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大規模な民間建物の3割、石綿に未対策

2014-04-10 | 社会・経済

 国土交通省の調査によると、アスベスト(石綿)を天井などで使い、露出した状態の大規模な民間建物(床面積1000m2以上)が全国の約3割の棟で除去や飛散防止などの対策を取っていない。
 調査は昨年(2013年)9月時点で、対象はアスベスト建材が主に使用された1956~89年の延床面積1000m2以上の建物(ビル・工場)。アスベスト(石綿)を天井や壁に吹き付け、露出したままの大規模な民間建物が全国に15,972棟あり、うち約3割の4,767棟が除去や飛散防止などの対策が取られていないとの事。未対応の建物が最も多かったのは大阪の622、次いで東京の437、愛知の350。
 ◆石綿(英語名アスベスト)
 石綿(いしわた)は、特定する繊維状鉱物の俗称。
 石綿として定義される鉱物は、繊維状となる蛇紋石族(層状珪酸塩鉱物)の1種と角閃石族(複鎖珪酸塩鉱物)の5種(ILO等の定義)。
 含水珪酸塩鉱物の霜柱状の結晶で、結晶を解き解すと、糸や綿の様にやわらかく繊維状となる(名前の由来)。地下深くでの熱水変成作用によって生成される。鉱物なので容易に腐食することなく、耐熱性・電気絶縁性・耐薬品性・加工性・柔軟性に優れ、また耐摩耗性が高い特徴がある。
 石綿の有害性は、人体に吸引され易く・水に溶け難い繊維状物質であることが起因している。石綿の繊維が人体の肺まで一旦吸入されると、容易に排出・溶解(分解)されずに肺に留まる。人体に吸入された石綿の繊維は、徐々に溶解するが、消化を試みた肺のリンパ球系の細胞が死滅するという欠点もあり、これが原因で、悪性中皮腫(腫瘍)・肺線維症・肺がんなどが発症するとされている。病気の特徴は、初めて石綿を吸入してから、平均40年前後の潜伏期(原因から病気が発病するまでの期間)があると言う。
 ◆石綿の対策・調査など
 一般社団法人 JATI協会
 (Japan Asbestos Abolition Technology & Information Association)
     http://www.jati.or.jp/

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 いつもの散歩道
 桜は色づき満開まであと数日かな。
 枝垂れ柳は少し緑になっている。若葉かなと思って見たら、この緑のほとんどは花穂、花が咲いている。沢山付いているから葉と見える。
 ヤナギは雌雄異株で、雄株には雄花が咲く。花は尾状花序(小さい花が集まった穂)で、外見的には雄花の花序も雌花の花序も大きく違わない。雄花は雄しべ、雌花は雌しべがあるだけで、花弁はない。

Yanagi404102 シダレヤナギ(枝垂れ柳)
別名:糸柳(いとやなぎ)
ヤナギ科ヤナギ属
落葉高木
樹高:10m~20m
原産地は中国、日本には奈良時代に渡来
開花時期は3月~5月
葉と同時か少し早く3~5枚の小さな葉を付けた尾状花序を出す
雄花も雌花も苞は淡黄緑色、葉の色とほぼ同じなので目立たない
雄花の雄しべは2つで葯は黄色


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