日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

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2008-01-11 01:03:52 | Weblog

月曜日。末永さんと二人で午後出勤。

職場に着いて早々、南副店長は、さも、大事な話がある!!といった風に、私達二人を呼び止めた。

「鈴木さん、末永さん、ちょっといいですか?

「はい、何でしょう?

南副店長は、おなじみのケーキのパンフレットを差し出した。

 「あっ、知ってます!」

私は思わず叫んだ。

「昨日、西村さんの店内放送で、聞きました」

「そうですか・・・」

副店長は、申し込み用紙を私達に手渡しながら、

「受付は・・・」

「カト君・・・ですよね

「はい、それで・・・」

次に副店長から手渡されたのは、噂のチキンの申し込み書である

私は昨日の矢木さんの話を思い出し、つい、笑ってしまった・・・。

そこには、噂のチキンのほかに、薩摩牛のステーキ3枚の写真も掲載されていた。

価格は2000円。

これって、高いの?安いの?

オーストラリアのオージービーフとしか縁がない私には、さっぱりピンとこない価格だ。

「安いかも・・・」

と呟く末永さんの横で、南副店長は、補足説明をした。

「ただし・・・。写真はステーキ3枚なのですが、写真の下に小さな文字で書かれてるでしょう。200グラム・・・つまり、ステーキ1枚2000円です。 3枚だと、6000円ということですね

インチキパンフ と、叫びそうになった時、副店長は しみじみと言った。

「松坂牛なら、一人前8000円位するし、ぼったくり価格ではないと思うけど・・・。まあ、俺は、パチンコに勝った時くらいしか、食べないけど・・・しょっ中 食べたらコレストロール値が上がるし」

南副店長って、パチンコに買った時に することが多いんですね。

いつぞやは、パチンコに勝った時、なんとかホテルのバーで酒を飲むって、言ってた・・・。

それに、パチンコに勝って、三味線だか、ウクレレだが、楽器を購入して、結局、使わなかったって言ってなかったけな?

そして、今回は松坂牛。

南副店長が、 「嫁が・・・」 と言う時、気のせいか、顔が引きつっている理由が少しだけ分かるような・・・。

業務連絡、南副店長、奥様がご来店です!」

4月1日のエプリルフールには、こんな店内放送を是非してみたいものである。

南副店長の反応が見てみたい~っ! 

ちなみに、ケーキの申し込みは順調で、カトちゃんは忙しそう。

チキンと松坂じゃなかった・・・薩摩牛の方は・・・皆さん、様子見のようです。

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カトちゃんの実況中継

2008-01-10 12:46:22 | Weblog

時代(とき)は2006年9月。

場所は、とあるスーパーさくら通り店。

ここで働き始めて2ヶ月が経過した頃だった。

9月といえば、九州では特に大型台風に襲われる時期である。

この年も例のごとく、台風がやってきた。

「夜間バイトの**君、JRが止まって出勤不可能だから、休むって連絡があったから」

電話を切った店長は、心配そうに外を眺めた。

「鈴木さん、帰れなくなるよ!今日は早めに退社したほうがいいよ。私が送ろうか?

ひらっちが心配そうに言う。

「大丈夫よ。今、雨も止んでるし」

末永さんは、思い出したように、台風にまつわるエピソードをしてくれた。

「去年の台風の時、私、朝一番に店長に電話して、『台風だから、休みます!』って言ったよ。休んでもいいですか?じゃなくて、休みます!ぎゃははあ~

この日は結局、ずぶぬれになりながらも、無事、帰宅できた。

その数日後・・・。

9月といえば、もう一つ、台風並みに・・・いや、それ以上に話題になる大切なことがある。

 プレーオフ

福岡ソフトバンクホークス

私の幼なじみは、

ホークスの応援歌、若鷹軍団を聴いたら、故郷に帰ってきたア~って思うよ」

と、言っていたっけ。

この時期は、どこのスーパー、デパートでも若鷹軍団の曲が流れているのが福岡の街だ。

この日のプレーオフは、午後試合開始。

私の勤務は、午後からだった・・・。

な・・・なんでえ~!

職場に着いた私は、店長室を覗き込み、副店長に申し上げた。

 「私、今日、働く気分じゃないんですけど。 プレーオフが始まってるし。帰りたいんですけど・・?

