今回は 特別に、退職していく平っちに当てた ラブレター?を公開します。
平さんへ
明日は、いよいよ最後の日ですね。
私にとっては 日曜日が最後だったのに、帰る 前に挨拶もできなかったことが、心残りです。
そこで、手紙を書くことにしまし た。
今や、メールの時代で、手紙なんて、ここ何年も書いていません、実は。 (手書きじゃなくて、ごめん。こっちの方が早いから。)これ、ワープロなのよ。 しかも、妹が10年以上前に購入した物。 英文科だったから、タイプだけは出来るけど、生まれてから この方、一度も携帯電話 も 持ったことないし、 機械オンチですっ!
南副店長には、
「パソコンに触ったことは ありますか?」
って聞かれたし、高田さんには、
「今、昭和じゃないんよ。平成よ」(携帯 持ったことないって話したら)
と、言われてしもた。
そういえば、友人が洗面所にいるとき、テーブルの上に置いてあった彼女の携帯がなって・・・。
「鈴子、電話に出て!」
と、言われ、手に取ってみたけど 何処を押したらいいか、分かんない訳。 だって、固定電話 なら受話器を取れば、相手の声が聞こえるじゃない?同じように、耳に受話器?をあてても、まだ 呼び鈴が鳴ってる どうしたら言いか、分からないまま切れてしまった。
実際、日本の進化は、すさまじく、一時帰国するたび、自分が浦島花子になった気分でした。 オーストラリアで写メールが出来るようになったのは、ほんの数年前です。 それまでは、向こうの友人に、 「日本の携帯で、こんなこと出来るよ!」 と話しても、信じてくれませんでした。 7年も向こうで のんびりと暮らし、(日々の生活のテンポが ゆったりしてる)
その後の4年間は子育てに追われ、日本で働くこと自体、縁遠いものになっていました。
そんな私にとって、ここでの日々は、戸惑う事ばかり。 発注にしろ、棚卸しにしろ、昔は すべて手作業だったから。 それに、オーストラリアのスーパーで3年働いたけど、ただの一度も棚卸しがなかったのよ。 社長が自分の家庭用に商品をほぼ毎日、持って帰るので、商品管理など、ないに等しかったのです。 それに、オーストラリアはコアラの国。時間は、ゆったり流れ、お客もレジのスタッフと平気で世間話をします。列に並んでいる人達 も、会話に加わるし、 接客マニュアルなど一切なし!クレームなどなく、 「賞味期限が切れてたから、他の商品と取り替えるよ!オーケー?」 と、お客が自らスタッフに声をかけ、自分で取りに行き、笑顔で、 「じゃ、バーイ」 と、去っていくようなところです。そんな場所に長くいて 元々のんびりした私が更に輪を掛けて、コアラのようになってしまているので、日本で再び働くことは、とっても不安でした。
そして、ここからが、本題なんだけど・・・。
こんな生きた化石のような私に 辛抱強く付き合ってくれこと、心から感謝してます。 私が 入ってから みんなの仕事は倍に増えたのではないかと思う。
教えるために、時間を割き、ちゃんと出来ているか、チェックしなきゃいけないし。
ほんとは、最初から上司が全部一人でやってしまった方が、確実だし、早いんだよね。相当迷惑かけてるだろうな~と・・・。
ここで、出会った人たちは、皆、親切で、温かい人ばかりで、(社員もパート、アルバイトも)とにかく、感謝!感謝の日々です。
平さんには、特にデイリー商品のこと、詳しく説明してもらったね。 年齢も近いし、女の子同士、話しやすいし。 (基本的に、男は苦手。どーしても、身構えてしまうのよ。グロッサリーの男の子達は、素直でいいけど。) 仕事以外でも、色々、私生活の事まで相談に乗ってもらって・・・。 話を真剣に聞いてもらえるだけでも、救われました。本当に、ありがとね。
最後に、もう一つ。
平さんと、西村チーフ、それに カトちゃんの 「名トリオ」が好きでした。 三人一緒の姿を見ていると、水戸黄門を思い浮かべてしまいますのっ! 西村チーフとカトちゃんは、勿論、助さん、格さん。 そんで、平さんは・・・。水戸の じ~ちゃん、じゃないよ いつだったか、
「大和撫子を目指す!」
って言ってたよね 今のままで、十分、大和撫子だと思います。 末永さんが言うように、
「仕事が出来る、大和撫子」
という事で。 私の中では、由美かおる のイメージです。 綺麗で、しかも、かっこ良くて、助さん、格さんも見劣りしてしまいそう。 二人(チーフとカトちゃん)にとっては、多分、頼れる あねごって感じ?
(山積みの納豆を見て・・・)
平さん 「これ、発注したの、誰」
西村チーフ 「俺・・・・」
(その時、彼は、一回り小さく見えた・・・)
今、色々な事を思い出しながら、これを書いてます。
二ヶ月半は、あっという間だったようで、それでいて、楽しい日々でした。 覚える事が多くて、失敗ばかりで、私ってなんて馬鹿なんだ!と、自己嫌悪の日々でもありましたが・・・。 平さんをはじめ、いい人達と知り合えたこと、これが、一番かなっ。
新しい職場でも、頑張ってね!もし、そこが嫌になったら、いつでも ここへ戻って来て下さい。 (なんて事、門出の時に言っちゃいけないか。ごめん。)
短い間だったけど、本当にお世話になりました。
買い物に来たときは、声を掛けてね!
「ありがとう」
2006年9月19日 鈴木鈴子
追記 わたくし、こと鈴木鈴子は、今年2006年11月1日、ついに パソコンをゲット致しまして・・・。生まれて初めてブログ開設!と、あいなりました。(ほんの2週間前)過去の出来事も、数編 書いてはおりますが。
ちなみに、ここのスタッフは、誰も、このブログの存在を知りません。みんなが知らない間に、少しは平成の世を生き抜く力を備えた現代人に、生まれ変われるでしょ~か
応援、宜しくね。