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鉄って軟らかい 工房オープン前に公開 室蘭(1月20日)

2007年03月28日 22時42分15秒 | 新聞などのニュースから
 1月21日の北海道新聞道央版から。

 【室蘭】街なかで市民や観光客が鉄の加工などを体験し、彫刻家が鉄工芸品の創作を行う工房が新年度、室蘭市輪西町にオープンする。20日はプレオープンとして、商店街や市の関係者らに工房を公開、鉄の小物作りを体験してもらった。

 室工大、室蘭市と、人気のボルト人形「ボルタ」製作などに取り組むまちづくり団体「てつのまちぷろじぇくと」の三者が共同で開設する。国の「地域雇用創出のための知の拠点再生推進方策検討調査」の認定を受けて進める、「『鉄のまち』のものづくりまちなか再生推進調査」の社会実験。

 工房は約100平方メートルで、同町の家具店倉庫内に設けた。室蘭出身の鉄の彫刻家、坂本正太郎さん(39)が昨年12月から創作の場を札幌から工房に移し、準備を進めてきた。坂本さんは今後、加工体験の講師役も務める。

 この日は約20人が参加。鉄の棒を曲げて丸い台に溶接し、高さ10・ほどのはがき立てなどを作った。坂本さんは「鉄は硬いイメージだが、少し手を加えれば自由に形を変えることができます」と説明。直径約1センチの丸棒を坂本さんがバーナーで熱し、参加者はそれっを三角形にしたり、ねじったりと思い思いに曲げていった。参加者からは「(鉄は)こんなに軟らかいんだ」と驚きの声が上がった。

 今後、市民や観光客向けの体験メニューを準備し、新年度の本格オープンを目指す。(以下略)


 坂本さんは、昨年の北海道立体表現展に出品したり、国松希根太さんとの2人展を室蘭でひらいたりするなど、活発に発表していますが、こんな活動にもとりくんでいたんですね。

 室蘭は、北海道を代表する鉄のマチ。ですが、どうしても産業面のことばかり強調されきてたように思います。
 このように、美術とのかかわりに目が向くのは、歓迎したい傾向です。

 道内には、坂本さん以外にも、鉄を素材として制作にたずさわっている彫刻家がいます。そういう人もまきこんだ動きが出てくればもっとおもしろいと思います。


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