半分ジョークぅ、半分本気な私だったが、南副店長は、真面目な顔で、つっ立ったままだ。

今度は西村チーフに会った。

ホークスのプレーオフみたいから、お休みしますって職場に電話したら、 懲戒解雇ですよね? 台風じゃなくて・・・プレーオフ

机で物書きをしていた西村チーフは、いったん手を休め、数秒間、考えた。

「そう・・・ですねえ

「試合・・・どうなってるんでしょう?」

「ああ、それは、カト君に聞いて下さい」

仕事をしながら、バックへ行くたびに、情報交換をする。

休憩中のスタッフは、携帯でチェックできるのだ

私は、持ってないけれど・・・世の中、便利になったものだ。

「鈴木さん、野球好きですか?」

カトちゃんの質問に、

「はいっ 好きですっ 

と、一歩踏み込んで答えた。

傍目には、私がカトちゃんに、愛の告白をしているように見えたかもしれない。

精肉のペコちゃんが私に話かけてきた。

「今、5点目がホークスに入ったよ!」

仕事中も落ちつかないのは、皆同じ。

バックへ行くと、カトちゃんが興奮状態だった。

「鈴木さん、今、5点目が・・・いや、6点目が入ったあ 松中が打ちましたよ!9回だから、勝利は、いただき・・・

この日は、ホークスの勝利で、いよいよ後一試合を残すのみ・・・。

これに勝利して、三度目の正直で、パリーグ優勝だあ~。

と、意気込んだ。

これもカトちゃんの実況中継のお陰。

 

ところが翌日・・・。

負けた。

大村もズレータも、セーフにしか見えなかった。

審判の判定はアウト・・・。

最後も微妙なタイミング。

翌日、会ったカトちゃんは、げっそりと痩せていた。

「一度ならず、二度も変な判定で・・・。最後の瞬間、 僕、南副店長の車の中で泣きましたよ!

カトちゃんは、夜まで仕事だった為、南副店長の車に備えつけられたテレビで最後の試合を 仕事終了後、観戦したそうだ。

南副店長と・・・?

彼は、全く興味なさそうだったが?

上司という立場上、仕事中に興味を示せないのだろう。

ヒーローインタビューの時、男泣きした松中選手。

プレーオフ敗退が決まった瞬間、同じく男泣きしたカトちゃん。

二人共、かっこいい 

小久保も戻ってきた!

2007年こそは・・・。

常勝チーム、福岡ソフトバンクホークスの優勝だあ。

とあるスーパーのスタッフ一同、ホークスを応援します 

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カトちゃん19歳ってホント!?

2008-01-09 17:54:46 | Weblog

カトちゃんは、落ち着いている。

いつも冷静だ。

中には、天気のごとく、機嫌が良くなったり、悪くなったり、スピッツのようにキャンキャン吠える人物もいるが・・・。

カトちゃんの心は、いつも平穏。

要するに大人なのだ。

童顔だが、あまりにも落ち着いているので、25、6歳くらいだろう、と勝手に思い込んでいた。

そんなある日のこと。

「鈴木さん!ちょっと、こっち来て!ハマグリ君が、鈴木さんは何歳かって、聞いてるよ!

私を呼んだのは、自称30代の高田さん。

「二十歳って事に、しておきましょう、はたち

私は謙虚に??遠慮深く答えた。

「俺、最初の頃、ホントに、普通~に

(なぜ、普通をそんなに強調するのだ)、俺と歳、同じくらいって思ってましたよ!」

ハマグリ君は、更に続ける。

「最初に俺より ずっと年上なんだ・・・って気付いたのは、私の時代は・・・って、言われたとき。ほら、パソコンの話してて・・・。それまでは、ほんとに普通に・・・。カト君と、鈴木さんを一緒に並べたら、絶対、鈴木さんのほうが若く見えますよね!」

「・・・。ところで、カトちゃんって・・・何歳?

と、私。

「19歳」

と、高田さんがハッキリ答えた。

「うっそお~ 

あの落ちつきは10代であるはずがない

きっと、ジョークだと、決め付けた私は、矢木さんにも同じ質問をした。

意外にも矢木さんは、

「うん、19歳らしいよ。ハマグリ君が、いつも飲料の荷出しをしてる、おじさんがいるでしょう、名前、知らないけど・・・っていうから、誰の事かと、考えたよ。おじさんっていったら高田さんしか居ないけど、高田さんの事は知ってるしね。前、一緒に働いてたから。 ハマグリ君が知らない人って鈴木さんとカトちゃんしか、いないし・・・。飲料って言ったら、カトちゃんでしょ。 あんた、何、いってるの!彼は あんたより若いんよ!って、言ったけどね。 そうだ鈴木さんのご両親に、カトちゃんを紹介して、彼と結婚します。彼は19歳ですっって言ったら、ご両親、きっと、泡吹いて倒れるかもね!ぎゃはははっ

私、「・・・・。

 

翌日 まだ、信じられない私は、今度は、南副店長に聞いてみた。

「カトちゃん、19歳って、本当ですか?」

「はい、本当です」

「あの落ちつきは・・・とても19歳には見えない。私、みんなが冗談を言ってるのかと、思いました。しっかりしてますね! 私、自分で自分が恥ずかしいわ・・・みんな、私より年下で、あんなにしっかりしてて・・・」

