というわけで、志賀直哉とちがって、ほんとに網走まで行ってきました。
しかも日帰り。
札幌から特急列車で片道5時間以上かかります。
自宅から札幌駅までの間もいれると、1日のうち12時間は乗り物に乗っていた計算になります。
たったひとつの展覧会を見るためだけに、物好きな話だけど、たまたま19日が休みになり、思い切って行くことにしたのです。
(もちろん、札幌から遠い場所での展覧会で、見たいけれども、休みがあわなくて見ることができなかったものは、これまで数多くありました)
冒頭の画像は、特急オホーツクの座席。
最近の道内の特急列車は「スーパーカムイ」などが話題になっていますが、オホーツクは昔から変わっていません。
「スーパーカムイ」やふりこ列車にくらべると、どうしても速度や乗り心地では一歩ゆずります。
いすのシートにはタンチョウが飛ぶ姿がデザインされており、これはどうみても「おおぞら」のおさがりでしょう。
特に往路は、弁当を置くのにべんりな、前の席の背面についている台もない、古い車輛でした。
ところで、こんなに長時間、車内でなにをしていたのか?
筆者は、列車ではほとんど窓の外を眺めています。景色を見るのがすきなのです。
しかし、この日は、行きはビジネスマンで7割がたの席が埋まっており、通路側にしかすわれなかったし、帰りは夜で、なにも見えないので、たまった新聞3紙を持参して5日分をいっきに読んでいました。
毎度のことながら乗客の半数以上は、北見でおります。
そこから、さらに1時間近くかかるのが、ほんとうに長く感じられます。
北見から先は、車窓越しに何回かシャッターを切ったので、ここに載せます。
窓ガラスに反射がみられるのは、カンベンしてください。
石北線はいまも貨物列車が走っています。
これは北見駅に停車中のもの。
いきなりマニアックで申し訳ないですが、青い塗装のDD51(ディーゼル機関車)は初めて見ました。
(北斗星を牽引しているDD51の青はもっと色合いが濃い)
端野駅のプラットフォームはかなりの長さですが、短い編成の普通列車しかとまらないためか、端の駅名票は草に覆われています(もうひとつは、この写真よりもずっと草がぼうぼうだった)。
北海道、とりわけ道東・道北は、市町村の面積が広いため、役場・市役所の最寄り駅はことごとく特急・急行の停車駅になっている場合が多いのですが、この端野駅はなぜか、昔から普通列車しかとまらないようです。丸瀬布、白滝、生田原よりは人口が多いのに、なぜ?
網走管内でもっとも大きな川、常呂川。
端野を過ぎたあたりで渡ります。
ありがちな車窓風景です。
というか、道内で列車に乗ってると、半分はこんな風景を見てる時間のような気さえしてくる。
生田原駅の構内に、なぜか車掌車が5輛もつながれてとまっていました。
若い人はご存じないと思いますが、むかしは貨物列車の最後尾にかならずこの黒い車輛がついていて、車掌さんが乗務していたのです。
網走湖。
北海道の冬の湖沼は、それと知らないで見たら、単なる雪原ですね(不凍湖も多いけど)。
左に見える小さな島みたいなのは、ワカサギ釣り客が張ったテント。
年が明けると、湖上はテントだらけになることでしょう。
網走湖がすごいのは、ゴールデンウィークになっても雪原であること。これは、道南の大沼とかでは、考えられません。
もっとも、筆者が北見に住んでいた1990年代前半の話であり、温暖化がすすむ昨今はどうなっているのか知りませんが。
湖が網走川になると、ほどなく終点の網走です。
ごらんのとおり、網走駅には自動改札機がありません。
昼食にみそ野菜ラーメンを食いました。
この手の写真を載せているブログってほんとうに多いですが、北海道美術ネットには似合わない感じもしますね。
腹ごしらえを終えて、美術館へ…。
>たったひとつの展覧会を見るためだけに
わかるなぁ。
僕も、真ん中が無い極端な性格なので
たまに実行しますが、周りに報告をすると
もったいない!と言われてしまいます・・・。
でも、それを見るのと見ないのとでは、後々大きく違いますよね。
うん、そうだ、見ないより見たほうが断然良い!と自分に言い聞かせたりして・・・。
いやーどうなんでしょう。わたし自身は、あまり極端な性格ではないと思っているんですけど。
でも、こんな無理な日帰り旅行をしている時点で、極端かな。
輪島さんの展覧会、行ってよかったです。
輪島さんの展覧会どうでしたか?
札幌で何点か見ているだけですけど、私は大変好きな作家さんなのです。
珍しくラーメンの写真、たまには良いのではないですか。
遠く、行きたいです。
貴ブログをお手本にやってみます!
輪島さんの絵はすごいです。
なかなかテキストが完成しません。
ラーメンの写真、カウンターで撮るのって、ちょっと勇気がいりますね。
>shinoさん
こんばんは。
網走まで行きます?
もっと旅情をかきたてる写真をアップしますので、おたのしみに。