こういうことを書くとあるいは失礼にあたるのかもしれないが、この展覧会は、一般的な陶芸展ではまずお目にかかれない作品があるのが、おもしろいと思う。
もちろん、陶芸展一般としては、織部の皿とか、灰釉の壺などがならんでいるほうが「それっぽい」のかもしれないけど、「いわゆる陶芸」ではない作品のほうが、ぶらっと見に来た人にとっては楽しく感じるのだ。無責任な言い方かもしれないが。
この展覧会ではまず、最高賞の「北海道陶芸協会大賞(北海道知事賞)」を受賞した平栗端禮さん(札幌)「ビューティー・ロマン」がユニーク。
人魚が大きなオウム貝を頭上に掲げているさまを白一色で表現したオブジェなのだ。
いかにも、西洋の上流階級向けに作ったような気品の高さはあまりなくて、どこかフォルムが田舎っぽいのが、かえって好感を抱かせるのだ。
そのそばに置かれていた北海道新聞社賞の佐々木熊雄さん(札幌)「すまい」も、すごい。
一般的な家ではなく、アイヌ民族のチセやペペレセツ(小熊を入れておく)など5棟からなる作品なのだ。
窓からのぞいてみると、チセの中もきちんと作られている労作だ。
木などで細工する人はいそうだが、これを陶芸でやる人がいるとはおどろいた。
しかし、なによりびっくりしたのは、奨励賞を受けた米田完さん(上川管内当麻町)「sea paradise」だ。
この作品が、先に江別市セラミックアートセンターで開かれた「アウトサイダー・アート/陶のかたち 見たことも無い造形の世界へ」展にあったら、とても注目を集めていたのではないかと思うほどの、ド迫力です。
いぼいぼというか、穴だらけというか、形状も色も異様なオブジェで、会場で異彩を放っていました。
このような作品に賞をあたえる審査員もエライと思いました。
2008年11月19日(水)-23日(日)10:00-17:00(最終日-15:00)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
□北海道陶芸協会 http://www.hokkaidotougei.com/
もちろん、陶芸展一般としては、織部の皿とか、灰釉の壺などがならんでいるほうが「それっぽい」のかもしれないけど、「いわゆる陶芸」ではない作品のほうが、ぶらっと見に来た人にとっては楽しく感じるのだ。無責任な言い方かもしれないが。
この展覧会ではまず、最高賞の「北海道陶芸協会大賞(北海道知事賞)」を受賞した平栗端禮さん(札幌)「ビューティー・ロマン」がユニーク。
人魚が大きなオウム貝を頭上に掲げているさまを白一色で表現したオブジェなのだ。
いかにも、西洋の上流階級向けに作ったような気品の高さはあまりなくて、どこかフォルムが田舎っぽいのが、かえって好感を抱かせるのだ。
そのそばに置かれていた北海道新聞社賞の佐々木熊雄さん(札幌)「すまい」も、すごい。
一般的な家ではなく、アイヌ民族のチセやペペレセツ(小熊を入れておく)など5棟からなる作品なのだ。
窓からのぞいてみると、チセの中もきちんと作られている労作だ。
木などで細工する人はいそうだが、これを陶芸でやる人がいるとはおどろいた。
しかし、なによりびっくりしたのは、奨励賞を受けた米田完さん(上川管内当麻町)「sea paradise」だ。
この作品が、先に江別市セラミックアートセンターで開かれた「アウトサイダー・アート/陶のかたち 見たことも無い造形の世界へ」展にあったら、とても注目を集めていたのではないかと思うほどの、ド迫力です。
いぼいぼというか、穴だらけというか、形状も色も異様なオブジェで、会場で異彩を放っていました。
このような作品に賞をあたえる審査員もエライと思いました。
2008年11月19日(水)-23日(日)10:00-17:00(最終日-15:00)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
□北海道陶芸協会 http://www.hokkaidotougei.com/
北海道美術ネット別館は偶然見つけすっかりフアンになり。お気に入りに入れて時々お邪魔しています。今日このコーナーを見つけ、器の広い方だなーなんて,生意気なことですが、嬉しくなってコメントさせていただきました。
はじめまして、コメントありがとうございました。
わたしにも、とても励みになります。
高齢者陶芸展は、審査員の半数が陶芸の専門家ではないので、わりと無手勝流の作品でも上位に選ばれることがあります。
今後も、北海道美術ネットをよろしくお願いします。また気軽においでください。