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【告知】野本醇個展 (~10月15日、札幌)

2011年10月11日 22時50分05秒 | 展覧会等の予告
 野本醇さんは1930年生まれのベテランで、伊達市在住。
 主体美術と全道展の会員です。
 若い世代には、有島青少年絵画賞の審査員としても知られているかもしれませんね。
 北海道文化賞受賞など、道内を代表する画家のひとりといって過言ではありません。

 以前は北海道の風景や生き物を配して風土性の漂う画面を構築していましたが、90年代から抽象画に転じました。
 茶を基調とした画面に、大小の楕円や丸が浮かび、それらの間から光が漏れ出ているような図柄の絵が多いです。

 抽象画ですから、どうやって見るかはもちろん自由なのですが、筆者には、北国の長く暗い冬が終わってようやく顔を出した土と春の陽光のように感じられます。

(冒頭画像は「地からの再生」2010年 F120)


 以下、個人的な話になります。
 野本さんはおおむね隔年で札幌時計台ギャラリーの個展を開いています(このほか、室蘭市民美術館や、地元・伊達でも作品を発表しています)。ただし、2001年は米国同時テロの余波で仕事が忙しく見ることができず、05年は札幌に住んでいなかったために会場へは行けませんでした。
 今年も05年と同じ事情になることは避けられそうもなく、どうも巡り合わせの悪さを感じます。2009年夏に伊達市で開かれた大規模な回顧展を見ておいて良かったと、あらためて思います。



1930年 函館市生まれ
 59年 北海道青年美術家集団結成(同人)
 60年 全道展会員
 63年 グループ組織結成(同人・65年退会)
 65年 北海道勤労者美術展美術展賞
 68年 現代日本美術展出品
 69年 安井賞出品('80)
 70年 日本画廊個展('72・73)
 74年 沖縄海洋博 海を描く絵画展出品
 75年 札幌時計台文化会館美術大賞展大賞
 76年 第1回フランス現代美術展出品(77)
 83年 北海道の美術 北方のイメージ展出品('84・85)
 86年 グループ朔結成(同人)1996年迄
 88年 大丸ギャラリーと美術家たち展出品
 94年 札幌アヴァンギャルドの潮流展出品
 95年 北の叙情-絵画展 室蘭文化センター
 95年 北海道文化奨励賞(美術)
2004年 北海道美術・戦後の展開期展
 07年 北海道文化省受賞
 08年 文化省受賞記念「野本醇」展(だて歴史の杜カルチャーセンター)
    室蘭市民美術館開館記念「野本醇・福井正治二人展」
    「野本醇」展(小川原脩記念美術館)
 09年 文部科学大臣表彰(地域文化功労者)
 10年 北方神獣展(芸術の森美術館)

 北海道秀作美術展・北海道現代美術展など出品

 
2011年10月10日(月)~15日(土)午前10時~午後6時(最終日~午後5時)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)


野本醇展(2009年)
野本醇個展(2007年)
野本醇個展(2003年)
=いずれも作品画像なし




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