初日に見たのに、紹介するのが遅くなってしまい、申し訳ございません。
末次弘明さんは1971年、福岡県生まれ。
東京藝大油彩油画科に進んだものの、在学中はあまり絵画の制作はせず、インスタレーションなどに取り組んでいたようです。
その後、いくつかの大学での教員を経て、現在は札幌の北翔大で教壇に立つとともに、「絵画の場合」展などに作品を発表。札幌での個展は、STV北2条ビル・エントランスアートに続き、2度目となります。
これまで発表してきた作品をまとめて見られる、良い機会でした。
(9月23日、「油彩科」を「油画科」に直しました)
エントランスアートの個展の様子については、下のリンク先をご覧になればわかりますが、どちらかというと即興的な、わりあい小さなサイズの水彩画が並んでいました。
ところが、「絵画の場合」展などには、米国の抽象表現主義とも通じる、明快な色彩と図形の抽象画を発表していまして、ご本人も
「このふたつはどうつながるのかと、いろいろな人から聞かれまして」
と話していました。
冒頭の大作は、そのふたつの傾向を、強引にくっつけてみたものといえそうです。
一方、抽象的な作品のほうが、発想の源に、北海道の岬とか、北海道の家屋の独特なかたちなどがあることを知りました。
ただし、それはあくまで形や線の出発点であって、具体的に岬や家を描いたということではないと思います。いわゆる風土論というよりは、シャープな形状が前面に出ているといえましょう。
情緒に流されないところで、どういうかたちが現れてくるのか。インスタレーションをやめて絵画の世界に帰還してきた末次さんが、外界からどんな要素を引き出してくるのか。そこがおもしろいところだと思います。
2012年9月1日(土)~15日(土)10~6時
ポルトギャラリー(中央区南1西22 北方圏学術情報センター3階)
□エントランスアートの関連ページ http://www.stvkohatu.co.jp/entransart/exhibition/2009/068suetuguhiroaki/suetuguhiroakim.html
末次弘明さんは1971年、福岡県生まれ。
東京藝大
その後、いくつかの大学での教員を経て、現在は札幌の北翔大で教壇に立つとともに、「絵画の場合」展などに作品を発表。札幌での個展は、STV北2条ビル・エントランスアートに続き、2度目となります。
これまで発表してきた作品をまとめて見られる、良い機会でした。
(9月23日、「油彩科」を「油画科」に直しました)
エントランスアートの個展の様子については、下のリンク先をご覧になればわかりますが、どちらかというと即興的な、わりあい小さなサイズの水彩画が並んでいました。
ところが、「絵画の場合」展などには、米国の抽象表現主義とも通じる、明快な色彩と図形の抽象画を発表していまして、ご本人も
「このふたつはどうつながるのかと、いろいろな人から聞かれまして」
と話していました。
冒頭の大作は、そのふたつの傾向を、強引にくっつけてみたものといえそうです。
一方、抽象的な作品のほうが、発想の源に、北海道の岬とか、北海道の家屋の独特なかたちなどがあることを知りました。
ただし、それはあくまで形や線の出発点であって、具体的に岬や家を描いたということではないと思います。いわゆる風土論というよりは、シャープな形状が前面に出ているといえましょう。
情緒に流されないところで、どういうかたちが現れてくるのか。インスタレーションをやめて絵画の世界に帰還してきた末次さんが、外界からどんな要素を引き出してくるのか。そこがおもしろいところだと思います。
2012年9月1日(土)~15日(土)10~6時
ポルトギャラリー(中央区南1西22 北方圏学術情報センター3階)
□エントランスアートの関連ページ http://www.stvkohatu.co.jp/entransart/exhibition/2009/068suetuguhiroaki/suetuguhiroakim.html