フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ようやく○がもらえた

2011-05-11 | 趣味

昨夜からものすごい雨になった。台風1号が前線を刺激しているという。その昔、桂小五郎は「春雨だ濡れて行こう」と言ったらしいが、そんな生易しい雨ではない。

 小さな種を播いた苗床はガレージの軒下に移動しておこう。苗床に撒いておいた種がこの雨でひっくり返ってしまったのでは、と不安になる。



 

今日で東日本大震災後2カ月だ。この2カ月の間に、日本社会の本当に多くのことが変わってしまった。生きていく上に必要なエネルギーは、「作ればよい」「使えばよい」、という時代からの脱却が求められる。企業であろうと、行政であろうと、個人であろうと、考え、アイデアを出し合うことが大事であろう。かく言う自分としては、こまめに節電に努める以外のことはできていないが。ソフトバンクがいち早く代替エネルギー開発の基金を創設したのはさすがだ。しかも、こうした日本の動きを全世界から注目されている。日本からの物は農産物は言うに及ばず工業製品まで放射能チェックを受けている。小さな島国の日本は、東北であろうと東京であろうと関西であろうとほとんど近接地域なのだ。

庭仕事ができないので、午前中はフルート練習に専念する。

昼からはフルートのレッスンに街に出る。借りて居たUSBをお返しするためKガーデンに寄る。Kさんはハウスの中でクレマチスの剪定を熱心にやっていた。

フルートレッスンは2週間ぶりだ。今日、何とかアルテ18課「NO4allegro」に「○」を貰うことができた。エチュード曲とは言え、きっちりできるまではなかなかOKは出ないのだ。NO5はリズムとテンポがいまいち、NO6は何とか仕上がってきたのでもう少しとのことだった。

レッスンの帰り図書館に寄る。平日の昼は、大阪では初老の男性が多いのに、ほとんど人は見かけなかった。

少し早いが、夕食の準備に取り掛かる。今夜は、アサリを使って「パスタ・ボンゴレ・ビアンコ」を作ろう。と言っても材料は簡単。ニンニクと種を取り除いたタカノツメのみじん切りし、ミニトマト、エリンギ少々。アサリは砂出ししてごしごししごいて洗う。トッピングするカイワレと刻み海苔。

ニンニクとタカノツメをたっぷりのオリーブオイルで弱火で炒める。

香りが立ってきたら、アサリを入れる。

 


白ワインを回しかけ、水を少々入れて蓋をする。パスタを湯がくのとソースを作るのを同時進行させるので忙しい。

 

ほどよく湯がき上がったパスタを熱した別のフライパンに移して、オリーブオイルで軽く炒める。そこにアサリ、ミニトマト、エリンギ、カイワレ入れて炒める。

用意したお皿に移し替えて出来上がった。パスタ料理はスピードが大事で、熱々を頂くときの気持ちの昂揚感はたまらない。
粉チーズを振り、タバスコをしっかりかける。白ワインが進むのは、いたしかたがないではないか。

 


Just cooking in the rain

2011-05-10 | 趣味

今朝はどんより曇っていて風が吹いていた。外気温18度、室温19度、湿度30%、暖かい朝だ。9時頃から雨が降り出した。雨が降ると、庭仕事ができないので、家の中でいるしかない。ブログを書いたり、整理したりして午前中を終える。

昼ご飯は、何にしようかと考えていたら、『ウド』があった。ウドを使ってラーメンを作ったらどんな味になるか、急に、やってみたくなった。

ウドは、ほとんど天ぷらでしか食べていないので、少し違う食べ方も面白いではないか。ウドは太いところは半分に切って、葉っぱはそのまま炒める。ラーメンの具材は他に、豚肉、白菜、モヤシなどをいれたので鉢は一杯になってしまった。苦み走った太いウドを頬張る。これはご婦人方にはあまりお勧めできない。まさに男の味だ。それは少し言いすぎかもしれないが、春の訪れを凝縮したウドの味は、冬の厳しさを乗り越えて来た者へのご褒美の様な気がした。

