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■抽象展 7 (2014年7月21日~8月2日、札幌)

2014年08月10日 01時11分11秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 
 ギャラリーたぴおでよく開かれている「この指とまれ」方式のグループ展。
 当初は1週間の予定だったが、次週が埋まっていないため、一部作品は搬出を1週間遅らせることで、会期を延長した。

 今回は、とくに空間全体が引き締まったよい展覧会になったと思う。
 もっとも、「造形の言語」が支配した空間であり、現実社会との接点を持っていないのでないかという、現代美術側からの批判があるとしたら、「おっしゃるとおり」と首を縦に振るしかないのだが(その意味では、たぴおのグループ展は、現代美術的というより、団体公募展に近いスタンスだといえなくもない)。

 冒頭の画像には、三浦恭三、今荘義男といった、北海道抽象派作家協会のメンバーの作品がみえている。
 画像からははみ出てしまったが、佐々木美枝子は1923年生まれ。おそるべき若々しさだ。

 ほか、出品者のうち後藤和司、林教司も同協会メンバー。
 後藤はいつもよりも色が暗い。

 


 能登智子「WINDOW」。
 深い青緑と黒の交錯が、なにやら不穏なものを感じさせる。
 



 伊藤貴美子。正方形のキャンバス4点からなる。
 1点だけの場合よりも、広がりを感じさせる展示になるようだ。




 丸藤真智子。
 同時期に開催されていた新道展で、最高賞にあたる協会賞を得ていた。
 傾向は似ており、オーカーのひものような線が縦横に走り、その下に深みのある青や、つやのある緑が重なって、レイヤー感たっぷりの画面が形成され、一度画面の中に入ると、視線をつかんで離さない絵だと思う。


  渡辺伊八郎「蹄型のある」(右)。
 当初、林さんは、昭和64年の作ではないかとみていたが、どうやら1964年の作品らしい。
 戦後道内の前衛美術運動の中心的存在として活動した渡辺だが、この絵は、たぴおの常連が、某所で格安で入手したものらしい。
 一般の市場では、やはり抽象は売買されないのだろう。

 このほか、安味真理、田中季里、萩原静雄、ヒロ、藤川弘毅、宮部美紀、吉田英子。



2014年7月21日(月)~8月2日(土)午前11持~午後7時(祝日~午後6時、最終日~午後5時)、日曜休み
ギャラリーたぴお(札幌市中央区北2西2 道特会館)


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます。 (うさぴょん)
2014-08-10 08:44:37
お忙しい中、ありがとうございます。
抽象 7展は見に行けなくて残念でしたが、このような形で展覧会の様子が分かり嬉しいかぎりです。これからもよろしくお願いいたします。
※コンテンポラリーアート展もみんな頑張っています。
返信する
うさぴょんさん、こんにちは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2014-08-10 21:10:53
極東コンテンポラリーアートの様子は、吉野さんのFacebookなどで断片的に伝わってきます。
しかし、フライヤーなどが来ないので、関連行事などの予定がわかりません。
これはやはり、私が原稿を送らないのが悪いのでしょうか??
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えー!!!! (うさぴょん)
2014-08-10 21:20:40
えー・・・ほんとですか??
すぐに送るように話てみます。
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