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秋元氏は次回開催に意欲 札幌市長選

2014年10月03日 03時03分03秒 | 札幌国際芸術祭
 北海道新聞2014年9月18日付、札幌圏版に、札幌市長選への出馬を表明した秋元克広・前副市長のインタビューが載っていました。

 見出しにはとられていないので、見逃している方も多いと思うが、次のようなくだりがありました。

 また、28日まで初開催中の「札幌国際芸術祭」については「入場者数などは計画をクリアできそう。1回目としては成功と言えるのではないか」とし、3年後の開催継続に前向きな意向を表明。


 秋元さんは、上田市長の後継と目されているので、これ自体については意外性はありません。

 短いくだりなので、この引用をもって
「芸術祭の中身じゃなくて人数しか気にしていないのか」
というような批判は無意味でしょう。

 ところで、札幌市長選は
「本間奈々氏 vs 秋元克弘氏」
という対決構図が固まりつつあります。

 本間さんの、札幌国際芸術祭についての発言は、いまのところ新聞などで見たことはありません。

 どちらかというと、保守系の人は芸術祭に冷淡な印象があります。
 そもそも興味がないという可能性もあるでしょう。


 報道では、経済界の一部が秋元さん擁立に動いたということです。つまり、普通なら、自民系候補の支持でまとまるはずの経済界が、分裂してしまっているということです。

 ということは、単純な計算では、本間さんにはちょっと不利な選挙戦になりそうです。なぜなら、自民支持票が分裂するのに対し、民主支持票は、上田さんの後継ということで秋元さんを推すのは確実だからです。
 ただ、共産系が立候補すれば、秋元さんの票は目減りする影響はいくらかありそうです。
(※このあたり、一部文章を手直ししました)

 早すぎる結論ですが、札幌国際芸術祭は、次回も開かれる公算が大きいということになるのではないでしょうか。

 上田市長も、芸術祭の終了を受けて、市議会で、次も開かれることへの期待感を述べています。



 なお、以下は蛇足ですが、上田市政について、インターネット上では、彼が民主党の支持を受けて当選した上に、反原発の発言などをとらえて「サヨクだ」と批判する向きも少なくないようです。

 しかし、私見では、上田市長の最大の功績は、市債残高を大幅に減らして市財政を(全面的といえないまでも)かなり好転させたことではないでしょうか。民主党系だから労組に甘いんじゃないかというのが一般的なイメージかもしれませんが、上田市長は昨年までずっと市職員の昇給を抑えこんで、支出の抑制に努めていました。中心部と高速道を結ぶ自動車道の整備や、新幹線早期延伸などは、左派も保守も関係ない課題であり、上田市長も賛成してきています。
 本間さんは、地下鉄延伸を公約に掲げていますが、もし実現したら、また市の借金が膨れ上がってしまうのではないかという心配はぬぐえません。

(ただし、上田さんが誘致を掲げ、秋元、本間両氏も賛成であろう冬季五輪が実現した場合、市の財政にどんな影響があるのか、はかりかねますが)


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