北海道美術ネット別館

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2021年1月5・6日は計14カ所 (その1)

2022年01月07日 08時37分51秒 | つれづれ日録
 正月休みで札幌に滞在しています。

 5日に、ことし初のギャラリー巡りに出かけました。

 さいとうギャラリー(ゆく年くる年 '21-'22)
→丸井今井札幌本店大通館3階 YORIAI market (森から暮らしへ)
→4丁目プラザ地下・西林跡(はっぴいえんど 4プラ50年のポスター展)
→4プラホール (同)
→大丸藤井スカイホール (札幌MOGA2022)
→ソニーストア札幌 (吉村玲一 作品展「木草花 麗しの瞬」 )
→北海道銀行本店ホール (現在を見つめる眼~Vol.15 全国にはばたく北海道の高校生たち)
→らいらっく・ぎゃらりぃ( 椎名澄子・小さいうた)
→北海道文化財団アートギャラリー (すずきまいこ 個展「となりのくまたち」)
→グランビスタギャラリーサッポロ (葛西由香展 「52ヘルツの謳歌」)
→さっぽろ歴史写真館
500m美術館 (せんと、らせんと―6人のアーティスト、4人のキュレーター)

 6日は、ホテルオータニイン地下(太田香×三村紗瑛子2人展~いつも夢のなか)と本郷新記念札幌彫刻美術館(高橋喜代史展 言葉は橋をかける)へ行く。

 とりあえず、さいとうギャラリー恒例の年末年始小品企画展は別項で。

 丸井今井札幌本店の「森から暮らしへ」は、苗穂地区にある木工家具ブランド「WOOD LINK Furniture & Gallery」の期間限定ショップ(~26日)に、メタ佐藤こと佐藤祐治さんが写真十数点を展示している。
 一瞬、デパートという商業資本の空間に取り込まれた普通の風景写真展のように見えてしまうが、もともと WOOD LINK の製品(ソファ、ハンガー、あかり、ワイン用キャップ)が、木をふんだんに使った、或る意味で主張の強いものなので、異彩を放っているし、佐藤さんの写真も、添えられたテキストとともに眺めていると、古い時代からの長い時間の中で人との関係性とともに成立している森というものをとらえていることが、だんだんと分かってくる。

 佐藤さんが所属する老舗の同人文学誌「山音文学会」が発行している冊子類を会場で販売していて、アイヌ語集や道内の伝説集など昔から版を重ねているものが多い。道内の全郵便局の由来を網羅した『北海道局名の旅』(800円)を購入。


 札幌最大の十字街に1971年オープンしたファッションビル「4丁目プラザ」が1月末に閉店し、解体されることについては、すでに昨年4月に「4丁目プラザ閉館へ―札幌の文化と「4プラ」」で書いた。
 「はっぴいえんど」展は、半世紀近くにわたるポスターが中心だが、正直いって、記憶に刻まれているものはあまりなかった。
 携わった人(デザイナーや写真家、モデルなど)が分かるものが、みうらじゅん、リリー・フランキーなどごく一部しかないのが、ちょっとさびしかったりする。

 ポスターよりも、昔の写真が興味深かった。4丁目プラザのある一角は建設前、4丁目通(駅前通)の車道の幅が狭くなっていたこと、読売新聞は販売店ではなく社屋だったこと、古本の一誠堂(しばらく4プラの地下で存続した)や山一証券が路面店を構えていたこと、4プラよりも中心街デパート(現Pivot)やコスモ(現ナナイロ)のほうが先に完成したことなどを、初めて知った。
 

 スカイホールは、近年一部で話題の「美人画」のグループ展。
 道内からは村上恵実さんが参加している。
 要するに、少女マンガの親類のような女性のイラストレーションなのだが、寺野葉さんが「美人画展」といっているのにサンタクロースの絵を出品しているのが笑えた。背景の文様と衣服の模様が溶け合っているのも、マティスっぽくておもしろい。
 9日まで。


 ソニーストアは、関西の風景写真家による日本各地の風景写真(6日まで)。
 カラー14枚はすべて横位置。
 上川管内美瑛町で10月にいちめんに咲くヒマワリが美しいが、いちばん驚いたのは6月下旬から7月上旬にかけて花をつける西表町のサガリバナ。
 夜に咲いて朝には花を川面に落とすという、いわば幻の花。水面に浮かんでいるさまをとらえていた。


 道銀本店は高校生の絵5点。
 おといねっぷ工芸高校生の絵が群を抜いて個性的。 

 見知らぬ男性が、ロビーに立ってレリーフの大作をじっと見上げていた。
 わかるよ。すごい作品だもん。


 椎名さんの個展は、最近このギャラリーに多い、ガラス窓越しに見る方式。


 長くなってきたので、この項続く


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