11月3日は「文化の日」。
政府は、2018年度の文化勲章受章者5人と文化功労者20人を発表した(10月26日)。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は11月5日に東京都内のホテルで開かれる。
◆文化勲章 5人
一柳慧(いちやなぎ・とし)作曲家。85歳。精力的な創作活動で長年にわたり作曲界に刺激を与え、現代音楽の振興や音楽界の発展に貢献した。
今井政之(いまい・まさゆき)陶芸家。87歳。技術的に難しいとされる象眼技法を広い面に展開する面象眼に発展させ、陶芸に新しい可能性を切り開いた。
金子宏(かねこ・ひろし)東大名誉教授。87歳。課税要件の理論的解明という課題に初めて取り組み、今日の租税法学の基礎を築く業績を挙げた。
長尾真(ながお・まこと)京大名誉教授。82歳。情報工学、特に知的情報処理の分野で世界をリードする独創的な研究成果を上げ、実用化に多大な貢献を果たした。
山崎正和(やまざき・まさかず)劇作家・評論家。84歳。劇作家として独自の視点による作品を次々と発表し、評論家としても多様かつ優れた見識を示し続けた。
◆文化功労者 20人
阿刀田高(あとうだ・たかし)小説家。83歳。洗練された多様な表現で人間の心の奥底を照射する独創的な作風を示し、文学界の向上と後進の育成に尽力した。
池辺晋一郎(いけべ・しんいちろう)作曲家。75歳。社会との関係の中で音楽を捉えるメッセージ性のある創作活動を展開し、クラシック音楽の普及に尽力した。
井茂圭洞(いしげ・けいどう、本名井茂雅吉=いしげ・まさきち)書家。82歳。斬新な「散らし書き」が、伝統美の品格と現代の造形感覚を兼ね備え、高く評価。
伊東豊雄(いとう・とよお)建築家。77歳。「建築を軽く」という方法論で注目を集め、日本各地でプロジェクトを展開。現代建築の発展に寄与した。
宇井理生(うい・みちお)北海道大・東大名誉教授。85歳。薬学・生化学の分野で、百日ぜき毒素を用いてGTP結合タンパク質Giを発見した。
上田閑照(うえだ・しずてる)京大名誉教授。92歳。ドイツ神秘思想と京都学派の思想に関する哲学研究、禅仏教を巡る宗教哲学研究で顕著な業績を挙げた。
江頭憲治郎(えがしら・けんじろう)東大・早稲田大名誉教授。71歳。商法学の幅広い領域で、新たな方法論を駆使し、研究水準を飛躍的に高めた。
大槻文蔵(おおつき・ぶんぞう)能楽師。76歳。能楽界の発展をけん引する存在の一人。廃絶した作品の復曲に数多く携わり、新作能や演出の再検討でも実績を重ねた。
笠谷幸生(かさや・ゆきお)元全日本スキー連盟ジャンプ部長。75歳。札幌五輪ノルディックスキー・ジャンプ70メートル級で金メダル。スポーツ界の発展に尽力。
片岡仁左衛門(かたおか・にざえもん、本名片岡孝夫=かたおか・たかお)歌舞伎俳優。74歳。上方、江戸を問わず幅広い作品に挑み、後進の育成に尽力。
北川フラム(きたがわ・ふらむ)アートディレクター。72歳。地域創生に至るアートプロジェクトという前人未到の領域で第一人者として活躍。
塩川徹也(しおかわ・てつや)東大名誉教授。73歳。独自のパスカル理解を展開することにより、日本のみならずフランスでも評価される画期的な業績を挙げた。
新海征治(しんかい・せいじ)九州大名誉教授。74歳。分子を使い分子やイオンを選択的に捕捉して分子認識する研究分野を開拓し「分子機械」の原点となる顕著な業績。
高樹のぶ子(たかぎ・のぶこ、本名鶴田信子=つるた・のぶこ)小説家。72歳。「光抱く友よ」で芥川賞。長年にわたり、数多くの優れた短編、長編小説を創作した。
都倉俊一(とくら・しゅんいち)作曲家。70歳。阿久悠氏と組んで歌謡界を席巻し、多数のヒット曲を手掛けた。音楽創作の環境整備にも貢献した。
