浩而魅諭さんの作品は以前から見ていました。
展覧会場でではなく、北海道新聞夕刊地域面の連載で。
北海道の生き物を描く力量はたしかなもので、ボールペンとは思えない細密さです。
ただし、ひねくれ者の筆者は
「でも、細かいのは、技術だしな。技術に感心するのと、美に心が打たれるのとは違う」
などと、はすに構えていたのです。
個展やグループ展など、これまで見た形跡がないので、実物を目の当たりにするのは今回が初めてです。
見て、ふかく反省しました。
これは、すごい。
単に細密だというだけではないんですね。
作品が大きい。
北都館でこれだけ大きな作品を多数展示した人はこれまでいないと思います。
大きな画面に隅々まで生命感がみなぎっていて、気の抜けたような部分はまったくありません。
そして、単に写真をひきうつしたような姿態ではなく、画家が自分なりに咀嚼した動きや格好をしているというのが、いちばん驚きです。
そのため、たとえば一家団欒で集まっているような動物や魚は、どこか擬人化されたようにも見えます。
でも、想像をたくましくした、おかしな漫画になっているのでもない。
図鑑と漫画の両極のあいだにある、この画家の絵、としかいいようのない作品なのです。
フクロウ、サケ、ヒグマ、サンショウウオ…。
どれも、生き生きと画面で呼吸しています。
こんど、もし機会があれば、会期に間に合うように見て、紹介しなくてはと、強く思いました。
最後に、ユーチューブのインタビューがあったので、はりつけておきます。
Fishing Café Creator’s Room 浩而魅諭 生命のマクロな輝きをとらえる細密画家
2022年5月11日(水)~ 23日(月)午前10時~午後10時(土日月~7時、最終日展示~5時)
カフェ北都館ギャラリー(札幌市西区琴似1の3)
展覧会場でではなく、北海道新聞夕刊地域面の連載で。
北海道の生き物を描く力量はたしかなもので、ボールペンとは思えない細密さです。
ただし、ひねくれ者の筆者は
「でも、細かいのは、技術だしな。技術に感心するのと、美に心が打たれるのとは違う」
などと、はすに構えていたのです。
個展やグループ展など、これまで見た形跡がないので、実物を目の当たりにするのは今回が初めてです。
見て、ふかく反省しました。
これは、すごい。
単に細密だというだけではないんですね。
作品が大きい。
北都館でこれだけ大きな作品を多数展示した人はこれまでいないと思います。
大きな画面に隅々まで生命感がみなぎっていて、気の抜けたような部分はまったくありません。
そして、単に写真をひきうつしたような姿態ではなく、画家が自分なりに咀嚼した動きや格好をしているというのが、いちばん驚きです。
そのため、たとえば一家団欒で集まっているような動物や魚は、どこか擬人化されたようにも見えます。
でも、想像をたくましくした、おかしな漫画になっているのでもない。
図鑑と漫画の両極のあいだにある、この画家の絵、としかいいようのない作品なのです。
フクロウ、サケ、ヒグマ、サンショウウオ…。
どれも、生き生きと画面で呼吸しています。
こんど、もし機会があれば、会期に間に合うように見て、紹介しなくてはと、強く思いました。
最後に、ユーチューブのインタビューがあったので、はりつけておきます。
2022年5月11日(水)~ 23日(月)午前10時~午後10時(土日月~7時、最終日展示~5時)
カフェ北都館ギャラリー(札幌市西区琴似1の3)