ほぼ毎年、道内外で個展やグループ展を開き、多忙な渋谷さんがCAIに初登場。微妙な色彩と点の集積で、自然と四季の移ろいをモノタイプ版画で表現してきた渋谷さんですが、なんと今回、21年ぶりにインスタレーションに挑戦しました(写真は、いずれも、撮影:中 優樹さんです)。
メーンのフロアには53本、奥の小部屋には25本、同じ太さの角材を林立させています。
メーンのほうは規則的に、小部屋はランダムに排列しています。
また、メーンの部屋には、ゴムを支持体とする平面作品も、間隔を詰めて展示しています。
角材の高さは10-90センチとばらばら。
そのてっぺんの断面に、いつもの渋谷さんの世界が展開されています。
この部分は通常とおなじ作りかたで、角材の断面に直接、絵の具を飛び散らせています(角材と同じ大きさの紙を貼ったりしているわけではない)。
林立する柱のなかを、ひとつひとつのぞき込むように見ていくうちに、まさに森の中をさまよい歩いているような感覚に陥ります。
壁に貼った平面作品が、近づいたり離れたりして見ることができるのと異なり、いやでも個々の作品と鑑賞者の距離がきめられてしまうのが、おもしろいところです。
また、個々の柱を、何度でも飽きずに見ることができました。
これまでの渋谷さんは、展示会場にインスパイアされた作品を発表することもありましたが、現代美術的なアプローチは意識的に避けて、平面に集中してきた感があります。
なのに今回、あえて立体に乗り出したのは、やはり一昨年からのグループ展「絵画の場合」に刺戟を受けたということのようです。このCAIの会場が、現代アートの発表に使われてきたということもあるようですけど。
それでも、ばらついた感じがまったくなく、静けさと落ち着きをかもし出しているのは、渋谷さんらしいです。
北海道はそろそろ紅葉の季節。CAIのすぐ近くにある円山の木々と、ギャラリーの柱の色彩が、空間を越えて、交響しあっているようです。
9月23日(土)-10月7日(土)13:00-19:00、日曜休み
CAI現代芸術研究所(中央区北1西28 地図D)
□渋谷さんのサイト
■絵画の場合2005
■04年の個展
■03年の個展
■02年の個展
メーンのフロアには53本、奥の小部屋には25本、同じ太さの角材を林立させています。
メーンのほうは規則的に、小部屋はランダムに排列しています。
また、メーンの部屋には、ゴムを支持体とする平面作品も、間隔を詰めて展示しています。
角材の高さは10-90センチとばらばら。
そのてっぺんの断面に、いつもの渋谷さんの世界が展開されています。
この部分は通常とおなじ作りかたで、角材の断面に直接、絵の具を飛び散らせています(角材と同じ大きさの紙を貼ったりしているわけではない)。
林立する柱のなかを、ひとつひとつのぞき込むように見ていくうちに、まさに森の中をさまよい歩いているような感覚に陥ります。
壁に貼った平面作品が、近づいたり離れたりして見ることができるのと異なり、いやでも個々の作品と鑑賞者の距離がきめられてしまうのが、おもしろいところです。
また、個々の柱を、何度でも飽きずに見ることができました。
これまでの渋谷さんは、展示会場にインスパイアされた作品を発表することもありましたが、現代美術的なアプローチは意識的に避けて、平面に集中してきた感があります。
なのに今回、あえて立体に乗り出したのは、やはり一昨年からのグループ展「絵画の場合」に刺戟を受けたということのようです。このCAIの会場が、現代アートの発表に使われてきたということもあるようですけど。
それでも、ばらついた感じがまったくなく、静けさと落ち着きをかもし出しているのは、渋谷さんらしいです。
北海道はそろそろ紅葉の季節。CAIのすぐ近くにある円山の木々と、ギャラリーの柱の色彩が、空間を越えて、交響しあっているようです。
9月23日(土)-10月7日(土)13:00-19:00、日曜休み
CAI現代芸術研究所(中央区北1西28 地図D)
□渋谷さんのサイト
■絵画の場合2005
■04年の個展
■03年の個展
■02年の個展
白の形状の作品であれば側面に実写の森の映像を投影してみても面白いのではないか?と、問いかけたところ
壁の1点で焦点の定まる形で1本の樹木を想定し、
樹皮や葉の茂った様を平面作品の一部の形状をそれに見立てて投影させても面白い!などと閉廊時間を過ぎても尚♪盛り上がっていました。通常の個展よりも明らかにリアクションが大きいですね。
物珍しいのでしょうね。
私のインスタレーションは・・・。
渋谷さんのインスタレーションがものめずらしいからではなくて、やはり作品がいいから反響が大きいのではないでしょうか。
だれかが「何度見ても飽きないスルメ作品だ」と言ってました。
夕方前にキューブ○※△∵~とかいうバーチャルギャラリーとでも言うべくソフト制作のための撮影をしました。
ギャラリーの真ん中に佇んでいるような疑似体験の出来る代物です。
これがうまくいくと今回の展覧会の記録としては最適と思われます。(楽しみです。)
これで、すこしはゆっくりと紅葉が見られるかも?ですね。