雨脚が強くなってきたので、昨日播いた種床が心配になって見に行くと、特に問題はなかった。

昼からは、フルート練習に没頭する。すると、携帯が鳴って、カントリーホームさんが薪ストーブの煙突掃除用具の件でやってきた。東京から来ている娘さんとご一緒だった。話を聞くと、私の家の薪ストーブの煙突は屈折しているため、煙突を外さなければ掃除ができないとのこと。屈折した煙突は、燃焼効率も悪いので余りいいことはないそうだ。

更に詳しく話を聞くと、煙突掃除用具代と掃除代がほぼ同額であることが分かった。それならば、カントリーホームさんにやってもらった方が、いいのかもしれない、という話になり、再度検討するということで別れた。

夕食は、ニジマスのムニエルを作ってみよう。最初にニジマスに塩を振りしばらくおいておく。

それを洗って、ニジマスのぬめり取り除く。ペーパーで水分をしっかり拭い取り、小麦粉を振りかける。

フライパンにバターを溶かして、左側を頭に、下側に背びれとなるようにニジマスを焼く。焼きあがったときに表面を美しくするためだ。

弱火でじっくりと焼く。裏返して反対面もゆっくり焼く。最後に、白ワインとポッカレモン100を振りかけ、蓋をして強火でカリッとなるよう焼きあげる。

付け合わせにポテトサラダを添える。白ワインを飲みながら食べると、ニジマスのやさしい旨味が口の中に広がってきた。レストランに出向いていく必要はほとんどない。

 


しばしの独身生活

2011-05-09 | ガーデニング

今朝は曇っているが山々はうっすらと見える。
外気温4度、室温16度、湿度25%。

朝食は、パン食にする。Fさんにいただいた2種類のブルーベリージャムは、小さい方が甘く、大きい方はやや酸味が強い。いずれもおいしかった。
今日は、妻が一時帰阪するので、長坂バスストップまで送る。

これから、しばしの独身生活だ。連続テレビ小説を観なくてもいいし、ステレオを大きな音で流すことができるのがいい。もちろん、アルコールの規制も無くなる。

Jマートの9時30分開店まで、隣の「よってけし」、銘木店で時間をつぶす。Jマートは平日でも開店を待ち受けている人が多い。ツナギの作業着、野菜の種、野芝4束(約2坪)を買う。店で、近くに別荘があるSさんとばったり出会った。Sさんも、奥さんが来る予定が変更になり、しばし独り身とのこと。手には、きららで買う食材のメモ用紙を持っている。「オニの居ぬ間に、飲りましょうか!」といって大笑いして別れる。

午後からは、野菜、ハーブ、花の種を蒔く。(ガーデニングの愉しみin八ヶ岳参照)

庭には、ヤマザクラがようやく満開になってきた。アダージョの森のヤマザクラの色は、うすい白色なので、空色に融けてしまって近くからはほとんど見えない状態になってしまう。

夕方5時過ぎ畑作業が終わる。畑の土手に座わってしばしくつろぐ。遠くに南アルプスが見える、人が一人もいない山里は、どこまでものどかで静かだ。

夕食は、いただいた木綿豆腐の冷ややっこ、ホウレンソウのお浸し、それに鉄火丼。久しぶりに刺身の美味しさを味わった。

 


清里のペンションは、今

2011-05-08 | 人々との交流

今朝は晴れているが、風が強い。山々はうっすら見えている。
外気温7度、室温18度、湿度31%。

強風のため昨日張った畑のマルチが風で剥がれてしまって、ヒラヒラしているのが見える。食後、マルチの張り直しに畑に出る。
スコップで土を掘り起こしてきて、マルチの両側に撒いて端を抑えるのだが、風が強いので、苦労した。

その間に、妻は、昨日戴いたもち米を使っておはぎを作る。小豆は昨夜炊いておいたものだ。

おはぎが出来上がると、Fさん宅や地元のAさん宅へ少しばかりだが、お持ちする。するとFさんからはブルベリーのジャム、Aさんからは野菜や漬物などをいただいた。農村では、物々交換が活発だ。