すると、南副店長は、

「俺、19のとき、まだ鼻水垂らしてたと思う

と言い、笑った。

・・・と言うことで、三人に聞き込み捜査をした結果、カトちゃんが19歳というのは、ほぼ間違いなく事実だと判明したのである。

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カムバックしたハマグリ君

2008-01-08 20:29:55 | Weblog

つばめ君に続いて、また一人、新しいスタッフが入った。

・・・とは、言っても、彼は、以前、ここでアルバイトをしていたらしいから、私より先輩だ。

ひらっち との会話で、

「前、**大学の**って人が居たんよ・・・」

と、話題にのぼることもあった。

まさか、その人が戻ってくるなんて、考えもしなかったのだが・・・。

噂でしか聞いたことがない、その人 本人を目の前にした時、私は思わず、プッと吹き出しそうになるのを必死で堪えた。

くっ・・・くるしい

「初めまして。鈴木です。宜しくお願いします」

と、差しさわりのない自己紹介をし、どうにか、吹き出さずに済んだ。

彼の名は、ハマグリ君。

西村チーフは、彼の名をシフトにはカタカナで書いている。

私は当初、外人さんかと思った。

末永さん曰く、

「漢字が難しいからでしょ!」

実際、難しく、漢字だけではなく、珍しい名前で なかなか覚えられない。

そこで簡単に、ハマグリ君と呼ぶ。

ハマグリ君がカムバックしてから約、一週間後のある日のこと。

竹輪担当の花岡さんが、みんなの為に自宅のパソコンでシフト表を作ってきてくれた!

これには感動した。

一人ひとりに配ってくれたのだ!

その時、パソコンも持っていなかった私は、矢木さんと二人、受け取ったシフト表を見ながら、

「すごい特技だね~!」

と感心しきり。

「私、息子が置いていったパソコンのホームページをちょこっと見るくらいよ!」

と、矢木さん。

「私なんか、パソコンどころか、未だにワープロ使ってますよ!ワープロですよ、ワープロ!

と、私。

「パソコンの勉強 始めたばかりなんですよ」

という花岡さんの隣で、矢木さんと私は、どちらが よりシーラカンスに近いか・・・を競い合った。

売り場へ行くと、岸辺さんが居た。

私は岸辺さんにもシフトを見せびらかし、まるで、自分で作ったかの様に はしゃいだ。

そこへ、ハマグリ君がやって来たのだ。

「どうやって、線を引くんだろう、マス目は どのように作るのか・・・?」

と、感心しきり!の私の横で、涼しい顔をし、

「俺、作れますよ。時間割、作ったし。エクセルを使えばいいんですよ!

と、自慢!?した。

更に私の方を見て、さも当然!というように、

「大学でパソコン習うでしょ?

そこで、私は答えた。

「ううん。私の時代は、なかったよ。英文タイプなら必須科目だったけど。タイプライターですよ!ガチャガチャ、チ~ン!!ってやつですの

ハマグリ君は、しばらく私の顔をじ~っと見たあと、何も言わずに その場を立ち去っていったのであった・・・。  

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漬け物三昧の朝

2008-01-08 18:08:26 | Weblog

一週間ぶりの朝一、早朝出勤。

昨日までの雨は止み、ほんわかとした暖かい天気

日中は20度まで気温が上がるという。

6時半に家を出て、7時50分に売り場へ。

納豆や厚揚げの台車がデ~ン!!と待ち構えていた。

まず、納豆や揚げを出す。

次は、うどん、ちゃんぽん、そば等の麺類。

そして、昆布などの佃煮、豆類。 賞味期限切れまじかの品には割引シールを貼る。

ダンボールの台車をプラットホームへ移動。

そして、9時開店! となる。

これが朝の開店までの一時間の流れだ。

いつもはカトちゃんがパンを出すのだが、今日はお休み。

川石さんが せっせとパンを出していた。

9時15分。

さて、定番商品を出そうとプラットホームへ足が向きかけたとき、

 「鈴木さん、漬物、出して」

と、店長。

振り向くと、店長が漬物が入った箱をせっせと台車に積み替えている。

積み上げられた漬物は、私の背丈ほどあるではないか。

相当な量である。

私の大、大先輩の岸辺さんが、確か、漬物を二人で出して、一時間かかった・・・ と、話していたと記憶している。

単純に計算しても、私が一人で出せば、二時間もかかるではないの。

 

さてさて・・・。

ここは、漬物売り場。

(なになに? こっちは甘口キムチ。あちらは・・・。キムチにも、色々あるんだなあ)

(何?キャベツ漬け 白菜と間違えそう。キャベツの漬物の単品なんて、あるんだ・・・。色々、勉強になるもんだわ)

大量の漬物と格闘していると、おじいさんが話しかけてきた。

 「すみません、これ、キャベツじゃなくて、間違いなく白菜ですな? こないだ、ばあさんに白菜漬けを頼まれて、買って帰ったら怒られてなあ。 こりゃ、あんた、白菜じゃないわ、キャベツや~ってな」

