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■湯淺美恵水彩画展 (6月30日まで)

2008年06月28日 20時34分54秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 昨年の道展で奨励賞入賞を果たし、水彩連盟展では準会員に推挙されるなど、活躍めざましい札幌の湯淺さん。
 これまでは、水彩連盟の支部展や、「コロコニ」などのグループ展、飲食店での小さな個展などでさかんに発表してきましたが、ギャラリーでの本格的な個展はこれが初めてだそうです。
 道展や水彩連盟展に発表してきた大作のほか、花や風景の小品が展示されています。
 札幌市資料館での教室展で、人形をモティーフにした絵を出していたころから見ている筆者としては、わりあい短い期間にずいぶん上達したものだなあと感服します。とにかく塗り方が丁寧で、まったくスキや粗いところがありません。

 大作「何時か何処かで」のシリーズで、モティーフが人形から女性になったのは2002年あたりから。
 同時に、布の模様として描かれていた花が、画面の広い部分を覆うようになります。
 昨年の「何時か何処かで」でも、女性と、回転する柱時計の周囲に、びっしりとアジサイが咲き乱れています。
 最新作ではそれがポピーになっています。
 女性の表情はさまざまですが、毎年トップスが白いというのは、なぜか共通しています。
 柱時計がいくつも描かれているのは、時の流れと、それに女性が思いをはせていることを象徴しているのでしょうか。

 小品は、水仙やガーベラ、薔薇といった花が大半ですが、わずかに「石狩平野」など風景画もあり、明暗のメリハリが効いた佳作になっています。


08年6月10日(火)-30日(月)10:00-17:00、日曜休み
ギャラリー山の手(西区山の手7の6 地図K

□湯淺美恵水彩ギャラリー 花あかり http://hana-akari.hp.infoseek.co.jp/


・地下鉄東西線「西28丁目」から、ジェイアール北海道バス「山の手環状線」に乗り継ぎ、「ふもと橋」降車、徒歩2分
・ジェイアール北海道バスの手稲、張碓方面行きに乗り、「発寒橋」降車。琴似発寒川沿いにあるいて8分ほど。「発寒橋」には、快速ていねライナーや都市間高速バスはとまりません


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