(承前)
北海道のプロ陶芸家集団、北海道陶芸会50周年記念展の続き。
前項で述べたように、6~7月の札幌芸術の森美術館での大規模な展覧会とは、別の作品が並んでいる。
手前は、会の顧問を務める小山耕一さん「彩色正燕子幾何文皿」。
何種類もあるピンク色は、さすが釉薬の研究で名高いこの陶芸家ならではのもの。
その左は前野右子「WAVE ―伝播―」。
横長の花器で、オレンジ、茶のうつろいが美しい。
そのとなりは高井秀樹「白磁鉢」。
ふだんの高井さんとは違う作風。
苧坂恒治さんの作品を、三越以外で見られるのはありがたい。
手前は「彩文大土瓶」。
とにかく派手な色彩と、渦を巻くような文様が目を引く。
もち手は、蔓などで作ることも多いのに、この作では陶で作っているようである。
そのとなりは大野耕太郎「青白磁縞手波文鉢」だと思います。
清潔感ある白磁の器。ちょっとひねった形。
2人とも北海道陶芸会の会員ではない。
白磁といえば、北川智浩を忘れちゃいけない。
「白磁水氷文鉢」は、水際立った美しさをたたえている。
そのとなりは、かとうひろやす「手びねり広口壺」。
ろくろのようにも見えるが、手びねりなのか…。
いずれも非会員。
右は森収吾「ジナイダーの思い出」。
こんな不思議なオブジェを作る人が道内にいたのか…。
この人も会員ではなく、筆者は初めて見た。
じっと見ていると酔っぱらいそうに、建物がゆがんで、うねっている。
こちらの透かし彫りも見事。多田昌代「生まれゆくもの」。
多田さんは、札幌芸術の森美術館でのインスタレーションが圧巻だったけれど、こういう単体でも、存在感のある作品を作る。
中央は田嶋裕子「森の記憶」。
田嶋さんは釉薬だまりの美しい、風を連想させる力強い器というイメージがあったが、これはちょっと変わったオブジェ2体。
その奥は田中豊「霞ただよう」。
開口部が見当たらないので、オブジェになるのだろうと思う。モノトーンがシャープな印象。
オレゴン陶芸家協会のコーナー。
壁掛けの作品が並ぶ。
ミッシャル・ギャラガー「三美神」は、ルーベンスなどでおなじみの画題だが、ネズミになっているのがおもしろい。
というわけで、下沢敏也、柴山勝、松原成樹ら、出品していない人もいるにはいるが、これほど多くの顔ぶれがそろった陶芸展は従来開かれたことがないと思う。
ほかにもふれたい作品はたくさんありました。どれを載せて、なにを掲載しないかについて、特段の基準や価値判断があるわけではないので、ご容赦いただければと思います。
図録によると、出品者名は次のとおり。
石狩陶園 小樽製陶所 山岡三秋 田中裕
白勢栄悦 吉田時彦 谷内丞 石坂勝美
押川清 下澤土泡 板東陶光 対馬英二
高橋武志 小甲楠緒子 森収吾 山田雅子
高橋里美 藤田明子 五十地裕之 尾形香三夫
上ノ大作 苧坂恒治 大野耕太郎 林雅治
かとうひろやす 北川智浩 香西信行
相馬康宏 丹波シゲユキ 土橋陶媛 種谷賢
橋本忍 増原嘉央理 新林裕子 南正剛
千尋悠子 錦織宏 小泉満恵 荒関雄星
愛澤光司 張浦華 中村照子 石川進一
石川雅昭 木村初江 岡田浩明 塩入稔
上田隆之 白戸孝行 多田昌代 田嶋裕子
田中豊 阿妻一直 中村裕 西村文子
八谷弘美 小山七郎 種谷賢 高井秀樹
多田昌代 柴田睦子 塩入稔 海藤慎治
三橋エリ 福盛田眞智子 三上慶耀 原田昭
三津和広 山田祥子 尾形修一 小泉満恵
柴田睦子 高井秀樹 前野右子 小山耕一
ジェーン・アンダーソン
リーナ・ドデジャ
ミッシェル・ギャラガー
シャイロ・ガステロ
アリソン・ハーディン
ジニー・ヘンリー
ゲイル・ハイマン
堀もと子
クーパー・ジェプセン
ロバータ・ランパート
ジェイソン・レイニー
ブラッド・マクルモア
キンバリー・オータ
ケネス・ピンカス
ブレンダ・スコット
デボラ・シャピロ
アンシュラ・タヤル
ハナ・トレーナム
ジェニー・ワトソン
るり
2018年10月6日(土)~14日(日)午前9時半~午後5時、火曜休み
江別市セラミックアートセンター(江別市西野幌114の5)
□北海道陶芸会 https://hokkaido-pottery-society.jimdo.com/