最近は、妻の尻に敷かれる旦那様が多いようだ。

妻のお使いをして 怒鳴られた経験をお持ちの方は多い筈。

「これは、白菜ですよ

私は自信を持って答えた。実は、つい さっき、私もキャベツ漬けもあるって知りましたとは、言わなかったが。

約5分後、今度は、おばあさん客に声を掛けられた。

「あの・・・。あなたは、お漬物屋さんですか?」

えっ つ・・・漬物屋・・・一瞬、返答に困る。

「漬物屋ってわけじゃないですが・・・。何か・・・?」

「あら、違うの。いやね、漬けたばかりの漬物を漬物屋さんが持ってきたのかと思ってね。新しい、ラッキョウが入ったか、聞こうと思ったんだけど」

「ラッキョウでしたら、こちらです」

「ありがと!」

私は漬物屋ではないが、おっ客様は納得して去っていった。

ホッ。

9時55分。

10時出勤の矢木さんが、やってきた。

「あれ? 漬物出してるの ってことは、今朝は、店長?いつもなら、西村さんが8時に出すからね。今日、西村さんは遅番で、午後出勤だったっけ。じゃ、副店長は?休み? えっ!カトちゃんも休み そりゃ、大変だ

そして、ほとんど、終わりかけた10時10分。

「鈴木さん!」

背後から、若い男が私の名を呼んだ。

振り返ると、カジュアルな いでたちで、ニコニコ笑顔の青年が立っている。

誰じゃ

一瞬、誰だか、分からない。

「今朝、大変だったでしょう? 昨日のパン、かなり売れ残ってましたからね。値引きの分だけでも結構な量、あったと思うし・・・」

カトちゃんだ!

いつもは、ネクタイ姿の大人のカトちゃんしか知らない。

休みの日に 朝から、わざわざ店へ出向いてくるなんて、なんと仕事熱心な!

私と同じくらい遠くから通っているのに。

「いつも大人の雰囲気なのに、今朝は大学生だね。随分、違って見えるけど・・・

「みんなに、そう、言われます。普段着の姿って、みんな、見ないですからね ところで、定番商品、今朝、多かったですか?」

いつも、定番商品を台車に積み替えてくれるのは、主にカトちゃんだ。

いつだったか、カトちゃんが休みの日、矢木さんと二人で せ~のと、荷物を積み替え、大変だった。

カトちゃんが居ないと困る!と、話したことがある。

何せ、カトちゃんは、プラットホーム、専属スタッフ!のようになっているのだ。

自らキツイ仕事を率先して、こなしていく。

なんて、感心。(注意 他の男性がしないといっているのでは ありません。もっとする!という意味)

休日まで、頭の中は、仕事でいっぱい 

お店の事を心配して、朝から様子を見にくるなんて。

彼は まだ、19歳ですよ!

どうか、過労死しないでね

(社長、早く、彼を正社員にしてあげて下さい

「それが、今朝は まだ、定番商品、見てないのよ。開店早々、漬物と格闘してて・・・

「これって、慣れてないと、大変ですよね!じゃ、今日、出勤は・・・川石さん、来てますか? プラットホームですよね?」

お客さんとして来店中なのに、裏も見ていくんだ・・・。

カトちゃんは、スマップの香取慎吾に似た雰囲気である。

若いのに、周囲に気を遣うところも、慎吾君に似ている。

「そんなに、**さんに、気を使わなくてもいいですよ」

と、つい最近もカトちゃんにアドバイスされ、励まされた。

全く、どっちが年上だか、分からない。 私と同世代なら歳が離れた弟に・・・

岸辺さん世代なら息子に・・・ したいスタッフ ランキング・・なんてのがあれば、一位でしょうね、おそらく・・・

 

・・・と、いう訳で、次回からは、カトちゃん特集を組んでみたいと思います。

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在庫の山々と接客の成果?

2008-01-07 21:31:19 | Weblog

季節は秋も深まり、先週、急に寒くなったせいだろう。

いつもの倍の勢いでカップラーメンが動きだした。

そう、先週は・・・。

つまり、ワオンがオープンする前である。

一日の休みを挟んで出勤し、売り場を見た私は 半分からになりかけた売り場を見て仰天し、大量に発注したのである。

品切れが一番みっともない。

そうならない為の決断だった。

しかし・・・。

昨日、今日と、ほとんど商品は・・・ことカップラーメンに関しては、動いていない。

何せ、二日間、ほとんど全くといっていいほど、売れ筋商品の補充をしていないのだから。

ワオンで、きつね や UFOをたった58円で売られたら、こちらは 泣くしかない。

在庫を抱えすぎだ。

更に運が悪いことに、昨日、業者さんがやってきて、棚替えをしていったのである。

商品入れ替えで、これまで定番だった商品は、プラットホームに むなしく引っ込め られ、事前に聞いていなかった為、発注分が昨日、入荷され、更に在庫が増えたのである。

どうか、「棚替えします!」と事前に お知らせしてください、業者様。

そちらは、得しても、こっちは損!なのだから。

さて、バックでは、引っ込められた在庫をつばめ君が覗いている。

入荷商品だと思って、売り場へ出そうとしているのだろう、と思った私は、声を掛けた。

「これね、棚替えで、定番から外されたから、出さなくていいの。半額処分になる在庫・・・(おお、かわいそうな 在庫たち!)」

「はい、店長に数をかぞえてくれって言われました

「店長に・・・?」  (頑張ってください、つばめ君)

