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■ 屋中秋谷展「合わせ木をたずねて」 (2009年3月5~10日、札幌)

2019年03月07日 15時42分18秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 札幌市手稲区で「木工房 緑舎」を主宰し、「木工人もくびと」を名乗り活動する屋中秋谷さん。
 さいとうギャラリーでは、これまでグループ展に3度出品していますが、個展はじつは初めて。
 「(昨年の)ト・オン・カフェも良かったんですが、このギャラリーも、とても落ち着いた雰囲気で展示ができます」

 屋中さんらしい、さまざまな種類の木のかけらを組み合わせた平面作品が多いです。
 左の壁面に展示されているのは「風と光の彼方から」。

 組み合わせではない、一般的な木のうつわなどもあり、冒頭画像の中央にあるのはロングスツールです。


 案内状に印刷されていた「悠景」。
 色を塗りわけるのではなく、クルミやケヤキ、クリなど樹種の違いを生かし、木の色味を組み合わせているのが特徴。
 手前の作品は、5種類の木を組み合わせています。

 後ろ側の陶板は、本州に住む知人の陶芸家に作ってもらったもの。



 屋中さんならではの微細な技が光るのは、ボタンや帯留め。

 直径数センチの小さな中に、さまざまな模様の宇宙が広がっているようです。
 一つとして同じ模様の作品はありませんので、会場の虫眼鏡を手に、じっくり眺めてみたいものです。

 このほか、昨年の個展にも出した、細長い長方形のなかに、3~5個程度の上記のボタンのような円形を配した「漂う小宇宙」や、文鎮ならぬ「紙鎮」と題したペーパーウエイトのシリーズなども展示されています。


2019年3月5日(火)~10日(日)午前10時半~午後6時半(最終日~5時)
さいとうギャラリー(札幌市中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)

http://www.ryokusha.com/
□屋中さんのブログ http://syukoku.jugem.jp/


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