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高橋北修ほかの絵画 旭川市民文化会館

2021年02月03日 07時54分06秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 旭川市民文化会館の続き。
 もはや「野外」どころか、彫刻ですらありませんが、ロビーには絵画の大作3点が飾られています。

 左は平間文子「冬の花・埋もれるアマリリス」。
 平間さんは全道展会員。花を大きくあしらった絵画を描きます。
 ヒラマ画廊の主としても知られるベテランです。


 右は高橋北修「大雪山とかぼちゃ」。
 高橋北修は道展と全道展のいずれも創立会員で、旭川を代表する画家のひとりといってよいでしょう。

 1898年(明治31年)旭川生まれ。1978年歿。
 大雪山系などを描いた画家という印象が強いですが、晩年は左手で絵筆を握っていたそうです。
 89年には道立旭川美術館で「ヌッタクカムシュッペ・高橋北修展」が開かれました。

 ちなみに、この2点と、前項の「自然と調和のある生活」との位置関係は、上の画像のようになります。 
 中央の階段を十数段上った先にある横長の黒い板が、前項のレリーフ「自然と…」です。


 レリーフ「自然と…」の、ちょうど反対側の壁に掛けられているのが鈴木黙爾「旭岳」です。

 旭川に近い大雪山系の主峰にして道内最高峰の山を、輪郭線を駆使して力強く描いています。

 北海道新聞1996年5月7日に五十嵐広三氏(元官房長官にして画家です)が寄稿した「 旭川美術界の青春「アンデパンダン」によると、戦後の旭川を舞台に展開した北海道アンデパンダン展に出品した画家ということですが、筆者は初めて知りました。
 ネット検索ではまったくヒットしません。


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