今日はじとじとした天気の上に、肌寒い。

昨日よりは、お客様の数は増えたようだ。

やはり、高齢者のお客様が中心。

文具を出していると、80才くらいの おばあ様が話しかけてきた。

「あのう、お忙しいところ、すみませんが、私、このお酒をあと3つほど、ほしいんです。でも、棚の上の奥まで手が届かなくてねえ・・・。 取って頂けませんかね」

「はい、勿論」(おやすい御用で!)

私は、踏み台を手に持ち、酒売り場へ老女と共に散歩?することに。

いつもは、私の方が先頭を歩くのだが、(御案内だから)1メートル進んでは、後ろを振り向いて、お客様が私について来ているか、確認する必要がある。

ふうふう、言いながら私についてきてもらうのは、お気の毒だから。

今回のお客様は、場所を知っているわけで・・・。

しかも、私は、いつもより お暇。

私より前を歩いてもらうことにしたのである。

しかし、老婦人は、

「あら?どこだったかね?」

と、行き過ぎてしまわれた。

ご高齢の割には軽やかな足取りであった。

ただ、小柄なだけですね・・・。

酒コーナーに到着し、当初のご希望通り、3つの酒を取り、かごに入れてさしあげる。

「3つでしたね。これで よろしいですか

「そうねえ、親切にしてもらって・・・。お寺に持っていって、お供えするんです。今、7つかごに入ってるから、あと3つ頂こうかしら。ちょうど、10つになるしねえ・・・

(えっ あと3つ、追加?)

「はい、あと3つですね!」

「お忙しいのに、ありがとうございます

「いえいえ、そんな。忙しくはありませんよ・・・。こちらこそ、 (追加のお買い上げ) ありがとうございま~す」

私・・・シドニーのお土産屋さんでのショップアシスタント時代を思い出し、うさぎのように、飛び跳ねそうになった。

要するに、マニュアルのない、自由で生きた接客ってこと。

スーパーは、基本的にセルフサービスだが、接客で追加の売り上げを作る事は、やっぱり嬉しい

しかも、楽しい。

マニュアル通りは丁寧で、皆、礼儀正しい!そこが、日本の良さである。

そういいながらも、外国人のお客様に対しては、しっかりシドニー流を持ち込んで接客している私であった。

だから、お客様イコールお友達と、なるのだが・・・。

マレーシアのロスナニちゃんをはじめとする、10人以上のJICAの研修生が、そうである。

彼女達を我が家へ招いて、お鍋、手巻き寿司をご馳走し、すっかり意気投合した。

この話は また いつか・・・。 

仕事を終え、レジに並んでいると、レジのスタッフが、こそっと私の耳元で、つぶやいた。

「もう、行かれました?

「何処へ・・・ですか?」

「ぎ・お・ん・・・へ」

「えっ 祇園(祇園って・・・お祭りでもあるんだろうか

 「いえ、そうじゃなくて・・・ワオン!」

スタッフは更に小声で、

「ワオン」と言った。

「まだですけど、多分、その内・・・)」

そういえば、岸辺さんも、荷出しをしながら、私に聞いていたっけ。

「あなた、もう、行った?」

やはり、何処へ・・・が抜けている。

「ワオンよ。その内、落ち着いたら、行ってみようと思ってね。今は まだ、ちょっと・・・ね

とても遠慮がちだ。 

ここのスタッフが宿敵?ワオンへ行くことは、気が引けるらしい。

高田さんも、私に聞いた。

「もう、行ってみた? 今はまだ込んでるだろうから、その内ね。あっ、俺が行くのは、衣料品売場よ、衣料品

(ちなみに、私たちが働く、とある街のスーパーは、衣料品は取り扱っておりません!)

