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●第三十四回北海道抽象派作家協会展 のお知らせと、出品者募集

2007年04月18日 20時59分22秒 | 展覧会等の予告
 長い歴史をほこり、道内の戦後の前衛美術の一翼をになってきた「北海道抽象派作家協会」がことしも展覧会をひらいています。
 そして、来年から、あらたな出品者を公募することも決めました。

 同人9人はここ数年不動。
あべくによし(旭川)
今荘義男(岩見沢)
後藤和司(札幌)
佐々木美枝子(同)
近宮彦彌(旭川)
外山欽平(函館)
服部憲治(苫小牧)
林教司(岩見沢)
三浦恭三(小樽)
の9氏です。
 ことしの推薦作家は岩田琿(渡島管内七飯町)、甲斐野弘幸(札幌)、草野裕崇(江別)、鈴木薫(札幌)、山岸誠二(同)、横山隆(同)の6氏です。

 ことしまでは、同人が推薦作家を毎年選んできたのですが、それがやはり負担になってきているのでしょう。
 若い人々に参加してもらいたいという気持ちも強いようです。
 もちろん、あたらしい公募団体をつくるのではなく、事実上のアンデパンダン(無鑑査、参加自由)形式になるということです。

 現代表の今荘さんが起草した呼びかけ文を次に掲げます。
 私達北海道抽象派作家協会の同人は自分の目指す抽象画を追求し続け、それを集団で発表して30余年になります。いろいろな曲折もありながら続けて来たことに同人としての自負はありますが、次の世代につなげていくことに腰が引けていたのではないかとも考えていました。35周年を迎えるにあたり、そのことに力をいれるべきと全体で確認致しました。

 創立代表の渡辺伊八郎が常々口にしていたのは「自分の制作でいっぱいの若者の背中をトンと押してあげる。こういう仕事をする若者達は引っこみ思案のものが多い。大丈夫、私達だって制作し続けているじゃないか、と自身を持たせることが、先に走っている私達の責任でもある。」と言う事でした。今までは同人が個人で、これはと思う作家を会に推薦して全体の同意のもとに参加していただくようにしていたのですが、これからは会全体で取り組むことにしたのです。

 私達が毎年春に実施している展覧会に参加して抽象の空間を造り上げませんか。この会にはきまった規約のようなものはありません。全員で話し合って全てのことを決めています。目標はできるだけ良い会場を造り、観ていただく方に提供する事だけです。そのことが北海道の美術全体に何かを生むきっかけになり、新しいものが生まれるのであればこんなにうれしいことはありません。

 作品の搬入や搬出、飾り付けは全て作者が行います。もちろんいろいろな意味での援助はし合います。4月に展示しますが諸準備の必要から出品する作品の事前調査を2月に行い、作品の展示場所の調整をします。出品量は各自が負担し、収支については打ち上げの席で報告します。同人は各地におりますので出品を希望される方は相談してみて下さい。2007年よりインターネットにホームページを開きますのでご利用下さい。


 というわけで、平面でも立体でも、興味を持った作家の方は、会場をのぞいてみてはいかがでしょうか。
 来年は若手がたくさん、抽象派の会場をなかば占拠するぐらいになったら、おもしろくなるのでは-と、勝手なことを期待する筆者であります。


4月17日(火)-22日(日)10:30-18:00(初日13:00-、最終日-17:00)、札幌市民ギャラリー(中央区南2東6 地図G)

■第33回


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