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中原悌二郎が母校描いた油彩習作? 元市長が市に寄贈 記念展で公開中

2008年11月20日 23時15分07秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞2008年11月19日道北版から。

 日本の近代彫刻を代表する旭川市ゆかりの彫刻家中原悌二郎(1888-1921年)が、母校の忠別小学校(現知新小)を描いた習作とみられる珍しい油彩画が、市彫刻美術館で開催中の「中原悌二郎生誕120周年記念展」で公開されている。

 この絵は、中原が14年(大正3年)に描いたとされる油彩「忠別小学校」(縦54.0センチ、横73.5センチ)より一回り小さい。背景の木々を描く筆のタッチなどが異なるが、構図は酷似。
 同館は「中原自身の手による習作か試作の可能性が高い」としている。

 同館によると、中原の油彩は全部で10点しか現存せず、習作は1点もないことから、創作過程などを知るための研究資料としての価値が高いという。

 この絵は、元衆院議員で元市長の故坂東幸太郎さん(1881-1974年)が所蔵していた。

 受け継いだ長男(91)が高齢などを理由に今年1月、四男で元市長の徹さん(83)を通じて市に寄贈。徹さんは「父が中原先生から直接もらったと言っていた」と振り返る。(以下略)


 「120周年記念展」は、10月4日に始まり、来年1月25日まで開催中です。
 午前9時-午後5時。月曜休み。

 中原悌二郎は、早逝したため、彫刻は12点しか現存していません。
 彫刻家の前は、画家志望でした。いずれにせよ、短い生涯で作品数が少ないため、とても貴重な新規収蔵作だといえるでしょう。


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