そんな、何度も強調しなくても・・・

なんて、とある街のとあるスーパー思いのスタッフたちなのだろう。

店長や社長が聞いたら、泣いて喜ぶだろうに。

私は、しっかり食料品売場を見てきます。

勿論、市場調査

ぐっと すたっふ・・・でしょ

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商売あがったり

2008-01-06 17:38:41 | Weblog

ついに、ワオンがグランドオープンした。

私は遅番で、午後出勤。

予想はしていたが、店内は、お通夜のように、し~ん・・・と静まり返っている。

「暇だね・・・。お菓子の補充しようかと思ったけど・・・。2、3つしか減ってないな」

高田さんは言う。

そういわれて、私は あらためて周囲を見渡した。

杖をつきながら、お店をゆっくり歩く老人や、腰をくの字に曲げて、カートを押していく老女の姿が数人見える。

今日、ここへ来ているのは・・・ つまり、自家用車を持っていないか、わざわざバスに乗って遠くまで出かけられないお客様・・・ということだ

そんな時、缶詰めコーナーで、お客様に声を掛けられた。

「あの・・・お忙しいところ、恐れ入りますが・・・。缶詰めに入った ゆで小豆は何処にあるんでしょうか?」

こんなときに、ワオンの超特大チラシを無視して、わざわざ当店へ足を運んで下さる お客様こそ、大事にせねば

私は、いつもにも増して、接客に力が入る。

「ゆで小豆は、缶詰めコーナーではなく、売り場中央のホットケーキや手作りケーキコーナーに置いてあるんですよ。分かりにくい所ですからね・・・。ご案内致します

「まあ、ご親切に。すみませんねえ、お忙しいのに・・・」

お客様は、一番隅っこにある缶詰めコーナーから売り場中央のケーキコーナーへたどり着くまでの間、

「すみませんねえ」

と、3,4回も繰り返した。

3,4回だよ!3、4回

なんて腰の低い謙虚なご婦人なのだろう。

私も、このように年を重ねたいものだ。

一度目は、

「大丈夫ですよ」

二度目は、

「分かりにくいですしね、説明するよりご案内した方が早いので・・・」

三度目は、

「気になさらないで下さい」

そして、遂に四度目には、つい、ポロッと本音が出た。

「いいんです。ですから

今日は、品出しをしながら、いつもにも増して、お客様をゆっくりご案内したのであった。

ここで働きだす前に老人介護施設で過ごした日々が、ふと頭をよぎった。

あの時に得た知識と体験が当店でも、役に立ちそうである。

バックへ行くと、なぜか、店長が私服で来ており、ダッシュで風のようにかけて行った。

あれ?

今日は、休みじゃなかったっけな?

通夜の翌日は、葬式か?と店のことが心配で、様子を見にきたのだろうか?

今日は、ずっとダッシュで通路を駆け抜けるので、声を掛ける暇もない。

傍目には、短距離走の練習を始めたのかと、思うだろう。

そういえば、車椅子が店内用に入荷されたとき、店長は今日のように、車椅子に乗って、バックの通路を何往復もしていたっけ・・・。

「店長、乗り心地は どうですか?

と、岸辺さんが尋ねると、周囲にいたスタッフは、クスクス

「俺は遊んでるんじゃありません お客様が怪我をしないように、まずは試運転をして、確かめているのですっ

お~っ。ごもっとも。 今日も、店長は、緊急事態に備え、走りこみをしているのだろう。

再び売り場へ行くと、 高田さんは言った。

「最初の珍しい間だけよ。客がワオンへ押し寄せるのは。その内、みんな、ここへ戻ってくる。老人は毎日ワオンへ通えないからね!」

私は、訪問介護師の資格を持ってます。

店長は車椅子の使い方を習得し、 走り込みをしてお客様のお越しを待っております。

高齢者のお客様、どうそ、当店へ 

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粉かんてんブーム

2008-01-06 00:42:12 | Weblog

今日は、は早番。

仕事が終わり、更衣室で着替えた後、お鍋に入れる春雨と粉寒天を買うため、売り場へ直行。

調味担当の矢木さんが、私に気付き、話しかけてきた。

「あら、鈴木さん。今夜のおかずは何にするの?」

「最近、寒くなってきたし、お鍋にしようと思って。春雨を買いたいんですけど、どれがいいですかねえ・・・」

私は、つい、主婦暦30数年の矢木さんに尋ねてしまった

矢木さんは、仕事中なのに・・・。

(おい、ちょっと待ってくれよ、君。春雨は、乾物 鈴子、自分の担当だろうが、自分の

その時、私の心の中に、悪魔のごとく つぶやく声を聞いたのである。

そうだわ、私が自分でいつも、発注してるじゃないの。

「良く、売れるのは、マロニーですよね。毎回、発注、あげれるし。知名度もあって。値段もいいな、これ」

と、私。

「私、こないいだ、買って使ってみて良かったのがあるんだけど・・・。どれだったかな、あっ、これだわ。マロニーは7分ゆでなきゃいけないけど、これは、直接 鍋に入れて使えるし、便利よ。3分でいいし

さすが~、主婦の大先輩

「簡単なのが、いいです簡単なのが・・・」

料理暦ひよこ組の私は、迷わず矢木さんのアドバイスを受け入れた。

(どっちが、乾物担当者かね!?全く・・・。)

