汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 愛

2009年06月11日 | 初期中期の詩
あなたを抱きしめて、
激しく愛撫し、
掻き乱した髪を振り払い、 
そして唇を奪い合い、
それは吐息を吐く事さえ忘れて、
私達は一つの無残な生命の欲望に、
身を滅ぼしていく
あなたの瞳を見つめて、
私の体の中にあなたを抱きしめて、
幾度となく愛を確かめ合い、
私は乱された理性に、
そして欲望に逆らうことも出来ずに、
激流に溺れ、
私の魂はその形を永遠に崩していく
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みやすけの詩 風

2009年06月11日 | 初期中期の詩
運命に平伏し、涙を頬に伝わせ
遠くを見つめる視線の先には何も存在しない無の世界
私は己の檻の中で四肢をばたつかせ
一生懸命に蜘蛛の糸を振り解こうとする
しかし、宿命が私に巻きついている、
結び目を更にきつく縛りあげ、
私は苦悶の喘ぎを体の奥底から虚無な空間へ轟響かせる
時間はみすぼらしく乾涸びた哀しみを私の体に呈し、
見るに堪えない荒んだ世の中へ置き去りにする
そんな時、風は私に囁いてくれる
唯一の私の心の弛緩を風はその優しさをもって、
私にもたらしてくれる
しがない世界の片隅で、
風と共に歩き、
私は今日も生きている
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