汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 真実

2009年06月02日 | 初期中期の詩
真実は言葉の中には生きてはいない
あなたの背中を追おうにも
見えてくるのはもっともらしい理屈の波
あなたは長らく人類を欺いてきた
一体幾人の人があなたの虚像に
賛辞を述べたことだろう
あなたは果たして悪魔なのか天使なのか
まるで玉ねぎの皮をむいて行くように
あなたはひらりと身をかわす
あなたは私に何も言わない
私はあなたを見ることは出来ない
虚妄に取りつかれ自らの魂を葬るのは
理性に操られた哀れな人形
真実を語るには今、沈黙しなければならない
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みやすけの詩 穏便

2009年06月02日 | 初期中期の詩
この美しい景色を目に焼き付ける事は
私の寂寥な人生に季節の儚い花を咲かせるということ
夕陽の黄昏に浮かぶ些細な日常の美しさを、
私の拙い小さな心に溜めていく
風が爽やかに私の体に吹き付け、
日常の嫌悪とした感情が夕風に流されていく
そして夕日はいよいよ深淵に色を染め始める
その柔らかな光の中で
鳥達が寂しい後ろ姿を見せている
雄大な悠久の美しさを
肌で感じて、そして心は穏便になっていく
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