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【告知】斎藤吾朗展 (2013年8月9~18日、北海道鹿追町)

2013年08月13日 23時17分39秒 | 展覧会等の予告
 愛知県西尾市で絵画制作を続ける独立美術会員、斎藤吾朗さんの、鹿追では2度目の個展。
 リーフレットに画家の言葉が載っているので、それをひこう。

 絵という字は「糸に会う」と書きます。私は独立展で日勝さんの糸に出会い、2006年には個展を開いて頂きました。2008年に巡回された東海地区の画家達による「風景の会」絵画展では出品作「長滝の延年 花奪い祭り」の絵の中に日勝さんの馬を奉納額として描かせて頂きました。地方で創作活動を続ける私はセザンヌ、モネ、ゴッホ、日勝さんたちの生き様に共感しています。

 今回2度目の個展を開いて頂くことに感謝して、新たに日勝さんと周りの人々へのオマージュ作品を制作しました。折り重なっていく赤い糸の物語をご高覧頂ければ幸甚です。


 おお、冒頭の画像、たしかに、あの絶筆の「馬」が引用されている。
 十勝毎日新聞の記事によると、神田日勝記念美術館の菅訓章館長の名なども記されているそうだから、本物を見たいものだ。

 赤の多用は、神田日勝と共通しないが、細密描写や風土性という点では日勝と共通するものがあるといえるかもしれない。



 斎藤さんの略歴からすべてを書き写すわけにもいかないので、目についたことを記しておきたい。

 生まれは1947年。
 多摩美大大学院を修了後、1973年にルーブル美術館で「モナ・リザ」を模写する。
 74年、第18回シェル美術賞展で「2等受賞」。
 75年、独立展で独立賞・海老原賞を受け、82年には独立展50周年記念賞を受賞している。

 海外での個展も多く、ニューヨークやヘルシンキなどで開いている。
 北海道関係では、1999年、北方四島のビザなし交流で、色丹、択捉を取材しているという。 


 出品作品リストには、1975年からの油彩24点、2000年以降の版画12点が列挙されている。
 油彩には「函館夜景」「鹿追の馬追人」といった題の作品もあり、う~ん、気になる。
 フライヤーに印刷されている2012年作「松島の光を観る」は、画面いっぱいにまばゆい赤が広がり、斎藤さんの、復興に寄せる思いが伝わってくる。

 
2013年8月9日(金)~18日(日)午前10時~午後5時、会期中無休
鹿追町民ホール(ホワイトホール)=十勝管内鹿追町東町(神田日勝記念美術館のとなり)

□斎藤吾朗ミュージアム http://www.katch.ne.jp/~saitoh/


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