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■女流写真家5人展 F エフ in チャオ (2017年2月3~15日、札幌)

2017年02月14日 23時42分32秒 | 展覧会の紹介-写真
(一部文章を手直ししました。2月15日)

 北24条の画廊喫茶チャオは、近年はすっかりプロからアマチュアまでさまざまな写真家が集う梁山泊のような、という表現が言い過ぎならたまり場の様相を呈しているようで、さまざまな写真展が開かれています。

 今回は、奈良美弥子、花島薫、堀内つつみ、山本真紀子、横山明日香の5氏による初のグループ展。
 一般的な写真サークルとはひと味違う多彩な表現がそろいました。
 
 冒頭画像、堀内さんのモノクロ4枚。
 二眼レフを用いて、二重露光を試みています。あとでフィルムを重ねてプリントする方法ではなく、現場で2回、おなじフィルム面でシャッターを切っています。
 多重露光というと、まったくことなるイメージを重ねたあげくまとまりを欠いた作品になることがままありますが、堀内さんは伏古川に花の写真を重ねるなど、近いイメージでたくみにまとめています。
 モノクロフィルムの階調や深みなどを味わえる作品だと思います。

 その左にあるのは山本さんの「胡蝶の夢」。
 人物写真と油彩を組み合わせ、イメージを表現した作品で、かなり凝った手法をとっているようです。


 奈良さんは、函館で多感な少女時代を過ごしたこともあり、今回は大沼に通いつめての撮影。
 右から「氷紋」「凜音」「さざ波」。
 「氷紋」だけは、厳密には小沼での撮影で、やや暗めの藍色の湖面が美しい。ただし、とくに露出を調整しているわけではないとのことです。

 ところで、奈良さんのお名前、どっかで聞いたことがあると思ったら、先日まで富士フイルムフォトサロン札幌で個展「大地のうた」を開いていた方ではないですか!
 農業からネイチャーまで幅の広い方なんだなあとびっくりしました。


 横山さんは北方で撮ったオーロラの写真2枚を大きくプリントしています。
 とりわけ右側の作品は、光のカーテンをすかして北斗七星やこぐま座、カシオペアなどがはっきりとうつっています。

 左側は花島さん。
 オレンジ色の夕景がみごと。都市でも原始河川でもまばゆい光は変わりません。
 ツルなどは、小さくプリントされていますが、プリントが大きければきちんと認識されるということが、あらためてわかりました。



2017年2月3日(金)~15日(水)正午~午後10時(日祝日、最終日展示~午後6時)、5日休み
画廊喫茶チャオ(札幌市北区北24西4 モンレーブビル3階 https://www.facebook.com/ciaocafe1993/




・地下鉄南北線「北24条駅」1番出口から徒歩数十秒
・中央バス「北24西5」から約180メートル、徒歩2分

□DAYS&DAYS http://hollyair.exblog.jp/

Ciao Photo Focus (2016)
=堀内、山本さん出品。画像なし


第6回NPM展「MY HEARTFUL NATURE 北海道」 (2007)=奈良さん出品。画像なし


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