北海道のプロ陶芸家集団、北海道陶芸会50周年記念展の続き。
前項で述べたように、6~7月の札幌芸術の森美術館での大規模な展覧会とは、別の作品が並んでいる。
手前は、会の顧問を務める小山耕一さん「彩色正燕子幾何文皿」。
何種類もあるピンク色は、さすが釉薬の研究で名高いこの陶芸家ならではのもの。
その左は前野右子「WAVE ―伝播―」。
横長の花器で、オレンジ、茶のうつろいが美しい。
そのとなりは高井秀樹「白磁鉢」。
ふだんの高井さんとは違う作風。
苧坂恒治さんの作品を、三越以外で見られるのはありがたい。
手前は「彩文大土瓶」。
とにかく派手な色彩と、渦を巻くような文様が目を引く。
もち手は、蔓などで作ることも多いのに、この作では陶で作っているようである。
そのとなりは大野耕太郎「青白磁縞手波文鉢」だと思います。
清潔感ある白磁の器。ちょっとひねった形。
2人とも北海道陶芸会の会員ではない。
白磁といえば、北川智浩を忘れちゃいけない。
「白磁水氷文鉢」は、水際立った美しさをたたえている。
そのとなりは、かとうひろやす「手びねり広口壺」。
ろくろのようにも見えるが、手びねりなのか…。
いずれも非会員。
右は森収吾「ジナイダーの思い出」。
こんな不思議なオブジェを作る人が道内にいたのか…。
この人も会員ではなく、筆者は初めて見た。
じっと見ていると酔っぱらいそうに、建物がゆがんで、うねっている。
こちらの透かし彫りも見事。多田昌代「生まれゆくもの」。
多田さんは、札幌芸術の森美術館でのインスタレーションが圧巻だったけれど、こういう単体でも、存在感のある作品を作る。
中央は田嶋裕子「森の記憶」。
田嶋さんは釉薬だまりの美しい、風を連想させる力強い器というイメージがあったが、これはちょっと変わったオブジェ2体。
その奥は田中豊「霞ただよう」。
開口部が見当たらないので、オブジェになるのだろうと思う。モノトーンがシャープな印象。
オレゴン陶芸家協会のコーナー。
壁掛けの作品が並ぶ。
ミッシャル・ギャラガー「三美神」は、ルーベンスなどでおなじみの画題だが、ネズミになっているのがおもしろい。
というわけで、下沢敏也、柴山勝、松原成樹ら、出品していない人もいるにはいるが、これほど多くの顔ぶれがそろった陶芸展は従来開かれたことがないと思う。
ほかにもふれたい作品はたくさんありました。どれを載せて、なにを掲載しないかについて、特段の基準や価値判断があるわけではないので、ご容赦いただければと思います。
図録によると、出品者名は次のとおり。
石狩陶園 小樽製陶所 山岡三秋 田中裕
白勢栄悦 吉田時彦 谷内丞 石坂勝美
押川清 下澤土泡 板東陶光 対馬英二
高橋武志 小甲楠緒子 森収吾 山田雅子
高橋里美 藤田明子 五十地裕之 尾形香三夫
上ノ大作 苧坂恒治 大野耕太郎 林雅治
かとうひろやす 北川智浩 香西信行
相馬康宏 丹波シゲユキ 土橋陶媛 種谷賢
橋本忍 増原嘉央理 新林裕子 南正剛
千尋悠子 錦織宏 小泉満恵 荒関雄星
愛澤光司 張浦華 中村照子 石川進一
石川雅昭 木村初江 岡田浩明 塩入稔
上田隆之 白戸孝行 多田昌代 田嶋裕子
田中豊 阿妻一直 中村裕 西村文子
八谷弘美 小山七郎 種谷賢 高井秀樹
多田昌代 柴田睦子 塩入稔 海藤慎治
三橋エリ 福盛田眞智子 三上慶耀 原田昭
三津和広 山田祥子 尾形修一 小泉満恵
柴田睦子 高井秀樹 前野右子 小山耕一
ジェーン・アンダーソン
リーナ・ドデジャ
ミッシェル・ギャラガー
シャイロ・ガステロ
アリソン・ハーディン
ジニー・ヘンリー
ゲイル・ハイマン
堀もと子
クーパー・ジェプセン
ロバータ・ランパート
ジェイソン・レイニー
ブラッド・マクルモア
キンバリー・オータ
ケネス・ピンカス
ブレンダ・スコット
デボラ・シャピロ
アンシュラ・タヤル
ハナ・トレーナム
ジェニー・ワトソン
るり
2018年10月6日(土)~14日(日)午前9時半~午後5時、火曜休み
江別市セラミックアートセンター(江別市西野幌114の5)
□北海道陶芸会 https://hokkaido-pottery-society.jimdo.com/