福原義春(ふくはら・よしはる)資生堂名誉会長。87歳。企業による社会貢献、とりわけ芸術文化支援(メセナ)の重要性に着目し、メセナ活動をけん引した。
村田吉弘(むらた・よしひろ)菊の井社長。66歳。伝統的な京料理の継承だけでなく新しい料理スタイルに挑戦。日本の食文化の普及と振興、海外発信をけん引している。
茂木友三郎(もぎ・ゆうざぶろう)キッコーマン名誉会長。83歳。しょうゆを世界に広めていくことを通じて食文化を紹介。国際交流に幅広く貢献した。
森和俊(もり・かずとし)京大教授。60歳。細胞生物学の分野で、小胞体ストレスに起因するさまざまな疾患の予防、治療法開発への道を開く優れた業績を挙げた。
山本尚(やまもと・ひさし)シカゴ大・名古屋大名誉教授。75歳。適切な配位子を持つルイス酸触媒が有機反応の制御に重大な役割を果たすと世界で初めて実証した。
朝は雨。昼近くに止み、曇り空。
近所のお庭で、”ホトトギス”が咲いている。ホトトギス(ホトトギス属)には幾つもの種があり、東アジア(日本・台湾・朝鮮半島)では19種が確認され、うち日本では 12種(13種説あり)が確認されていると言う。良く見かけるのは、タイワンホトトギス(台湾杜鵑)らしい。
鳥のホトトギスは「不如帰」と書き、植物の2ホトトギス2は「杜鵑草 、杜鵑」と書く。名(ホトトギス:杜鵑草)の由来は、花弁(はなびら)の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているから、と言う。
ホトトギス(杜鵑草、杜鵑)
ユリ科ホトトギス属
夏緑性多年草、雌雄同花
原産地は日本・東アジア
開花時期は8月~11月
花は径数cm程で、上向きに咲き、花弁は6枚
花弁の白地に濃紫の斑点が特徴的
斑の入らない(純白)もの、紫色単色・黄色のものなどがある
政府は、2018年度の文化勲章受章者5人と文化功労者20人を発表した(10月26日)。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は11月5日に東京都内のホテルで開かれる。
◆文化勲章 5人
一柳慧(いちやなぎ・とし)作曲家。85歳。精力的な創作活動で長年にわたり作曲界に刺激を与え、現代音楽の振興や音楽界の発展に貢献した。
今井政之(いまい・まさゆき)陶芸家。87歳。技術的に難しいとされる象眼技法を広い面に展開する面象眼に発展させ、陶芸に新しい可能性を切り開いた。
金子宏(かねこ・ひろし)東大名誉教授。87歳。課税要件の理論的解明という課題に初めて取り組み、今日の租税法学の基礎を築く業績を挙げた。
長尾真(ながお・まこと)京大名誉教授。82歳。情報工学、特に知的情報処理の分野で世界をリードする独創的な研究成果を上げ、実用化に多大な貢献を果たした。
山崎正和(やまざき・まさかず)劇作家・評論家。84歳。劇作家として独自の視点による作品を次々と発表し、評論家としても多様かつ優れた見識を示し続けた。
◆文化功労者 20人
阿刀田高(あとうだ・たかし)小説家。83歳。洗練された多様な表現で人間の心の奥底を照射する独創的な作風を示し、文学界の向上と後進の育成に尽力した。
池辺晋一郎(いけべ・しんいちろう)作曲家。75歳。社会との関係の中で音楽を捉えるメッセージ性のある創作活動を展開し、クラシック音楽の普及に尽力した。
井茂圭洞(いしげ・けいどう、本名井茂雅吉=いしげ・まさきち)書家。82歳。斬新な「散らし書き」が、伝統美の品格と現代の造形感覚を兼ね備え、高く評価。
伊東豊雄(いとう・とよお)建築家。77歳。「建築を軽く」という方法論で注目を集め、日本各地でプロジェクトを展開。現代建築の発展に寄与した。
