静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

期待の表れ

2016年08月25日 09時05分14秒 | 所感

期待の表れ

とある漁船での話です。
若い漁船員が頭に「そり込み」を入れ、船長に怒られました。
注意を受けた船員は、
「先輩職員にも『そり込み』している人がいるのに、自分だけ怒られるはおかしい」
と言い返しました。
これがきっかけで、船長との関係が悪くなり、船を降りることに...

さて、この人は
「自分だけ差別されて虐められている」
と思ったようですが、私は全く逆だと考えます。
「先輩漁船員には怒ってもムダだが、若い彼は指導して育てたい」
と船長は思ったのではないでしょうか。
つまり期待され、大事にされた結果だと思うのです。

学園でも注意をした生徒が
「なぜ自分だけ...」
と言うことがあります。
これも良い漁船員になるためのアドバイスなのです。
注されなくなったらお終いです。

【入学の条件】
オープンキャンパスでは、
「入れ墨をしている人は入学不適です。茶髪、ピアスもダメです」
と説明させてもらいました。

この学園は、幹部漁船員の輩出を担っています。
それに相応しい、身だしなみを求めます。
求人先に嫌われる生徒は、就職を斡旋できません。
求人先に好まれる生徒を育てる必要があるのです。

なにより、漁師を目指す皆さん。
単なる漁師ではなく、回りから尊敬される漁師を目指してください。


写真は遠洋カツオ一本釣漁船です。

特徴はカツオを見つけるための見張り台やレーダーがあること。
カツオは海の中なので、餌となるイワシなどに集まる海鳥の群れを見つけます。

釣るときには生き餌と散水でカツオを興奮させるので、散水用のノズルがついています。

興奮したカツオはガンガン釣れます。釣っている方も興奮?

コメント
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