今日は、冷え込みが厳しい。しかし、空は青く、太陽は明るく、実にいい天気だ。
天声人語から
~正しく持ってなお、箸には禁じ手が多い。刺し箸、寄せ箸、迷い箸。嫌いなものをのける「撥(は)ね箸」、食べながら人や物を指し示す「指し箸」など、手元の作法書によれば30を超す。昔のお嬢様は、箸先を1センチ以上ぬらさぬようしつけられたそうだ。
~そんな箸に欧米人は神秘を見たらしい。フランスの思想家ロラン・バルトは「箸をあやつる動作のなかには、配慮のゆきわたった抑制がある」と言った。それに引きかえ西洋のナイフとフォークは、槍(やり)と刀で武装した狩猟の動作である、と
~バルトはまた、箸に母性や、鳥のくちばしの動作も見た。こんな川柳がある。〈栗飯の栗母さんの箸が呉(く)れ〉森紫苑荘(もりしおんそう)。うまく操れぬ大人が増え続ければ、優しい光景も消えかねない。
そういえば、子どもの頃、母親から、箸の持ち方でよく叱られたものだ。親になった私は、あまり子どもに注意することもなかった。日本の文化というのは、こうしたことからも崩れていっているのであろう。
3D映像を見るためには、テレビにトランスミッターなるものを設置しなければならない。それで、テレビ本体の配線再チェックすると驚いた。年末業者が来て、テレビを設置した時には、私は不在だった。テレビには、ブルーレイのHDも備えているので、これまでのDVD再生機は不要になっていたが、ご丁寧に、不要のDVDを通してテレビの配線を行っていたのだ。まあ、親切心でやってくれたのであろうが、不要なものが介在するだけで余分なノイズの元になるので、早速、ケーブルをDVDからはずし、ダイレクトに繋ぐことにする。ところが、テレビの音響はオーディオ装置から離されてしまっていたので、光ケーブルでオーディオ装置に繋ぐ。これで、テレビで映画を見るときには、大音響で楽しむことができる。
テレビの裏側の配線やら、溜まったホコリを掃除機で吸ったりしてようやく、3Dを見る設定が完了した。もう昼である。
午後、3D専用メガネを装着して3Dを見る。ブルーレイのタイトルは「クリスマス・キャロル」だ。ディズニー制作なので、アニメだが、3Dなのでほとんど立体人形のようになっている。物語が始まると、成程、3Dの映像はすごい。ロンドンのクリスマスの雪が、ヒラヒラと目の前で降っているのだ。馬車が目の前に迫って来たり、部屋の中と窓の向こうの外の景色の対比など、3Dならではの映像を楽しむことができた。
原作は、ディッケンズの「クリスマス・キャロル」。1840年代のロンドン、守銭奴のスクルージが、クリスマスイブの日、「3人の精霊」に出会って、自らの生きた方を悔悛するという原作に忠実な作品だった。
正月から「クリスマスキャロル」とはいささか時期外れの感は否めないか。
引き続き、高校ラグビー決勝戦を観戦。前半圧倒的にリードしていた桐蔭学園(神奈川第2)が、後半、東福岡(福岡第1)がトライを重ね、ノーサイド1分前に劇的なトライ・ゴールを奪って、31対31の同点。両校優勝で終わった。
夕食は、ぶりの照り焼き。お酒を飲まないので、ご飯が美味しく、珍しくも茶碗2杯食べてしまった。
夜は、東野圭吾の「容疑者Xの献身」を観る。福山雅治の天才物理学者(湯川学)と堤真一演じる学生時代の親友で天才数学者(石上哲哉)との対決。原作は読んでいたので、どんなドラマになっているかな、と思って見ていると、最後まで飽きのこない面白いドラマになっていた。福山雅治が少し男前過ぎるのが欠点といえば、欠点か。テレビドラマを最後まで観たのは、最近では珍しいことだ。