汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの唄 さかしま

2011年03月05日 | 歌詞
あなたから遠ざかる この気持ちを超えて
行き着く場所まで行こうとする この心が寂しい

「行かないで」無数に散らばる 星達が泣いている
さり気無く振った手 いつも以上に重たかった涙

Why do you far way? , reason why the your fake?
いかなる嘘も あなたを導きはしなかった
痛烈に感じる焦燥感 息さえ覚束なくなる brief

あなたの声を聴くと 胸がとても高鳴る
謝ろうとして出来なかった 僕を許してほしい

泣いている姿を見ては この小さな希望
割れた記憶の欠片 まだ戻せない焦りは宙を舞う

Tell me why your cry , cause of a my heart to dry
いずれ遠くに 行ってしまう間柄だから
虚しいだけの余韻に浸らせて そうお願いしたとしても gone

赦してもらおうとは思わない 強張る心がいみじく
捉えようのない未来だけが 唯一の頼りだった
コメント

みやすけの詩 哀しみの音楽

2011年03月04日 | 初期中期の詩
この穹には幾つもの指紋が付いている
その指紋一つ一つに 紅い沁みが沁み込み
この空虚な悪戯を愉しんでいる
それぞれに人格を宿しているその指紋
口は裂け 滴り落ちる言葉の数々は 幼子の涙に似ている
それは擦れ違いざまに見えた 女の表情
選別された魂が 嘘を吐く理由

人さらいが言っていた
「この世界には新たなモノは無い」と
全ては循環していて 終わる事を知らない
全てが潤沢に成っていて それは煌めいている
地上に於ける寂しさという記号を持ち合わせている女
その唇には幾層にも分かれた 男の唾液が折り重なっている
「また深みにはまってしまった。ここから出たいのに出られない」
羞恥に頬を染める女は そう言って再び微笑んだ
力の無い微笑み 其処に通じるのは「果て」への憧れ
涙に滲む夕空に 女に悲壮を埋め合わせる
千切れ去った身体に纏わり付いている虫の吐息は
この宙に抱かれ 何時までも夢から覚めようとしなかった

女に着せられた罪という名の束縛
苦渋は舐めるほどに味わいを増して行き
彼女の皮膚から 血と成って滴り落ちる
恐怖だけが波の様に揺れている 何時になく暗い太陽
高速道路に横たわっているのは彼女の亡骸
蠅に愛撫され 心地の良い快楽に浸っている 
哀しみの音楽
コメント

みやすけの詩 深海の色

2011年03月03日 | 初期中期の詩
さざめく様な暗闇 湿った空間の拡がり
其処は魚達が沈黙する場所 黙想の憩う時間
あらゆる想念が息絶える 沈黙はもうすぐ傍まで来ている
お前はこの場所で何を見つめている
音でさえも喉を掻き切る重圧さ もがけばもがく程に
身体は窮屈に 押し込められ 喉からは声さえも出ない
潰れた明日はこの場所で 魚の餌に成って行く
通じるものは何も無い ここは無の境地
降り注ぐ微生物の死骸は 終わる事の無い旅を続けている
全てが制圧に戦いている 身体は震える事さえ出来ない
闇が光を拒み 生物たちが息悶えている
ここからは決して出る事は出来ない
呼吸一つでさえ殺やめられてしまう恐怖の中
一人の男の生涯が ここで終焉に伏している
重病患者が住まうこの世界には 
何時も気だるい水流の流れが籠っている
静寂に揺られ 臆病な心を諌める場所
僅かな華の相でさえ 此処では意味を成さない
それは一瞬口籠った少女の表情の様に 戦慄とさせる
コメント

みやすけの詩 憂鬱の雨

2011年03月02日 | 初期中期の詩
愛は満ち足りる事を知らない
子供は命を終える事に戸惑いを見せている
老人に着せられた罪の重さ
男は綺麗な真実を追い求めている

命は決して静まる事を知らない
女に委ねられた赤子に迫る憂鬱と
霧雨に遮られている トンネルの向こう
闇は一途な奇跡を 返り打ちにする
悪戯は 賢者の戯言である

老齢に達した女は 命を喰い千切り
滴る血を啜る
自ずと見分けがつかない死体は
幾末も知らない子供の肥料と成る

開かない扉は重々しい真実を持ち出しては
千本もの釘を心臓に減り込ませる
それは生き血を吸う蚊のように
空を舞う鳥は 狂気に囚われ 己に絶望を抱く
コメント