先日、
中山美穂さん主演の「蝶の眠り」を見に行きました~。
チョウ・ジェウン氏、監督、脚本、原案担当。
確か、中山美穂さんの昔主演の作品「ラブレター」を見て、
出演を依頼したのだったと思います~。
キム・ジエウク氏と、中山美穂さんの共演、
歳の差を超えた2人の、切ないラブストーリーが注目の作品。
中山美穂さんは、10代、20代の頃は、トップアイドルとして、活躍され、
結婚後は、パリに住んでいた事があり(今は事情が違っていますが)、中村江里子さんらと、仲良しのようです~。
歌手、女優として、昔から人気のある方ですが、
あまり自己主張がなく、内に秘めたるものがあり、プライベートもそんなに公開されていないので、
いつまでも神秘的な部分のある方だなと思います~。
それだけにいつ見ても鮮度が高い方です~。
年を重ねるにつれ、自分の殻を破りつつある彼女の表現をみたいのと、
メディカルハーブでも、ほんの少し触れた事がある、
アルツハイマーについても興味深く思って、
この作品を見たいと思いました~。
人気の女流作家である50代の松村涼子は、
充実した日々を送っていたが、
アルツハイマーと言う病である事がわかり、
その病と向き合いながら、
症状の進行を理解し、
今何ができるか、何をすべきか、
病状が進行して行った時の人生においての選択や、
確かに生きた証、
そして、現状と今後を考えた上での、
愛する人との行く末の選択、
愛した人との美しい日々があった事の証、
・・・色々考えさせられました~。
全体的には、とても美しいストーリーでした~。
ラスト数分は、とても感動的でした~。
チャネと言う、韓国人留学生との出会いがあり、
その彼が、涼子さんの飼い犬のお世話から始まり、
執筆活動のサポート、最終的には、食事やさまざまな生活に関するサポートまでも、
献身的に、純粋な愛を注ぎながら、涼子さんを支えていました~。
その気持ちは、再会した時、変わっていなかったです。
変わり果てた涼子さんもまた・・・。
ラスト数分、切ないシーンがあり、
又、涼子さんの家、そして、沢山の本と言う財産が、
素敵な形で、人々の夢のある空間になっていましたが、
その場所で、確かに過ごしたチャネの証もありました~。
脳活動が健在なうちに、色々な事を涼子さんは、考えていたのだなと、
後々わかり・・・、いくつもの感動がありました~。
アルツハイマーは、
認知症を発症しますが、
それと同時に、
身体のさまざまな機能も低下して行く病です。
進行が防げたり、予防ができれば良いですが、
現時点では、難しい病のようです。
その症状の怖さは、
美しく仕上がったストーリーの中でも、
ゾッとするくらい伝わって来ました。
ある日突然襲ってくる記憶障害や、
感情のコントロールの崩壊等、
現実問題、深刻さが伝わって来ました。
話少しそれますが、
映画を見た後日・・・、
友近さんのお父さんが残された、
エンディングノートに関する事を、
TVで公開なさっていた番組がありましたが、
自分の人生の最終章をどのようにしたいかと言う事を、
明確に描いておく大切さを、
教えられた感じがしました。
そうなったらその時に・・・ではなく、
健在(脳、心、身体が)な時に、
大切な人達に、わかりやすくしておく為の、
心と身辺の整理は、必要な事だなと、
考えさせられた感じでした。
それが、その人の生きた、
美しい最終章につながると言う感じがしました。
そして、その姿勢は、
その後も生きて行く大切な人達にも、
良いものを継承して行ける気がしました。
そうそう~、
深刻なばかりでなく、
とても美しい仕上がりと感じた中に、
細かいようですが、
涼子さんの家の雰囲気の素敵さや、
涼子さんのお出かけの際のファッション、その家でくつろぐ時の和風な羽織物等も私の中では見どころでした。
私は犬好きと言う事で、トンボと言う犬がとても可愛いなと思って見ていました。
あと、永瀬さんが、久々で、新鮮でした~。
映画は、時間が限られていて、急展開的なところは、致し方ない部分もあるとは思いますが、
それはさておき、全体的にとても良かったです~。
エンディングの曲も素敵で、
エンドまで、良い感じでした~
*愛情とは、思う相手を包み込むと言うか、受け入れる・・・、そして、その相手が、赤ん坊のように、無防備に眠っていられるような・・・、そんな存在でいられる場所でいてあげる事~、そんな事も感じました~
*”蝶の眠り”・・・、韓国では、赤ちゃんの、ある寝姿が、そう呼ばれています~
それについて、作品内で、チャネさんが、語っているシーンも又、印象的でした~