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【告知】谷口明志インスタレーション 線の虚構 (2015年1月10日~3月15日、小樽)

2015年01月09日 22時26分17秒 | 展覧会等の予告
 小樽出身の谷口明志(たにぐち・あかし)さんの個展が市立小樽美術館で開かれます。
 谷口さんは、道展会員の画家として活躍する一方で、「水脈の肖像」「Plus 1」「絵画の場合」「ハルカヤマ藝術要塞」」といった21世紀の北海道美術史に残る重要なグループ展に参加し、インスタレーションを発表してきました。
 さらに、米国やベトナム、韓国でもグループ展で発表しています。
 下のリンク先で分かるように、非常に精力的に制作・発表している作家です。

 谷口さんの作品は、現代美術としては実は非常にシンプルでわかりやすいものだと思います。
 ふつう、絵で描く線といえば、スケッチブックやキャンバスに、鉛筆や筆で描きます。
 谷口さんは、空間全体を使って線を描くのです。
 その線は針金などで形成されますが、ときには、影も重要な要素となります。針金の線はときに、床下にもぐり、屋外にもはみ出し、空間を疾走するのです。

 今回は、10日(土)・11日(日)に「公開展示」。
 正午から午後1時をのぞく時間帯に設置作業を行います。
 う~ん、これは初日に会場に行っても、ほとんどできてないかもしれないな(笑)。

(※追記。すでに4日間作業してきたそうです。おつかれさまです。 https://www.facebook.com/akashi.taniguchi/posts/612107732256179


 アーティストトーク「インスタレーション 線と空間の軌跡」は、2月11日(水)午後2~3時です。

 フライヤーには、次のようなテキストが書かれています。

私には、矩形が当たり前であるといった既成概念は、現代社会のさまざまな制約に似ているように思えてなりません。
暗黙の「みんながこうするから…」といった無用な馴れ合いが、作品の可能性を狭めているかもしれないと感じています。
同じ作品であっても、置かれる環境によって見え方は変わるはずです。逆にいうと環境が変わると見せ方も変わる場合があるのです。
それが、仮説的な作品であるインスタレーションを制作する理由です。展示場がキャンパス代わりと言ってもいいかもしれません。
矩形という制約に代わる制約であり、モチベーションを生んでいます。




 もう1点、この展覧会で強調したいのは、谷口さんが1961年生まれと若いこと。
 美術家にとって、美術館で館が企画した個展を開くことと、美術館に自作が所蔵されることは、大きな栄誉です。
 これまで道内の美術館は、多くの個展を企画してきましたが、いずれも物故者や大ベテランであり、脂の乗り切った50代の作家が取り上げられることは非常に珍しいです。(というか、初めてではないだろうか)

 というわけで、期待!


2015年1月10日(土)~3月15日(土)午前9時30分~午後5時(入館~4:30時)
月曜(祝日除く)・1月13、14日、2月12日休み
市立小樽美術館(色内1)

一般400円(320円)、高校生・市内高齢者200円(160円)、中学生以下無料


川上りえ 札幌文化奨励賞受賞記念 Plus1 Group Exhibition (2013年)

JRタワー・アートプラネッツ2012 楽しい現代美術入門 アルタイルの庭 (2012年)
谷口明志・川上りえ Space Abstraction II (2012年)

谷口明志「Drawing」 ハルカヤマ藝術要塞
500m美術館(2010年11~12月)
谷口明志 × 川上りえ (2010年10月)
PLUS ONE THIS PLACE (2010年9月)
第7回北海道高等学校文化連盟石狩支部顧問展 (2010年1月)
水脈の肖像09-日本と韓国、二つの今日 (2009年12月)
PLUS 1 +柴橋伴夫企画 空間の触知へ-連鎖の試み 谷口明志 坂東宏哉 大島潤也 ダム・ダン・ライ(2009年8月)
PLUS 1 Groove (2009年8月)
谷口明志展(2009年3月)
第6回北海道高等学校文化連盟石狩支部美術部顧問展(2009年1月)

40周年小樽美術協会展(2008年6月)

Dala Spaceオープン記念作品展(2007年)
第39回小樽美術協会展(2007年)
絵画の場合(2007年)
PLUS1 groove (2007年)

グループ プラスワン展(2006年)
谷口明志展(2006年)
第3回高文連石狩支部美術部顧問展(2006年)

絵画の場合アーティストトーク(2005年)

5th グループ・プラスワン(2004年)
高文連石狩支部美術部顧問展(2004年2月6日の項。画像なし)

札幌の美術2002(画像なし)

さっぽろ美術展2001(画像なし)


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