昨秋、札幌彫刻美術館でのグループ展「かたちの復権」に出品し、健在ぶりを印象づけた札幌の彫刻家、松隈康夫さん。
石山緑地の設計などに携わった5人グループ「CINQ(サンク)」の一員であり、札幌の駅前通りにも野外彫刻が設置されるなど、活躍の足跡はあちこちに見ることができます。
たまたま訪れた白石区の川下公園にある「リラックスプラザ」の玄関の壁に松隈さんのけっこう大きな作品が設置してありました。
まわりにポスターがべたべたと貼られ、作品がちょっとかわいそうな気もしますが、公共の場に置かれる場合はこういう羽目になることもあるでしょう。
「のぼらないでね」
という貼り紙が笑えます。のぼりたくなる気持ちはわかるなあ。
松隈さんは気むずかしい方ではないので、子どもがよじ登っても、血相を変えて怒ったりするようなことはなさそうですが。
直線と球体の結び合うリズム感が楽しい作品です。
星座図のようにも見えますね。
リラックスプラザには、雨でも子どもたちが遊べる広間がありますが、そういう施設にふさわしい作品だと思います。
川下公園には、地下鉄白石駅からバス「川下線」に乗り、白石高校前で降りると便利です(「川下公園」に止まる便もあります)。
南区でうろうろ。
定山渓温泉の遊歩道にカッパの像がいくつもあるのですが、「これは良いな」と作者の名前を見たら、
松隈さんでした。少なくとも2つあります。
定山渓に阿部典英さんと小石巧さんの野外彫刻があるのを知っていたのですが、松隈さんのは見たことないです。こんどさがしてみます。