斉藤嗣火(つぐほ)さんは、札幌在住で全道展会員。独立美術にも出品しています。毎年この時期に欠かさず、時計台ギャラリーで個展か二人展をひらいているのに加え、全道展の中堅画家でつくる「グループ櫂」にも所属しています。
今回の個展は、大作は、ことし3月の「札幌美術展」に出品していたのとおなじ作品でした。重厚感ある筆致で、裸婦と、その背後に、赤っぽい目をしたフクロウを描いています。画面の下のほう、遠くに林のようなものが描かれており、これは、以前の斉藤さんにはない要素だと思います。
一方、小品は、リンゴなど静物をモティーフにしたものは、存在感があり、筆力の高さをあらためて感じさせました。
裸婦を描いたものは、よく見ると、ダンボールや写真など、いろいろなものをコラージュして、画面にリズム感をあたえているようです。
7月10-15日
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
■2002年の個展
今回の個展は、大作は、ことし3月の「札幌美術展」に出品していたのとおなじ作品でした。重厚感ある筆致で、裸婦と、その背後に、赤っぽい目をしたフクロウを描いています。画面の下のほう、遠くに林のようなものが描かれており、これは、以前の斉藤さんにはない要素だと思います。
一方、小品は、リンゴなど静物をモティーフにしたものは、存在感があり、筆力の高さをあらためて感じさせました。
裸婦を描いたものは、よく見ると、ダンボールや写真など、いろいろなものをコラージュして、画面にリズム感をあたえているようです。
7月10-15日
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
■2002年の個展
一部は完全に画面に埋め込まれたり、表面に張り付いたりもしくは円い穴が規則的に多数開いた篩い状の型紙(アクリル樹脂板か?)に堅い絵の具をスクイーズした部分など画面の変化は多彩です。このような造形性に富んだ絵肌をさらりとしたタッチで残す作者の眼は確かなのだと思いました。