宇井理生(うい・みちお)北海道大・東大名誉教授。85歳。薬学・生化学の分野で、百日ぜき毒素を用いてGTP結合タンパク質Giを発見した。
上田閑照(うえだ・しずてる)京大名誉教授。92歳。ドイツ神秘思想と京都学派の思想に関する哲学研究、禅仏教を巡る宗教哲学研究で顕著な業績を挙げた。
江頭憲治郎(えがしら・けんじろう)東大・早稲田大名誉教授。71歳。商法学の幅広い領域で、新たな方法論を駆使し、研究水準を飛躍的に高めた。
大槻文蔵(おおつき・ぶんぞう)能楽師。76歳。能楽界の発展をけん引する存在の一人。廃絶した作品の復曲に数多く携わり、新作能や演出の再検討でも実績を重ねた。
笠谷幸生(かさや・ゆきお)元全日本スキー連盟ジャンプ部長。75歳。札幌五輪ノルディックスキー・ジャンプ70メートル級で金メダル。スポーツ界の発展に尽力。
片岡仁左衛門(かたおか・にざえもん、本名片岡孝夫=かたおか・たかお)歌舞伎俳優。74歳。上方、江戸を問わず幅広い作品に挑み、後進の育成に尽力。
北川フラム(きたがわ・ふらむ)アートディレクター。72歳。地域創生に至るアートプロジェクトという前人未到の領域で第一人者として活躍。
塩川徹也(しおかわ・てつや)東大名誉教授。73歳。独自のパスカル理解を展開することにより、日本のみならずフランスでも評価される画期的な業績を挙げた。
新海征治(しんかい・せいじ)九州大名誉教授。74歳。分子を使い分子やイオンを選択的に捕捉して分子認識する研究分野を開拓し「分子機械」の原点となる顕著な業績。
高樹のぶ子(たかぎ・のぶこ、本名鶴田信子=つるた・のぶこ)小説家。72歳。「光抱く友よ」で芥川賞。長年にわたり、数多くの優れた短編、長編小説を創作した。
都倉俊一(とくら・しゅんいち)作曲家。70歳。阿久悠氏と組んで歌謡界を席巻し、多数のヒット曲を手掛けた。音楽創作の環境整備にも貢献した。
福原義春(ふくはら・よしはる)資生堂名誉会長。87歳。企業による社会貢献、とりわけ芸術文化支援(メセナ)の重要性に着目し、メセナ活動をけん引した。
村田吉弘(むらた・よしひろ)菊の井社長。66歳。伝統的な京料理の継承だけでなく新しい料理スタイルに挑戦。日本の食文化の普及と振興、海外発信をけん引している。
茂木友三郎(もぎ・ゆうざぶろう)キッコーマン名誉会長。83歳。しょうゆを世界に広めていくことを通じて食文化を紹介。国際交流に幅広く貢献した。
森和俊(もり・かずとし)京大教授。60歳。細胞生物学の分野で、小胞体ストレスに起因するさまざまな疾患の予防、治療法開発への道を開く優れた業績を挙げた。
山本尚(やまもと・ひさし)シカゴ大・名古屋大名誉教授。75歳。適切な配位子を持つルイス酸触媒が有機反応の制御に重大な役割を果たすと世界で初めて実証した。
朝は雨。昼近くに止み、曇り空。
近所のお庭で、”ホトトギス”が咲いている。ホトトギス(ホトトギス属)には幾つもの種があり、東アジア(日本・台湾・朝鮮半島)では19種が確認され、うち日本では 12種(13種説あり)が確認されていると言う。良く見かけるのは、タイワンホトトギス(台湾杜鵑)らしい。
鳥のホトトギスは「不如帰」と書き、植物の2ホトトギス2は「杜鵑草 、杜鵑」と書く。名(ホトトギス:杜鵑草)の由来は、花弁(はなびら)の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているから、と言う。
ホトトギス(杜鵑草、杜鵑)
ユリ科ホトトギス属
夏緑性多年草、雌雄同花
原産地は日本・東アジア
開花時期は8月~11月
花は径数cm程で、上向きに咲き、花弁は6枚
花弁の白地に濃紫の斑点が特徴的
斑の入らない(純白)もの、紫色単色・黄色のものなどがある