お目当ての春雨をゲットした私は、悪魔のささやきも無視。

次なる目標は・・・っと。 これだ 

粉かんてん

実は、これ、「あるない大辞典」で腸を生き返らせ、オツウジにで、しかも、お肌をつやつやにし、若返る!という放送があった。

その翌日から、女性客が押し寄せ、一時期、発注しても、取引先の在庫切れで、入荷困難になったのである。

放送以前は、週に一度も発注する必要なかったくらい。

それが、放送翌日に、突然、品切れ。

いつもは、発注数10のところを20発注しようが、40発注しようが、未入荷。

一週間後、南副店長が、

「鈴木さん、やっと、40入荷されましたよ」

と、知らせてくれた。

なかなか入荷されない事に、頭にきていた私は、その二日後の発注日には、100発注したのだ。

いつもなら、もし、売り出しでもないのに、寒天が100も届いたら、発注単位ミスか?と、誰もが思うところだが・・・。

で~ん!と届いた粉寒天を毎日20ずつ、つまり、二箱せっせと補充した。

お客様も、若者から老女まで、

「粉かんてんは、どこですか?」

と、たずねてくる。 なぜか、女性ばかり・・・。

女性陣の「若くなりたい」願望をあらためて認識!

私と母も、

「これは、いい!」

と、毎朝、毎晩摂取している。

「肌にもいいの?」

という矢木さんの質問に、

「母は、化粧のノリが良くなったって言ってますよ」

と、私は答えた。

「それは いいんよ私も、今日、買って帰ろう。でも、どうやって食べるの?」

「プレーンヨーグルトにスプーン1杯入れて、蜂蜜かけて食べるといいってテレビで言ってましたから、私も、そうしてます。元々、ヨーグルトは好きで、毎朝、たべていたし。計量スプーン入りなんですよ、この粉かんてん!これなら、簡単で、毎日、続いてま~す

私の話を聞いていた矢木さんの目がきらっと光った。

「ヨーグルトは、私も好きなんよ。プレーンは、確か金曜日が安かったね。よし、私も買って帰ろう

プレーンヨーグルトが安いのは金曜日!としっかりチェック済みの矢木さん。

さすがである!

ここに粉寒天ファンがまた一人登場

あなたも、是非、お試しあれ!

 

追記:

この後、あるない?大辞典がどのようなことになったかは・・・

皆さん、ご存知のとおりです!(2008年1月6日)

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西村チーフの ご好意

2008-01-04 18:08:37 | Weblog

新発売の うどんが入荷された

こしがあって、なかなか美味しいと、梅子さんと末永さんは言う。

そんな二人の意見を聞いていた西村チーフは、私に 食べたことがあるか?と聞いた。

いいえ、ありません、と答えると、

「そうだ!鈴木さん、賞味期限が今日までのが2つあるから、持って帰って食べてみますか?

「えっ?でも、いいんですか?

「お客さんに尋ねられても、食べてみないことには、分からないですからね。ここの冷蔵庫に入れておきますから、帰りに持って帰って下さい」

そして、帰りのバスの中・・・。

私は、たいてい、一日をバスの中で、振り返る。

「あ~しまった!うどんを持って帰るの、忘れてたあ~

この日も、思い出したのは、バスの中だった・・・。

そして、翌日。

西村チーフの顔を見るなり、私は昨日のことを誤った。

「昨日は、うどんを持って帰るの、すっかり忘れてて、ごめんなさい。せっかくのご好意を・・・。うどんは、廃棄に・・・?」

そんなに心配しなくても・・・という風に、西村チーフは、さわやかに言った。

「いや、俺の腹の中に、おさまりました。

チーフの腹の中・・・? 

「それは、良かった

ほっと しつつ、思わずつぶやいた。

無駄にしなくて。(うどんも、西村チーフのご好意も)

「それじゃ、今日、持って帰りますか?

と、チーフ。

「いいんですか?それじゃ・・・。私、すぐ、忘れるから、帰りに言って下さい

そして、帰り・・・。

今日は、矢木さんと同じシフトで仕事だった。

「西村チーフが帰りに うどんをくれるって言ってたから、チーフを探してきますね~

私はルンルン気分でバックから売り場へ行った。

チーフは売り場の ほぼ中央で、補充をしている最中だった。 「お疲れ様でしたあ~

と、私。

「はい、お疲れ様

と、チーフ。

西村チーフが うどんの事を忘れている筈がない、と思い込んでいた私は、何も言 わずに、チーフの目の前に、右手を差し出した。

お頂戴、うどんのつもりである。

ところが、チーフの反応は、

「ええっ

と、目いっぱい驚いた様子で、 そのまま卒倒し、積み上げかけたお菓子と共に崩れそうになったのだ。

今度は、こちらが驚いた。

「あの・・・。催促して悪いんですけど、うどん、もらえますか?

