汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 ソネット

2009年06月09日 | 初期中期の詩
記憶の固執を身にまとい、
風の渚を彷徨う一人の旅人は、
無情にも苦しみに胸を打ちひしがれている
海は小波を無限に小さく繰り返す
そして空の果てに見えるのは儚くも温かいあなたの姿
一人の青年が静かにその一生を終える時、
今まで塞ぎ込んでいたあらゆるものが、
宇宙の彼方へと消えていく
雨は悲しみの内に花を咲かせ、
哀願込める人々の心を潤していく
季節外れの花は、
そっと私達に微笑みかける
その非力さと、
時の残酷な羞恥を私達に知らせるために

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宇宙→そら
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