Mikami Izumi solo exhibition
Sep.7-13 2009 at Gallery Monma annex(Asahigaoka,chuo-ku,Sapporo city)
Mikami Izumi makes unique silk-screen prints,textile clothes,and also comicstripes called for "WARABIMO".
This exhiibition's theme is a jellyfish.
She expressed a lifecycle of jellyfish by colorful prints.
Her imagination is very eccentric.
すいません。
エントリが、会期中に間に合わなかったです。
ミカミイズミさん、じつに10年ぶりの個展です。
この会場が気に入って、いつかここで-と思っていたとのこと。
「あまり見に来る人もいなくて、いい」
とのことですが、これを見ないでどこに出かけているのだ札幌の美術ファンは。
ミカミさんは、道都大中島ゼミで後輩にシルクスクリーンを指導したり、いっしょに2人展・グループ展をひらいたり、ごはんを食べたりしています。
今回の個展のテーマは「クラゲ」。
「エチゼンクラゲの北上を阻止するため、このクラゲで撃退しようというお考えですか」
「いえ、最初に『水は夜でも流れる』ということばだけが決まっていたんです」
「水は…」は、宮沢賢治の童話「雁の童子」に出てくることばだそうです。
ミカミさんはこのことばが好きで、以前これを題にした染色の大作を道展に出品したこともあります。
以前からクラゲに興味があったミカミさんは、幼生から成体へのうつりかわりを作品化することにしました。
「ミズクラゲ」「プラヌラ」「ポリプ」「ストロビラ」「エフィラ」
の順番です。
しかし、筆者は水棲生物の生態にくわしくないので、はたしてミカミさんの造形が、どれほどクラゲの幼生を写し得ているかどうかについては、まったくわかりません。
形状にくふうをこらし、上下左右に同一の作品をならべてもちゃーんと接続するようになっているのはさすがです。
壁面しだいでは、どしどし拡張することができるのでしょう。
会場入り口には、版画とおなじシルクスクリーンの版を用いたクッションが山積みになっています。
キモカワイイ系でしょうか。
手前の青い作品は「ウミガメ」です。
なんでクラゲじゃないのがいるのかと問いただしたら、こいつはクラゲにとっての敵なんだそうです。
なるほど、青い生き物が、クラゲをむしゃむしゃと食っております。
もっとも、亀というよりイルカのように見えますが。
最後の画像は、ミカミさんのマンガ「ワラビモ」をすわって読めるぞコーナーです。
1冊500円。第7巻まで出ており、第1巻は残りわずかです。
ゲル状になっている想像上の生き物ワラビモ(人間の言葉をしゃべる)が活躍する、おもしろいマンガです。
さて10年前の個展の際、筆者は札幌時計台ギャラリーで見て、取材もしているそうですが、完全にわすれておりました(すいません)。
しかし、このときに見た、ビルの屋上にクマだかパンダだかが一列にならんで糸電話をしているという絵の衝撃は忘れられません。
今回のクラゲも、そうとう風変わりですが、10年前の絵に比べるとまだ常識的といえなくもないです。もっとぶっ飛んだ作品を見たいなあというのが、筆者のはなはだ勝手な願いなのです。
2009年9月7日(月)-13日(日)11:00-19:00(初日13:00-、最終日-17:00)
GALLERY 門馬アネックス(中央区旭ヶ丘2)
□mosslinkage ブログ http://www.mosslinkage.com/shop/monma/
■いずまい展 隣のなんたら君(2009年5月)
■第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2007年)
■IZUMIKU展-三上いずみ・舘内美久(2007年)
■第42回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2006年)
■ワラビモの紹介(2003年)
作者の「あまり見に来る人もいなくて、いい」という発言が面白く感じました。個展をやるのだから、沢山の人に観てもらう方が良いのかなと思ったら、そうでもないんですね。
あと、こういうデザインのエコバッグがあったら楽しそうですね。
都心のギャラリーだと、なんとなく来る人も多いですよね。マメにあいさつとか説明していると、つかれちゃうというのはあると思います。
『パンダパーキング』のことですね!ヤナイさんはそのパンダの糸電話の話を何度か言ってらしたので、わたしはおもしろいです。
非常識を目標にしようかと思いました~。
ありがとうございました。
ほかならぬいずもーんさんから「面白い人だ!」といわれたので、大いに自慢したいと思っています。
もちろん、いまのままでもじゅうぶんハッチャケてますけど。
でも、非常識(いい意味で)な発想は、もっと見たいです♪
梁井さんの記事も私記憶しております。変な親父と靴下を持った女の子(らしい)の絵をとりあげていらっしゃいました。なにそこしか記憶してないんですが。
最近はミカミさんは染色作品の発表が多いので
技法的制約や様式とかの問題でイラストレーションとは制作へのアプローチがちがうんでしょうね。
イラストレーションを描かせたら、今でもたちまちあの荒唐無稽な世界が展開されるにちがいないと私はふんでいます。
いまでも、虚無僧がたくさん歩いているのとか、(いい意味で)ヘンな作品はあるので、これからのミカミさんに期待したいです。
あとは、「ワラビモ」の普及に努めます。