ティーガーデン

大好きな紅茶を飲みながら、日々の生活で
咲いた花々(さまざまな素敵)をご紹介していきます。

 KAGEROU Part3

2011年01月17日 00時39分53秒 | Movie・Book・TV
皆さんこんばんは~


KAGEROUについての続きです。

この本は、ある意味、新鮮さと言うか、新感覚を味わわせてくれました
方向を変えて見ると、ある意味風刺に近いものもあるような小説です。


(1)目次等はなく、各章ごとに
「Chapter 1」
「Chapter 2」
「Chapter 3」
「Chapter 4」
「Chapter 5」
「Chapter 6」
「Chapter 7」
「The Last Chapter」
「Report」

 ・・・と言う区分けがなされていました。

考えてみたら、KAGEROUと言う題も、ふつうに平仮名で書くなり、漢字で書くなりすれば良いのに、わざわざアルファベッドで書かれている。
どういう意図があるのでしょうか?
単なる遊び心?それとももの言わずして、「世界発信型」の小説と言うことを匂わせているのかな?


(2)表紙のデザインは、どんな意味があるのか?
   又は何を表すデザインなのか?
 ・・・を読者に考えさせ・・・と言うか、読者はほとんどの人が、あのインパクトある表紙のデザインが気になって、意味を考えるだろうな~。
その答えらしきが、本文○○ページの何行目に記してあると言わんばかりに、わかりやすい文章が本文中に書いてある。


(3)「The Last Chapter」の3行目には、何やら訂正したあとがあります。文字の上に「キョウヤ」と書かれたシールのような貼紙がしてあります。
読者はいったい貼紙の下に、どんな文字が並んでいたのか、想像してしまいます。
実際に、貼紙をとっぱらった人もいるとか。


(4)結末は、多少謎めいていました。
でも答えは1つ的な感じで、いくつもの答えは出にくいので、スッキリします。
結末は色んな解釈がある・・・と言うより、答えは1つ的なので、答えにまとまりがあって、ほっとします。時々どうにでも解釈できる話ありますよね・・・。そう言うんじゃないので、スッキリした気分で読み終えられます。


最近雑誌では、付録付が流行っていて、ファッション誌なら鞄やポーチ、料理本ならスチーム鍋や焼き菓子の型・・・等等、新感覚のものがどんどん世に出てきます
KAGEROUは、それに似た新しさを感じました

本も単に読むだけではなく、構成が面白かったり、仕掛けがあったり、そういうところに、目が行くかどうかは、読者の注意力の問題。


ヒロさんの、第2作目・・・、色んな意味で楽しみです

次回も遊び心をひそませた新感覚の本に仕上がるのでしょうか~

コメント (2)
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