静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

学園に入学する年齢

2016年08月10日 13時42分42秒 | 学園紹介

学園は15歳から30歳が入学対象です。
今年度も中卒者、高卒者、大卒者が同じ授業を受けています。
それでは、学園を卒業し漁師になれば、みんな同じでしょうか?

同じと言えば同じだし、違うと言えば違います。

まず、同じ点。
・学園で学ぶことは、全員未経験。
・海技士などを資格を取れるか、あるいは実技の習得は本人の努力次第。
・大事な要素である協調性、まじめさ、積極性などは年齢に関係ない。
・漁師の仕事は甲板員からのゼロスタート。

そして、違う点。
・工業高校、理系大出身者は特に機関などの習得が早い
・年齢が高いほど、職場で自分に何を求めているかを理解できる
・基礎学力に優れていれば、上級資格が取得しやすい
・大学や就職の経験から、漁業以外の世界を知っている

学園に30歳で入学しても、就職したら初めはヒラの甲板員です。
年齢が高いだけに、早く幹部になり、肉体労働から知的労働中心に移行する必要があります。
そこで、上級資格を持っていたり、学園生活で「幹部漁船員に求められるもの」をしっかりと学んでいるかが重要です。
今年はまじめに努力する生徒が多いですが、中でも年齢の高い人は学園に入学した意義を理解して、この1年間を有効に使おうとする姿勢が見受けられます。

逆に学園卒業後、16歳で漁船員になったら体力の必要な甲板員を長く出来ます。
ただし、いつまでも若い肉体でいられないので、幹部になっていく努力は必要です。

学園の卒業から始まる漁師生活。
学園では、漁師生活で必要な最低限のアイテム(技術、資格など)を授けます。
そのアイテムをどう使いこなすかは、あなた次第です。
年齢、学歴に関係なく意欲のある方は大歓迎です。

写真は今年の入学式。今年の47期生は、15歳から歳まで、さまざまです。

【漁師と体力】
ホームページの「卒業生は今」にもあるように、学園の卒業生も魚を運んだりの力を使う仕事では苦労することが多いようです。
特に新米は、力を使う仕事が多いので体力やスタミナは大事です。
ただし、最初は体力仕事が中心ですが、だんだんと高度な仕事を要求されていきます。
それが出来て、幹部になっていく訳です。
ただし、これは漁師の世界に限ったことではありません。
体力が衰えたときに「自分には体力しかない」と唖然としないよう、将来を見据えておくことが大事です。

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