きることではない。まして孤立ではない。自立している人とは、適切な依存ができて、そのことをよく自覚している人なのだという。「こたつ」の詩に例えるなら、5人用に五角形のこたつを設(しつら)えて、互いが見えぬよう仕切りまで立ててきた近年ではなかったか。~

子どもたちはそれぞれの、分野で忙しく、夫婦二人でゆっくりと食事をする。その後、妻は、おばあちゃんの所へおせちの重箱を持っていく。私は、静かになったので、新旧の手帳を引き継ぐ。まさに、〈初暦知らぬ月日は美しく〉(吉屋信子)。その後、ゆっくり本を読むことにする。正月の読書は、心が落ち着いていい。

夕方、家族がそれぞれ集まってきたので、一緒に食事をした。おせち料理はそこそこに、活きカニが手に入ったのでカニすきにした。カニの殻を割るのがまずく、少し食べにくかったかな。新年はまずまずの出だしだ。