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武田貢さん死去 (水彩画家)

2014年10月02日 22時24分03秒 | 情報・おしらせ
 北海道新聞2014年10月1日付の「おくやみ」面に載っている、札幌市西区二十四軒の武田貢さんは、日本水彩画会会員、道展会員の水彩画家、武田貢さんのことと思われます。
 86歳でした。

 武田さんは21世紀初めに札幌に転居するまで室蘭に暮らしていたようです。
 1995年には、室蘭市の芸術文化賞を受けています。
 室蘭美術協会のメンバーであり、昨年6月にも室蘭市民美術館で個展を開いたばかり。

 画風は写実的でオーソドックスなもの。ただし水彩とはいえ弱いところはなく、重厚な描きっぷりでした。
 風景が主でしたが、題材は、街中の工事現場、古い家、室蘭の海岸や浜町アーケード、海外の町並みなど、多岐にわたっていました。

 武田さんは、道展では、初出品だった1962年に菊華賞、67年に奨励賞を受賞しています。
 ただ、図録巻末の年譜を見ても、会友、会員に推挙された年がわかりません。96年にはすでに会員だったはずです。
 ことしの道展にも「ベネチア」を出品、衰えを知らない筆つかいでした。

 日本水彩画会では、北海道支部長も一時務めていました。
 2006年の「雨にも負けず風にも負けず」(60号)は忘れがたい佳作です。

 ご冥福をお祈りいたします。


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