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冬の小樽で小さな冒険(2)―博物館は貸し切り状態。2025年1月8日

2025年01月13日 11時18分54秒 | つれづれ日録
(承前)

 「本局前」でバスを降り、市立小樽美術館へ(ほんとうは「稲穂十字街」のほうが近いですが)。

 美術館は、2階の高橋好子展が始まる前で、1階と3階しかあいていません。
 文学館は展示替えの休館中でした。
 1階市民ギャラリーは子どもの作品展。日程表をみると、1月と2月はほとんどが空き室になっています。
 
 
 そういうわけで美術館は次の機会に…。

 坂を下って似鳥美術館の前まで来ると、水曜は休館でした。

 同館に限らず、「定休日」や「本日は予約のみ」の表示を掲げたお店がずいぶん目立ちました。
 そばの藪半もですし、すし屋通りの各店もほとんどがそうです。
 もちろん花園だんご本店のように開いている店も多いのですが…。

 水曜定休の情報を知らなかったのは筆者だけで、広くいきわたっているのか、この日の小樽の街路は、観光客も少なかったです。昔の小樽が戻ってきたかのようでした。

(画像は出抜小路。郵便車が走ってきました)
 
 
 ここは、あいていました。

 小樽市総合博物館の運河館です。

 入館料は300円。
 手宮の本館との共通券もあるといわれました。
 まだ企画展が始まる前だったので、運河館だけのチケットにしました。

 ちなみにキャッシュレス決済が可能で、d払いしてきました。
 
 
 以前も来ているので、常設展示は、興味のあるところだけをつまみ食いするように見ていきます。

 冒頭画像は、第1展示室奥の、商家を復元している一角。
 小樽らしさの感じられるスペースですが、ほかに客の姿は全くなく、貸し切り状態でした!
(だからといって、踊りだしたりはしません)

 「オタルナイの頃」に掲げられているのは、松浦武四郎ののこした地図。
 これを見ても「ヲタルナイ」の地名がついているのは、いまの新川河口あたりで、はじめから今の小樽をさしていたわけではないことがわかります。
(ニシンなどを取る場所の移動にともなって地名も引っ越してきたのです)

 ちなみに「オタルナイの頃」の白い板の上に書いてある「サンタラツケ」は今の三樽別川、「ホシホキ」は星置です。
 海岸沿いには「マサリ」という地名も見えます(現在の朝里)。
 
 
 北前船やニシン漁で栄えた江戸から明治にかけての展示品がいろいろ並んでますね。
 写真は撮ってませんが、北前船の大きな復元模型もあります。

 
 右から2枚め。
 女の子はおつかいに行くのかな。

 もち こなるい(粉類)
 米飯御注文に応ず

と書いてあるようです。
 大阪で印刷したそうです。
 
 次は、セントルイス万国博覧会にも出品され評価を受けた、久保田金遷の日本画「鰊盛業図屏風」。
 
 あまりに大作でカメラにおさまりきれないので、ほんの一部だけ。

 描かれているのは留萌管内小平町の漁場。
 海の向こうに、利尻島が見えます。
 
 この近くで「トピック展 没後120年 今村三峯展」が開かれていました。




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