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続き■アートギャラリー北海道 mima-no-me #みまのめ VOL.6 (2020年9月11日~11月29日、札幌)

2020年10月18日 10時28分30秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 北海道立三岸好太郎美術館が若手を紹介するシリーズ「みまのめ」vol.6 の続きです。

 冒頭画像は、高橋あおばさん。
 先の記事で、今回の4人の中で吉成翔子さんのキャリアが長いということを書きましたが、高橋さんも負けてはいません。
 もう10年ほど前からいろいろな展覧会に出品していますし、今回の出品作のうち最も古い「silent forest」は2011年の作品です。


 高橋さんは、おもに蜜蝋クレヨンという画材を使って小さな空想の世界を平面作品につくりあげています。
 それはどちらかというと「工芸的」であり、「大文字の芸術」とは正反対のあり方を示しているような印象を受けますが、それはそれで、20世紀までのマッチョイズムとは違うオルタナティブなアートなのだな~ともいえます。

 高橋さんといえば思い出すのが案内状のはがき。
 必ず四隅がまるくなっているんですよね。
 ああいう、小さいところにこだわるのが、彼女らしいです。


 「光さす花」の5点。
 いずれも2020年作。
 透明アクリル板とアルミ箔を用い、ますますひそやかな世界を編み出しているようです。

 ほかに
「森綻ぶ」(2014)
「my sanctuary」(2020)
「rin」(同題3点。2018が2点、2019が1点)
「オシャレをして出かけよう」(2019)

 今年は、北広島市郊外の黒い森美術館での個展など、旺盛な創作・発表を続けていましたが、札幌・山の手のカフェカウリでこれから開く予定だった個展は「体調不良のためキャンセルする」ことがアナウンスされています。
 ゆっくり療養され、またお元気に創作活動を再開してほしいと思います。



 最後は、1991年生まれと、4人の中でも最若手の平野有花あり か さん。

 平野有花さんは、昨年、札幌・中島公園そばのト・オン・カフェで個展を開いていた方ではないかと思います。
 木版画を幾重にもかさねて、ときにはダイナミックに、ときには穏やかな画面を作っています。フライヤーには「心象風景」とありましたが、たしかにそのように感じ取れます。


 作品は、次の通り。

Round and Round (2020、水性木版)
mind (2019、水性木版)
SEE THE LIGHT -soon- (2018、水性木版、油性木版)
HUSH (2019、油性木版、水性木版)
BENTHOS -dawning- (2018、水性木版)
SUN (2019、油性木版、水性木版)


2020年9月11日(金)~11月29日(日)午前9時半~午後5時(入場30分前)、祝日を除く月曜と9月23日、11月24日休み
mima 道立三岸好太郎美術館 (札幌市中央区北2西15)


http://aoba-takahashi.net/

過去の関連記事へのリンク
茶廊法邑芸術文化振興会企画 6色イリュミナシオン (2014)=高橋さん出品


・地下鉄東西線「西18丁目駅」4番出口から約670メートル、徒歩9分

・中央バス、ジェイ・アール北海道バス「道立近代美術館」から約450メートル、徒歩6分
(小樽、岩内方面行きの都市間高速バス、ていねライナーなどの快速を含む全ての系統=北大経由は除く=が止まります)

・市電「西15丁目」から約730メートル、徒歩10分

・ジェイ・アール北海道バス「桑11 桑園円山線 桑園駅―円山公園駅―啓明ターミナル」で「北3条西15丁目」降車、約160メートル、徒歩2分
・ジェイ・アール北海道バス「54 北5条線 札幌駅前―西28丁目駅」「54 北5条線 札幌駅前―琴似営業所」で「北5条西17丁目」降車、約490メートル、徒歩7分
・ジェイ・アール北海道バス「51 啓明線 札幌駅前―医大病院前―啓明ターミナル」で「大通西14丁目」降車、約630メートル、徒歩8分



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