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峯田敏郎「唄う女」

2008年04月27日 21時07分39秒 | 街角と道端のアート
 峯田さんは1939年、山形県生まれの彫刻家。
 東京教育大(現筑波大)を出たあと、1977年まで道教大岩見沢校で教壇に立っており、その時代には全道展会員にもなっていました。
 その関係からか、道立近代美術館が作品を所蔵していたり、札幌芸術の森に野外彫刻があったり、北海道とは縁の深い人です。全道展の図録で、会員座談会に出席していたこともありましたから、もし道外に転身していなければ、道内を代表する彫刻家となっていたことでしょう。
 筆者は、国展で作品を見たことがありますが、人間のドラマを内側に秘めたような大作は、会場でもひときわ輝いて見えたことをおぼえています。

 また、峯田さんが上越教育大の教授でいらしたころ、1度だけ電話でお話ししたことがあります。北海道がとてもなつかしそうな口調で、話がはずんだことを記憶しています。

 さて、この小さな作品は、大同生命ビル(中央区北3西3)の3階の空中廻廊に置かれています。
 螺旋階段を上って大同ギャラリーに入ろうとすると、左手に本郷新の「鳥を抱く女」があることは、よく知られていると思います。一方で、この「唄う女」については、それほど知名度が高くないかもしれません。
 「唄う女」は、北3条通りを背にして立っています。困ったようにも、あるいは楽しそうにも見える、ふしぎな表情をしています。写実的ではなく、ユーモラスな風情のある作品だと思います。




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