午後からは、地元清里のペンションを訪ねた。
ペンション「銀の森」さんは、私たちがこちらに来る前から定宿にしていたところだ。ペンションの周りにある赤松の大木を数本切り倒したので、あたりは
見違えるほど明るくなっていた。庭には新たに枕木のデッキが敷かれていて、忘れな草が咲き誇っていた。日当たりが良くなったので庭の植物たちが俄然元気になっている
震災で3、4月はお客さんが激減したペンション業界も5月の連休になり、ようやくお客さんが戻ってきてくれた、そうだ。このペンションは、大きなお風呂が自慢で、オーナーの爽やかな人柄もよく、常連客が多い。オーナー夫人は、人形作りやフラワーアレンジメントが巧みな方で、妻が色々教えていただいている。5月の中旬にヤマナシが咲くというので、とっておきの場所にご一緒にハイキングに行きましょうか、ということになった。

続いて、貸しコテッジ「野分け」さん。ここの庭はその美しさで、知る人ぞ知るというところだ。今日は生憎、庭作りをしているご夫人は外出しておられたが、明るい話好きなオーナーとお話することができた。庭には、新たに、ハーブガーデンを造成中だ。まだ春浅いので、バラやクレマチスは葉を出し始めたところだ。夏には素晴らし池も今は、寂しい。6月の下旬、バラなどの花々が咲き誇ると、オープンガーデンが行なわれ、沢山の人が見学に来られる。一方で大震災支援ボランティアの取り組みは清里でも行われており、ボランティアで被災者を受け入れる準備をしているとのことだった。

今日の夕食は、私が、定番の麻婆ナスと

あんかけソバ、

妻が、いただいたおからを使って、魚肉ソーセージ入り「おからさつま揚げ」を作った。初めて作ってみたが、ヘルシーで揚げ物にしてはあっさりしていて、なかなかいける一品になった。



お庭拝見(F邸)

2011-05-07 | 庭探訪

今朝は、雨模様の天気だ。外気温6度、室温18度、湿度31%。
朝食は、庭に生えてえたウコギを使ったウコギご飯を食べる。あろうことか、炊き上げたはずのご飯が「保温」になっていたため、もう一度蒸し直すというエピソード付きだ。

ウコギの新芽は柔らかく、やや苦みがあって美味しい。

午前中は、畑作業を行う。マルチを張って、ジャガイモ、夏野菜の苗などを植えた。
(ガーデニングの愉しみin八ヶ岳参照)

雨が降るとのことだったが、結局降らず、午前中で畑作業は終了する。

午後は、隣村のFさん宅の庭を探訪する。行ってみると、高さ3メートルほどにもなる杉の垣根が奇麗に長方形に刈りこまれている。庭には見事なしだれ桜が咲いていて、ミツバツツジが満開だった。

樹木の下には、驚くべきことに、一輪草がびっしりと咲いていた。土地柄があって、自然に増えてきたとか。


それ以外にも、樹齢何十年のドウダンツツジ、ヤマボウシなどが育っている。親子2代にわたって丹精をこめて育てられてきた庭だけに、「素晴らしいですね」の連発だった。

家に入らせていただき、よもやま話をする。実は、Fさんの奥さんは私のフルートの先生の奥さんにフルートを習っておられているので、ひとしきりフルートの話になった。いつかデュエットしましょうかと、言うことになった。八ヶ岳や近郊の山にもよく登られていて、中学生の登山の指導などもされている。ご主人は若い時に八方尾根界隈のスキー場におられたとのことだ。それ以外にも、村の伝統行事、美味しい水、渓流釣りの話など楽しい会話に時間の経つのも忘れてしまった。

帰りには、庭のあちらこちらから芽を出している、スズラン、除虫菊、ミント、一輪草の苗や村の人々が進めている「豆腐作り活動」の豆腐とおから、もち米3kgなどを「持っていく?」、といって実に気前よくくれたので、恐縮する次第だ。今度は、ヤマボウシの巨木が咲いたときに見に来させていただきます、と言ってお別れした。

家に帰り、庭の山菜を摘む。まだまだ出ているフキノトウ、ツクシ、ヨモギ、ウド、それに今日初めの、ワラビなどを収穫した。

夕食は戴いた豆腐の冷ややっこと山菜天ぷらを食べる。村の手作り豆腐は木綿豆腐で、美味しい水と地元産の大豆を使っている。素朴だが豆腐のうま味がしみだしてきた。採りたてのツクシは舌触りがいい、ウドのコリコリ感も申し分なかった。