 「あっ、ああ。 うどん・・・ですね」

西村チーフは やっと正気に戻り、売り場から、うどん2つを私に手渡した。

「この内、一つを矢木さんに あげてもいいですよね

「ああ、そうか。俺、矢木さんに あげてなかったな。でも、一つでいいんですか?

「は~い!いいです!

矢木さんと二人、仲良く うどんを一つずつ持って、休憩室へ上がった。

「なんか、店から盗んだみたいね~」

と、笑いながら・・・。

休憩室では、私の面接をした人事課の 課長がタバコを吸っていた。

「鈴木さん、こんにちは。もう、慣れましたか?」

と、笑顔である。

「はい、いい人ばかりで。それが、一番です

そう言いながらも私は、自分の手に持っていた、うどんが気になって仕方なかったのだけれど・・・。(苦笑)

矢木さんは、

「いい人ばかり・・・って言ってくれて おばちゃん達に、鍛え上げられてますって、言わなかったんだ」

といい、笑っていた。

 

そして今日。

矢木さんは、私に早速うどんの感想を述べた。

「鈴木さん、昨日もらった うどん、食べてみた?こしがあって、おいしかったねえ。私、こしがあるほうが、好きなんよ。これ、店頭販売とかで宣伝したら、売れると思うよ

はい、同感。ホント、おいしかったです。

それにしても、チーフの昨日の あの反応、何だったんだろう。

今にして思うと・・・。

私が黙って手を差し出したから、

「手を握って!」

と、言う意味だとでも勘違いしたとか。

まさかね~

いくらなんでも、店の ど真ん中で、10歳くらい年下のチーフを軟派するようなマネ、わたくし、しませんことよ~。

何はともあれ、うどん、美味しかったです。

また、くださいっ

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つばめ君、登場

2008-01-03 20:33:51 | Weblog

つばめ君の初出勤の日、私はオフだった。

そこで、彼に会ったのは、その翌日・・・とあいなった。

この日は、つばめ君にとっては、仕事二日目。

乾物の入荷日だ。

乾物の台車を引っ張り、売り場へ行くと、つばめ君が、カップラーメンの荷出しをしてくれているところだった。

お互い、初対面である。

「はじめまして~。鈴木といいます。宜しくお願いします

私が声を掛けると、つばめ君は、手を止めて、顔を上げた。

「包です。宜しくお願いします

「包み・・・くん。(でも、つばめ君と呼ばせてもらおう。命名したのは、南副店長だけど・・・)

二人で荷出しをしながら、話をした。

「もう、ここのスタッフには会った?」

「はい、昨日の朝。おばちゃんたちに・・・」

どうやら、卒倒したりはしなかったようだ。

良かった。

「いつも、こんなに荷物、たくさん入荷されるんですか?

すでに、荷物の山に、うんざりした様子だ。

「そうね、いつもより、ちょっと多目に発注したけど・・・」

すると、つばめ君は、急に驚いた顔になり、叫んだ。

「えーっ 発注とか、するんですか ここでのバイト、長いんですか?」

発注・・・と言う単語に反応した。

まっ。気持ちは分かるけど・・・。

私も最初は、入ったばかりの私に発注任せていいの?って思ったからね。

あなたの担当は、「米ですっ」って言おうかと、思ったけど、脅かすとかわいそうなので、やめた。

「ううん。まだ2ヶ月半。今は、まだ秋の初めだから、UFOとか、一平ちゃんとか、焼きそばが良く売れてるけど・・・。これから、冬場になると、ラーメンやうどんが売れ出すんじゃないかな」

「なるほど、そうですか。いい勉強になります」

まじめな学生さんだ。大学の専攻は、法学部法律科らしい。

そんな、感じだなあ。

「副店長が、若いつばめが来るって、言ってましたよ!」

すると、つばめ君は意外な事を言った。

「いえ、若くないですよ。もう、21ですから」

21で、若くない 

それじゃ、30半ばの私は、生きた化石・・・

ちょっと、困惑した私に、今度は、つばめ君の方から質問した。

 「大学の専攻は、何ですか?

大学・・・。 

いったい、どの大学だろうか。

日本での4年制大のことだよね、やっぱり・・・。

「英文科です。でも、卒業したのは、遥か、昔ですけど・・・(笑)

すると、つばめ君の顔が、数秒間、停止状態を保っていた。

ぽかんとして、私を見ている。

まさか、私のこと、現役の大学生って思ってないよね

バイトは長いのかって、聞くあたりが、学生同士だと信じてるみたいだったけど

それまでは、初対面でも、割と気さくに御喋りしていた つばめ君は、急に いそいそとしだした。

それ以来、すれ違うたび、

「お疲れ様です」

と、言いながら、深々と、私に敬礼するのである。

「若く見えるも~ん。女子大生で、通るよ

おば様達は、そういうが、まさか、現役の大学生が、自分と同級生くらいだと、勝手に信じてしまうなんてね・・・。

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