先日、TSUTAYAさんで、
”鑑定士と顔のない依頼人”を借りました~。
2013年公開の映画で、製作国はイタリア。
舞台もイタリアのようでした~(それだけとは限りませんが)、素敵な風景が所々に、見かけられました~。
主な場所は、主人公ヴァージルの屋敷、美術品等の依頼人の古びた豪邸、依頼人の豪邸の近くのカフェレストラン、
機械修理屋さんのお店、そして、印象深い場所としては、ヴァージルの秘密の部屋、そして、依頼人のクレアとされる女性の思い出のカフェレストラン・・・。
主人公のヴァージルは、敏腕の、美術品鑑定士であり、オークショニア。
そして、潔癖症で、人付き合いは苦手。
そんな彼は、恋人はいなく、中年の独身男性で、さら~っと見た為、
はっきりとは覚えてないですが、生い立ちも、温かい家庭の育ちではなかったかなと。
高級レストランで、一人の食事も慣れっこで、全く抵抗もなく、寂しげな感じはなく、常に堂々とした感じ。
鑑定士としても、オークショニアとしても、仕事が順調である事で、人から見ると、ほぼ完璧な感じの生活。
そして、独り住まいの屋敷には、誰も入った事のない、自分だけの秘密の部屋があり、
そこには、沢山の女性の肖像画コレクションを大切に保管していて、
・・・そんな、唯一の安らぎを感じる場所もありました。
自分の一番安らぎを感じる時間は、その空間で、お気に入りの女性の絵画を眺めている事だったかなと思います。
自分のお気に入りの女性の絵画を獲得し、手に入れ、自分のものとしている満足感もあったかと思います。
実は、これら女性の肖像画は、相棒のビリーと共謀して、オークションで、落札者を装ったビリーが不正に獲得したもの。
相棒のビリーには、報酬を与え、自分はその絵画を得て・・・と、長年タッグを組んで、不正入手していたようです。
そんなビリーは、画家崩れの印象強い人物で、ヴァージルは、彼を見下している感じでした。
ビリーは、ヴァージルに、画家として評価してもらえなかった過去があり、ひそかに恨みを持ち続けていたようです。
無神経なヴァージルの一言が、彼を長年苦しめていた&恨みの原因になっていたかと。
ヴァージルは、そんな事は全く気付かず、ビリーを良き相棒と思っていたのだが・・・。
そんなヴァージルのもとに、最近両親を亡くしたと言う、資産家のクレアと名乗る女性(娘)から、屋敷にある、家具や美術品の鑑定の依頼が来る。
その依頼人は、何度も電話連絡をしてくるし、屋敷にも、ヴァージルを呼ぶが、全く顔を見せる事はない。
屋敷での対応は、昔からいると言う使用人のみ。
ある時、ヴァージルは、依頼人の女性が、屋敷の一室にいる事に気づくが、ドア越しのやりとりで、絶対に出て来ようとしない。
実は、使用人も、その女性を見た事がないと言う。
非常に不思議に思ったのと、不愉快に思うヴァージルだが、
ドア越しや電話で話している間に、どんどんその女性の事が気になり始める。
実は、女性は、広場恐怖症と言う、特別な病を持つ人だった。
女性は、人と接したり、外に出る事を拒む。
そんな女性に、自分と共通の何かを感じたようで、
どんどん惹かれて行くヴァージル。
その様子を、屋敷に行く度に、価値ある古い機械の部品を持ち帰り、
馴染みの機械修理屋に持って行っては、店の若い店主に話し、
女性経験豊かな彼に、色々な事を指南してもらい、
女性への興味が、どんどん大きくなって行く。
そしてついに、女性を見る機会を得るのだが、
女性は、ひきこもっている人間とは思えないほど、
若くて美しい女性であった。
ついには、女性と対面し、2人は、恋愛関係へと発展して行く。
その後、2人は、ヴァージルの家で一緒に住む事にし、
一生の伴侶になる人と、心を許してしまった事でか、
ついに、ヴァージルは、女性に、自分だけの秘密の部屋に、入れてしまう。
そうして、幸せな残りの人生を過ごす為に、
オークショニアとしての仕事も引退する事にし、
最後の仕事に出かけた。
家を留守にしたのです。
女性を一人残して。
最後のオークショニアとしての仕事を終えた後、
多くの落札者の方々から、祝福されました。
相棒のビリーからも「これから会えなくなるなんて寂しい。君の家に、俺から1枚の絵を送っておいたよ。」
・・・みたいな不可解な事を言われつつ、祝福を受けました。
ここ・・・、ちょっと意味深な感じでした。
幸せな気分で、帰宅したら・・・、
女性はいなくなっていて、
そして・・・、大切な秘密部屋の女性の肖像画が、ほぼ・・・、なくなっていたのでした・・・。
そして、ビリーが送ったと言う、1枚の絵が、秘密部屋に、置かれていました。
それは、愛した女性の屋敷にあった、
その女性が、母の肖像画だと言っていた絵だったのです。
その裏には、ビリーによる贈る言葉と、ビリーの名前が残されていました。
慌てて、行った女性の元居た屋敷からは、
何もかもがなくなっていて、女性もいなかった。
時折、登場していた、屋敷の近くのカフェからは、屋敷の様子がよく伺え、そして、
カフェにいつもいる小人症の女性がいるのですが、
この女性は、1度目にしたものは、全て記憶していると言う特殊能力の持ち主で、
ほぼ家から出た事がなかったはずの、
広場恐怖症の女性が、この1年間に、屋敷から出た回数を口にした事、屋敷の持ち主のクレアは、自分である事、
屋敷は、映画関係者に貸していた事等を、ヴァージルに話す。
まさかの悪夢のような、事実を、、ヴァージルは、知ってしまう・・・、ビリーの贈った絵の謎とともに。
機械修理屋の店も、もぬけの殻で、店主もいなかった。
その後、あまりのショックにより、病んでしまうビリーは、施設か病院のようなところで、療養する。
初めて愛した生身の女性は、
現実に存在する人ではなく、作られた虚の存在であり、虚の恋愛であったのに、
その後も、虚の愛だったと言う事を、受け入れられずにいたヴァージルは、
女性の思い出の場所と教えられていた、
カフェレストランへ行き、
来るはずもない女性を待つのでした・・・。
・・・大まかに言うと、こんな感じでした~。
最初から、要所要所に、不可解に感じるセリフや出来事があり、どんどん引込まれて行きます。
不思議な小人症の女性の存在も、何か意味があるんだろうなとか、ビリーの存在も、気になっていました。
そして、最後の数分は、とても衝撃的でした~。
依頼人はなぜ顔を見せないのかと言う事がわかり、
徐々に心の壁が溶けて行き、
恋愛が成就してエンド・・・ではなく、
最後にどんでん返しがあって、
とても衝撃的な終わり方で、見ごたえがありました~。
顔のない依頼人・・・とは、
私の中では、
実在しない依頼人…つまり虚像・・・、
と言う意味のような気がしました~。
なぜ、依頼人は、顔を見せないのか・・・、
この一点に疑問を持った事がきっかけで、借りたのですが、
とても衝撃で、結末が予想できなかったところと、雰囲気のある風景が、
魅力の作品でした~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
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長々になるので、
・・・これだけの内容しか書きませんが、
本当は、どう言う事が起こっていたのか・・・、
黒幕は、誰だったか・・・、
おわかりになっていただけましたでしょうか~、
何なの~?どう言う事~?・・・と、思われた方は、
気が向いたら、借りてみて下さいませ(苦笑)~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
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